防食概論塗装・塗料

  ☆ “ホーム” ⇒ “腐食・防食とは“ ⇒ “防食概論(塗料・塗装)” ⇒

 道路橋の防食塗装(新設塗装)

 一般外面・コンクリート面用

 防食便覧 2005;第Ⅱ編 塗装編 第 2章 防食設計・新設塗装仕様, コンクリート面への塗装

 凍結防止剤が散布される地域や飛来塩分の影響を受ける海浜環境にある鋼道路橋のコンクリート製の高欄,地覆部などの塩害劣化防止を目的に塗装されることがある。また,コンクリートの中性化やアルカリ骨材反応の抑制目的で塗装されることがある。

 塗装仕様
 橋梁製作工場

 素地調整
 目的:コンクリート表面にレイタンス,塵あい,油脂類,塩分等に付着,脆弱部は,プライマーの密着性に悪影響を及ぼす。そこで,素地調整では,これらの有害物や脆弱部を確実に除去する。
 素地調整は,コンクリート表面が,含水率 8%以下であることを確認して実施する。
 動力工具処理
 油分はシンナーで拭き取る。
 前処理・下塗り塗装
 ① 素地調整後直ちに
 コンクリート塗装用エポキシ樹脂プライマー:使用量 100g/m2(膜厚-μm)
 ② プライマー塗装後 1 日以上 10 日以内
 コンクリート塗装用エポキシ樹脂パテ:使用量 300g/m2(膜厚-μm)
 プライマーはスプレー塗り,パテはヘラ塗りでの使用量を示す。
 中塗り塗装
 下塗り塗装後 1 日以上 10 日以内
 CC-A 塗装系
 コンクリート塗装用エポキシ樹脂塗料中塗:使用量 320g/m2(膜厚 60μm)
 CC-B 塗装系
 コンクリート塗装用柔軟形エポキシ樹脂塗料中塗:使用量 320g/m2(膜厚 60μm)
 上塗り塗装
 塗装後 1日以上 10日以内
 CC-A 塗装系
 コンクリート塗装用ふっ素樹脂塗料上塗:使用量 150g/m2(膜厚 30μm)
 CC-B 塗装系
 コンクリート塗装用柔軟形ふっ素樹脂塗料上塗:使用量 150g/m2(膜厚 30μm)
 
 【備考】
 塗装仕様は,ひび割れ頻度が極めて少ないと考えられるコンクリート部材( CC-A 塗装系),コンクリート部材に多少のひび割れを生ずる恐れのある場合( CC-B 塗装系)に分けられる。
 【参考】
 土木学会規準( K 補修材料)
 表面被覆材に関する試験方法(案)2013年版
 表面被覆材の耐候性試験方法(JSCE-K 511)
 表面被覆材の酸素透過性試験方法(JSCE-K 521)
 表面被覆材の透湿度試験方法(JSCE-K 522)
 表面被覆材の透水量試験方法(JSCE-K 523)
 表面被覆材の塩化物イオンの浸透深さ試験方法(JSCE-K 524)
 表面被覆材の付着強さ試験方法(JSCE-K 531)
 表面被覆材のひび割れ追従性試験方法(JSCE-K 532)
 コンクリート片のはく落防止に適用する表面被覆材の押抜き試験方法(JSCE-K533)
 補修・補強材に関する試験方法(案)2013年版
 コンクリート構造物補修用有機系ひび割れ注入材の試験方法(JSCE-K 541)
 コンクリート構造物補修用セメント系ひび割れ注入材の試験方法(JSCE-K 542)
 コンクリート構造物補修用ポリマーセメント系ひび割れ注入材の試験方法(JSCE-K 543)
 コンクリート構造物補修・補強用有機系充てん材の試験方法(JSCE-K 551)
 コンクリート構造物補修・補強用セメント系充てん材の試験方法(JSCE-K 552)
 コンクリート構造物補修・補強用ポリマーセメント系充てん材の試験方法(JSCE-K 553)
 コンクリート構造物用断面修復材の試験方法(JSCE-K561)
 四電極法による断面修復材の体積抵抗率測定方法(JSCE-K 562)
 表面含浸材の試験方法(JSCE-K 571)
 けい酸塩系表面含浸材の試験方法(JSCE-K 572)

 このページの“トップ”