防食概論:塗料・塗装

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         化学的性質とは

 塗膜は,液体との接触や熱影響を受けると化学的に性質が変化する。JIS 規格に規定される化学的性質の評価試験方法は,液体と接触した場合の“耐液体性”と熱影響を受けたときの“耐加熱性”に分けられる。
 
 耐液体性とは,液体の作用に対する,塗料,又は関連製品の単一塗膜,又は多層塗膜系の抵抗性(耐性)をいう。
 この評価に用いられる JIS 試験規格には,JIS K 5600-6-1 :1999 「塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 1 節:耐液体性(一般的方法)(Testing methods for paints−Part 6:Chemical property of film−Section 1:Resistance to liquids (General methods))」と,
 水の影響に特化した JIS K 5600-6-2 :1999 「塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 2 節:耐液体性(水浸せき法)(Testing methods for paints−Part 6 : Chemical property− Section 2 : Resistance to liquids (Water immersion method))」がある。
 
 JIS K 5600-6-1 「耐液体性(一般的方法)」では,塗料の JIS 製品規格で規定する液体に,規定する状況で接触した場合の塗膜の変状評価に必要な試験準備,試験手法(浸漬法,吸収媒体法,点滴法の 3 種),及び留意事項など一般的な方法について規定している。
 
 JIS K 5600-6-2 「耐液体性(水浸せき法)」では,塗装された製品が,極端な腐食性雰囲気ではないが,長期間結露が生じるような状況におかれた場合の影響評価を目的としている。
 試験は,40±1℃に調整した純水に試験片の一部(3/4)が浸かるように入れ,空気を循環させながら,定めた時間放置する。
 評価は,取り出した試験片の外観変状(ふくれ,さび,色の変化,脆化程度など)の観察,塗膜剥離後に観察されるさび(塗膜下腐食)の程度で行う。

 

 

         【JIS製品規格での扱い例】

   防食塗装に用いられるJIS製品規格の品質項目に「耐液体性」が規定されているものを次に示す。
 下塗り塗料
 JIS K 5553 「厚膜形ジンクリッチペイント」の 2 種(厚膜形有機ジンクリッチペイント)に“耐水性
 JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」の A 種(反応硬化形エポキシ樹脂系塗料 30μmタイプ),及び B 種(反応硬化形エポキシ樹脂系塗料 60μmタイプ)に“耐アルカリ性”と“耐揮発油性
 上塗り塗料
 JIS K 5516 「合成樹脂調合ペイント」の 2 種上塗り用では“耐海水性
 JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」では“耐アルカリ性”と“耐酸性

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