防食概論:塗料・塗装

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         まくらぎ下用・塗装系 S

【適用範囲】(指針 Ⅰ-解-11ページ)
  上フランジ上面にまくらぎが直接設置される橋梁では,上フランジのまくらぎ下で,列車通過時における衝撃荷重とまくらぎの振動により早期の塗膜破壊となる。 列車通過時の衝撃荷重,まくらぎの振動に耐える耐衝撃性・耐摩耗性を満足するものとして,エポキシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂に偏平状のガラスフレーク顔料を添加したまくらぎ下用塗料(ガラスフレーク塗料)が開発された。

 

【塗装系 S 】

【塗装仕様】
 【素地調整】
 上フラ上面の旧塗膜全剥離
 動力・手工具で除錆度-3 以上(付着性向上のため,ブラスト処理が望ましい)
 
 【下塗り】
  素地調整後その日のうち(上フランジ上面)
 専用プライマー: 使用量 塗料メーカーの指示による(刷毛)
  ①塗装後 1日以上,7日以内(上フランジ上面)
 ガラスフレーク塗料: 使用量 1050g/m2(刷毛・こて)
  ②塗装後 2日以上,7日以内(上フランジ上面)
 ガラスフレーク塗料: 使用量 1050g/m2(刷毛・こて)
 【中塗り】
 なし
 【上塗り】
 なし
 
 【備考】
 ガラスフレーク塗料の塗膜厚は,500μm/回を目標に設定してあり,10年以上の耐久性を期待するものである。
 ガラスフレーク塗料を上フランジ上面に塗装するには,まくらぎ移動が必須の条件になる。効率的で経済的な塗装工事を発注するよう心がける。
 ガラスフレーク塗料の標準使用量は,他の塗装系と比べて著しく多い。通常のはけやローラーでは,標準使用量 1 回で塗着し難いので,簡易秤量器で所定量を上フランジに塗付け,塗料のレベリングを行うのが良い。
 ガラスフレーク塗料は,非常に硬くて,高強度な塗膜を形成するので,塗膜欠陥が生じないように注意しなければならない。塗膜欠陥が発生すると,他の合成樹脂塗料と異なり,塗膜の除去が困難であり,補修塗装の人工が非常に大となる。

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