防食概論:塗料・塗装

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         特定部位用・塗装系 R

【適用範囲】(指針 Ⅰ-解-11ページ)
 橋梁の構造や部位における腐食状況の差異は,下フランジ下面,上フランジ上面及びあや材に発錆が多く,腹板や上フランジ下面は良好な状態にあるのが一般的である。この他の特異な個所として,アバット近傍の橋梁端部や添接部に発錆が多い。
 これらの個所では,発錆部の素地における顕著な凹凸やボルト等の形状による影響が大きい。

 

【塗装系 R 】

 塗装系 R は,桁端部や添接部表面等の防食性の向上を図るために適用できる部分塗替えの塗装系である。
 桁端部でも特にアバット等に隣接する個所は,雨水等の長期滞留のため,塗膜劣化が他の部位より早く進展する部分であり,構造物全体の塗膜劣化速度を均一化するためには,この塗装系を適用することが望ましい。
 また,発錆により孔食状態にあるようなものや,添接部表面のボルト・ナット部が発錆により,これらの形状が維持しえない場合にも,この塗装系を適用することが望ましい。指針 Ⅲ-23ページ)
 
 【塗装仕様】
 【素地調整】
 対象部位の旧塗膜全剥離
 動力・手工具で除錆度-3 以上(腐食性環境では,さび部の部分ブラストが望ましい)
 
 【下塗り】
  素地調整後その日のうち(桁端部等)
 専用プライマー: 使用量 塗料メーカーの指示による(刷毛)
  ①塗装後 1日以上,7日以内(桁端部等)
 超厚膜型エポキシ樹脂塗料: 使用量 1000g/m2(刷毛)
 【中塗り】
 なし
 【上塗り】
 景観性が求められる場合,下塗り塗装後 1日以上,15日以内
 一般外面に用いる塗装系の上塗り塗料
 
 【備考】
 桁端部における,他の塗装系との塗り重ね部分は,この塗装系を先に塗装すること。
 超厚膜型エポキシ樹脂塗料の施工に際しては,溶剤を 3%以上用いて希釈してはならない。この理由は上述の塗膜厚を確保するためである。
 施工に際しては,はけ塗り又は,はけ塗り及びローラ塗りの併用により行い,塗膜形成と均一な塗膜厚が確保し難い場合にはコテ塗り等を用いること。
 超厚膜型エポキシ樹脂塗料は,厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料と同様に,早期に白亜化する等の景観性能の低い材料である。高い景観性が必要な場合は,第 3 層目に,同時に施工される一般外面に用いる上塗り塗料を用いるのが良い。

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