防食概論:塗料・塗装

 技術用語関連のページ探しは
    “キーワード索引”

 関連機関へのリンク,防食関連書籍は
    “お役立ち情報”

  ☆ “ホーム” ⇒ “腐食・防食とは” ⇒ “塗料・塗装” ⇒

          JIS K 5600-7-6 屋外暴露耐候性

 JIS K 5500 「塗料用語」では,塗膜の耐候性とは,“屋外で,日光,風雨,露霜,寒暖,乾湿などの自然の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質”と定義されている。
 塗膜の耐候性は,適切に作製した試験片を,屋外に直接暴露し,塗膜表面の変化,ふくれ,割れ,さび発生などの変状を観察して評価する。
 しかし,屋外暴露では,暴露地の気象因子,試験片の形状,暴露開始時期など多くの因子が試験結果に大きく影響する。
 このため,耐候性評価では,規定された暴露条件下で,暴露期間中の気象因子が把握されていない限り,異なる暴露地,暴露期間の試験結果を相互比較できないなどの問題もある。
 ここでは,塗料・塗装分野で用いるJIS K 5600-7-6 「屋外暴露耐候性」の規格概要に加えて,【参考 JIS 試験規格】として屋外暴露試験に関連するJIS Z 2381 「大気暴露試験方法通則」JIS Z 2382 「環境汚染因子の測定」,及び JIS Z 2383 「標準金属試験片及びその腐食度の測定方法」の概要も紹介する。

 【 JIS 試験規格概要】
 JIS K 5600-7-6 :2002 「塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 6 節:屋外暴露耐候性(Testing methods for paints−Part 7 : Long-period performance of film−Section 6 : Natural weathering)」なお,規格の詳細は,【塗料・塗装関連のJIS試験規格一覧】の JIS K 5600-7-6 で紹介する。
 【適用範囲】
 屋外暴露試験は,太陽の放射,及び大気に対して塗膜,及び塗装系の耐久性を測定するために適用する。
 特別の大気の影響,例えば,工業的な汚染はこの規格に適用しない。
 この規格は,屋外暴露試験の種類,及び屋外暴露試験方法(直接暴露試験,又は窓ガラス越しの暴露試験)を選択するのに必要な条件を規定する。
 【序文(抜粋)】
 この規格は,2000 年に発行された ISO/DIS 2810.2 , Paints and varnishes−Natural weathering of coatings −Exposure and assessment を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 定義
 4. 一般要求事項
 5. 暴露架台
 6. 気象因子の測定装置
 7. 試験片
 8. 手順
 9. 捕捉試験条件
 10. 結果の表現
 11. 精度
 12. 試験報告
 13. 耐候試験の実施
 附属書 A (規定)環境と気象
 附属書 B (規定)気候の分類
 附属書 1 (規定)耐候試験の実施,及び管理
 

 

【参考:関連の JIS 試験規格(試験方法通則)】

 JIS Z 2381 :2001 「大気暴露試験方法通則(General requirements for atmospheric exposure test)」,詳細は,【塗料・塗装関連の JIS 試験規格一覧】の JIS Z 2381 で紹介する。
 【適用範囲】
 この規格は,開放大気環境及び遮へい大気環境下における工業材料及び工業製品(以下,材料及び製品という。)の化学的性質,物理的性質,及び性能の経時変化を調査することを目的とした大気暴露試験方法の通則について規定する。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 定義
 4. 暴露試験方法の種類
 5. 暴露試験場
 6. 試料
 7. 暴露試験方法
 8. 暴露試験期間
 9. 環境因子
 10. 暴露試験結果の評価試験における一般的な要求事項
 附属書 1(参考)暴露環境の区分
 附属書 2(参考)暴露試験用試験片の形状及び寸法
 附属書 3 (参考)暴露試験場所の環境因子の測定項目

 

【参考:関連の JIS 試験規格(環境汚染因子の測定)】

 JIS Z 2382 :1998 「大気環境の腐食性を評価するための環境汚染因子の測定(Determination of pollution for evaluation of corrosivity of atmospheres)」,詳細は,【塗料・塗装関連の JIS 試験規格一覧】の JIS Z 2381 で紹介する。
 【適用範囲】
 この規格は,大気中の二酸化硫黄(硫黄酸化物),及び大気浮遊塩分(海塩粒子)の付着度を測定する方法について規定する。
 備考:この規格に包含される測定方法は,試験場所の腐食性の特性化に適用する。
 【序文】
 この規格は,1992 年第 1 版として発行された ISO 9225 (Corrosion of metals and alloys−Corrosivity of atmospheres −Measurement of pollution)を翻訳し,原国際規格の様式によって作成した日本工業規格である。ISO 9225 では,“金属,及び合金の腐食を引き起こす大気環境の特性は,次の諸因子によって左右される。
 大気環境の腐食性を評価するための基本的必要事項は,環境汚染物質の濃度と付着度の標準的測定である。
 大気中の二酸化硫黄( SO2) の濃度は別の規格によって測定されるべきである。この規格は“二酸化硫黄,及び大気浮遊塩分(海塩粒子,Cl- )の付着度を測定するための方法を提示する。”と述べている。
 この規格では,規格の名称を“大気環境の腐食性を評価するための環境汚染因子の測定”とし,規定内容の一部を我が国の実状に即して変更した。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 二酸化鉛( PbO2 )プレートによる二酸化硫黄( SO2 )の測定
 4. 二酸化鉛( PbO2 )円筒による二酸化硫黄( SO2 )の測定
 5. アルカリろ紙法による二酸化硫黄( SO2 )の付着度の測定
 6. ウェットキャンドル法による塩化物の測定
 7. ドライガーゼ法による塩化物の測定

 

【参考:関連の JIS 試験規格(標準試験片,腐食度の測定)】

 JIS Z 2383 :1998 「大気環境の腐食性を評価するための標準金属試験片及びその腐食度の測定方法(Standard specimens of metals and alloys, Determination of corrosion rate ofstandard specimens for the evaluation of corrosivity of atmospheres)」,詳細は,【塗料・塗装関連の JIS 試験規格一覧】の JIS Z 2383 で紹介する。
 【適用範囲】
 この規格は,大気環境の腐食性を評価するための標準金属試験片,及びその腐食度を測定する方法について規定する。
 備考:測定で得られた値(暴露による最初の1年間の腐食度)は,ISO9223 による大気の腐食性の評価のための分類基準として利用される。
 【序文(抜粋)】
 この規格は,1992 年第 1 版として発行された ISO 9226 (Corrosion of metals and alloys−Corrosivity of atmospheres −Determination of corrosion rate of standard specimens for evaluation of corrosivity)を翻訳し,原国際規格の様式によって作成した日本工業規格である。
 ISO 9226 では,“腐食性に関する大気腐食試験場所,及び使用地域の特性化は,それぞれの地域において大気に1年間暴露した標準金属試験片の腐食度の測定(直接的な腐食性評価)によって成し遂げられる。
 標準試験片は,6種類の標準構造材料:アルミニウム,銅,亜鉛,鋼,耐候性鋼及びステンレス鋼の平板及びヘリックス試験片である。これらの方法は,すべての局地的な環境の影響を考慮に入れ,腐食性評価に関して経済的な方法を表している。”と述べている。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 用語の定義
 4. 原理
 5. 標準金属試験片
 6. 標準金属試験片の暴露方法
 7. 腐食度の測定及び表示
 附属書 A (参考)腐食生成物を除去する化学的方法

 このページの“トップ”