防食概論:塗料・塗装

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         鋼橋の構造例

 橋梁構造の詳細は,【社会資本とは】の「橋梁の製作と構造」に示す。ここでは,防食を計画する上で参考となる基本的な構造を紹介する。 鋼橋は,主要素材,通行区分,基本構造別に次のように分類される。

 

【主要素材】

    材料,組合せによる区分
  • 鋼構造(steel structure)
     鋼材のみから構成される構造物である。
     一般的には,整備された工場で部材を作製し,これを現場に運搬・架設して構造物とする。鉄鋼は,現在まで約200年の歴史があり信頼性が高いこと,現場での作業が容易であること,現場での工事期間が短いことなどから,広い範囲の構造物に用いられている。
  • 鋼管構造(steel tubular structure)
     鋼管を部材として使用した構造である。
     一般的には,柱部材として橋脚やラーメン脚に用いられることが多い。鋼管内部をコンクリートで充填し,梁あるいはアーチ部材として使用されることもある。
  • 合成構造(composite structure)
     異種の材料からなる部材を合成して一体化した構造である。
     床版を鉄筋コンクリート,主桁を鋼桁とした合成桁が広く用いられている。

【通行区分】

    通行区分や交差の構造による区分
  • 上路橋(deck bridge)
     通路が主桁,主構,又はアーチの上方にある橋。
     交通の支障が少なく,見通しが良いなどの特徴がある。景観(デザイン)以外に,桁上空間に余裕がない場合に適用される。
  • 下路橋(through bridge)
     通路が橋桁の下部に設けられた橋。
     橋桁の下の空間を大きく使うことができるので,景観(デザイン)以外に,桁下空間に余裕がない場合に適用される。
  • 中路橋(half through bridge)
      橋桁の中間部に通路を設けた桁橋。
  • ひ(避)いつ橋(avoid bridge from overflow)
     洪水時などに氾濫した水を通し,築堤を防護する目的で造られた橋。
     洪水時の氾濫地域に指定された地域で設けられる。
  • こ(跨)線橋(over bridge)
     道路や鉄道の上を通過するために設けられた橋。
     目的によって,こ線道路橋,こ線鉄道橋,こ線水路橋などがある。
  • 架道橋(over bridge)
     鉄道と道路が立体交差する場合に,鉄道が道路の上を越す形で設ける橋りょう。

【基本構造】

    構造形式による最も一般的な区分
  • 鋼桁橋(steel beam bridge)
     鋼桁を主構造とする橋梁をいう。
     この構造では,主桁が曲げモーメントとせん断力を受け持つ。桁の構造によって,I 形桁,H形桁,鈑桁(プレートガーダー),格子桁,箱型桁に分類される。
     鈑桁(プレートガーダー)橋は,鋼板を組み合わせて作った I 形の桁を主桁として使用した鋼桁橋梁をいう。この構造は,自重が小さく,工期が比較的短いという特徴がある。箱形桁橋は,ねじれに強いので,支間の大きい橋に使用されるが,質量が大きくなる。
  • 鋼トラス橋(steel truss bridge)
     トラスとは,直線部材を三角形状に接合して組み合わせた構造をいう。
     トラスには,斜材と弦材の形式によって,直弦トラス(上下の弦材が平行しているもの。平行弦トラスともいう。),曲弦トラス(上下の弦材が水平でないトラス。),ワーレントラス(斜材が上向き,下向きと交互になっているトラス,他のトラス形式に比べて剛性が大きく,使用鋼材が少なく,構造上有利なため鋼トラス橋によく使われる。 ),曲弦ワーレントラス(ワーレントラスの上弦材が水平でないトラス。),プラットトラス(斜材が中央に向かって下向きになっているトラス。),ポニートラス(スパンが短く,上方が解放された橋。)などがある。
  • アーチ橋(arch bridge)
     アーチを主桁とした橋梁をいう。
     アーチ橋には,構造形式により,固定アーチ橋(アーチの途中にヒンジ(継ぎ目,回転できる支点など)がなく,両支点が完全に固定されたアーチ橋。),ローゼ橋(アーチリブにも桁にも曲げモーメントとせん断力が作用する構造。),ランガー橋(アーチリブに軸方向圧縮力だけを受け持たせ,補剛桁または補剛トラスで曲げモーメント,せん断力を受け持たせる構造。),ブレーストアーチ橋(アーチ部をトラスで構成した橋梁。)などがある。
  • 吊り橋(Suspension bridge)
     広義には,綱などの張力で吊り下げて支える形式の橋梁をいい,斜張橋もつり橋の一種となる。
     狭義には,2 本の主塔とそれに渡される 2 組のメインケーブルを持ち,そのケーブルから鉛直に垂らされたハンガーロープで桁を支持する橋梁をつり橋という。
  • 斜張橋(cable stayed bridge)
     橋脚上に主塔から,ケーブルを斜めに橋桁の数か所に張り,つり橋のように橋桁をつった形式の橋梁をいう。
  • ラーメン橋(rigid-frame bridge)
     部材間が剛結されているものをラーメン構造といい,主構造にラーメン構造を用いた橋梁をラーメン橋いう。門形ラーメン橋,頬杖形ラーメン橋,フィーレンデール橋などがある。

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