防食概論:塗料・塗装

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         塗料工程別分類

 塗装工程で使用される塗料名称とその概要を紹介する。
 プライマー(primer)
 塗装系の中で素地に対して最初に用いる塗料で,地肌塗りともいう。プライマーは,素地の種類や塗装系の目的に応じて採用される。プライマーの目的には,例えば,次の加工を行うまでの間,腐食の影響を避けるため,一時的な防せいを目的とするもの,次に塗り重ねる塗料と素地との付着性確保を目的とするのもなどがある。
 プライマーのJIS規格には,JIS K 5535(ラッカー系下地塗料),JIS K 5552(ジンクリッチプライマー), JIS K 5583(塩化ビニル樹脂プライマー,H21年廃止), JIS K 5591(油性系下地塗料), JIS K 5633(エッチングプライマー), JIS K 5646(カシュー樹脂下地塗料)などがある。
 
 下塗り塗料(undercoat,priming coat)
 塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの下塗りに用いる塗料である。塗装系に対する素地の影響を防止し,付着性を増加させるために用いられる。
 防食目的の塗装系では,下塗り塗料には素地の影響防止を目的に,防せい顔料を用いたさび止め塗料や環境遮断性の高い塗料が複数層適用される。
 下塗り(層)とは,下塗りで得られた下塗り用塗料の塗膜をいう。。
 
 中塗り塗料(intermediate coat,undercoat)
 塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,中塗りに用いる塗料をいう。一般的には,下塗りと上塗りとの中間にあって,両者に対する付着性をもち,耐久性を向上させる目的に用いるもの,下塗り塗面の平滑さの不足を補うために用いるものなどがある。後者の用途の中塗りは,塗膜が厚くて研磨しやすいことが特徴である。
 防食目的の塗装系では,下塗り塗料を複数層用い,耐久性向上を図っているため,中塗り塗料には下塗りと上塗りとの付着性を期待し,1層だけ用いるのが一般的である。
 中塗り(層)とは,中塗りをして得られた中塗り用塗料の塗膜をいう。
 
 上塗り塗料(top coat,topcoat,finishing coat)
 塗料を塗り重ねて塗装仕上げをするときの,上塗りに用いる塗料をいう。上塗り塗料は,用いる塗装系により,景観性向上,防汚性など表面特性の付与など様々である。
 防食目的の塗装系では,色の付与を主目的としているが,一般的には高い景観性能を期待してはいない。
 上塗り(層)とは,上塗りをして得られた上塗り用塗料の塗膜をいう。
 
 【ISO,BS等での用語の定義】
 ISO 用語規格
 “priming coat” は,素地に塗られる最初の塗膜 (coat) をいい,素地は旧塗膜のある場合も含む。
 “undercoat”“intermediatecoat”とは同じ定義で,“地肌塗り (プライマー,priming coat)”と“上塗り (finishing coat)”との間の塗料 (coat) をいう。
 “top coat”“finishing coat”とは同義語で,“塗装系の最終の塗料 (coat)”をいう。
 
 BS,及びCED 用語規格
 “undercoat” は,上塗り塗料を塗る前に,目止め,肌直し,地肌塗りなどを行った素地面,又は素地調整を行った旧塗膜面に塗装される塗料をいう。
 ときどき “undercoat” という用語が “intermediate coat”と同義に用いられ,通常上塗りのすぐ前に塗装される塗膜をいう。
 “topcoat” は“通常プライマー,アンダーコート,又は素地に直接塗装される塗装系の最終塗膜に用いる塗料”をいう。上塗りは,1 回,又はそれ以上塗られることもある。また,ある種の系では,上塗りが素地に直接 1 回,又はそれ以上塗装されることもある。
 “finish” は塗装系の最終塗膜をいう。

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