腐食・防食の基礎技術紹介

 ここでは, 本サイト「腐食・防食とは」の構成などを 【金属概論】, 腐食概論:【腐食の基礎】, 腐食概論:【鋼の腐食】, 防食概論:【防食の基礎】, 防食概論:【塗料・塗装】, 【防食塗装系】, 【基本用語】, 【はじめに】 に項目を分けて紹介する。

 金属概論

 一般的な金属の基礎知識に加えて,構造物での実用例の多い金属(鉄・鋼,アルミニウム)を紹介。
 金属の基礎
   金属関連の用語,金属の種類と特徴,及び実用で広く用いられる金属材料(鋼,アルミニウムなど)の基礎特性を紹介。
 このサイトでは,「>金属とは」, 「金属利用の歴史」, 「金属元素について」, 「金属の化学的特徴」, 「金属の結晶構造とは」, 「金属の化学的分類」, 「金属の工学的分類」に分けて紹介する。
 鉄および鋼
   鉄及び鉄鋼の分類や関連用語,JIS製品規格,構造用鋼,合金鋼や鋳鉄の特徴を紹介。
 このサイトでは, 「鋼とは」, 「鉄鋼の分類」, 「鉄鋼の基礎(相図と結晶系)」, 「鉄鋼の金属組織(微細構造)」, 「鉄鋼の主な製品 JIS」, 「一般構造用圧延鋼(JIS)」, 「溶接構造用圧延鋼(JIS)」, 「建築構造用圧延鋼(JIS)」, 「耐候性鋼(JIS)」, 「ステンレス鋼(JIS)」, 「鋳鉄とは」, 「ダクタイル鋳鉄」に分けて紹介する。
 アルミニウム
   アルミニウム合金の基礎,JIS製品規格などを紹介。
 このサイトでは, 「アルミニウム合金とは」, 「展伸材の種類」, 「展鋳造材の種類」, 「JIS製品規格一覧」に分けて紹介する。
 亜鉛めっき鋼
   耐久性(防食性)向上目的で用いられる亜鉛めっき鋼を中心に,めっきの基礎,電気めっき方法,溶融めっき方法,及び亜鉛めっき鋼の特徴などを紹介。
 このサイトでは, 「亜鉛について」, 「亜鉛めっき鋼の種類」, 「電気亜鉛めっきの手順」, 「溶融亜鉛めっきの手順」, 「電気、溶融めっき比較」, 「 55%アルミ亜鉛合金めっき」, 「溶融亜鉛めっき鋼の品質」, 「溶融亜鉛めっき層の構造」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 腐食の基礎

 腐食の基礎では,金属表面の構造や金属表面で起きる化学反応(酸化還元反応),電気化学的取り扱い,腐食し易さと腐食の速さの違いなど,金属の腐食反応の基礎知識を次の項目に分けて紹介する。
 金属表面の特徴
   金属の腐食開始,すなわち酸化還元反応の開始に大きく影響する金属組織や表面構造などの特徴について紹介する。
 このサイトでは, 「金属表面について」, 「金属(単一元素)の結晶構造」, 「合金(複数元素)の結晶構造」, 「金属結晶の構造欠陥」, 「金属表面の特徴(微細構造)」に分けて紹介する。
 腐食は化学反応
   金属の腐食時に起きる金属表面での化学反応,腐食反応を電気化学で扱う理由などの,腐食反応の理解を助ける情報を提供する。
 このサイトでは, 「腐食は化学反応」, 「化学反応式とは」, 「化学反応の速度定数とは」, 「電荷保存則と腐食の関係」, 「酸素拡散律速と腐食速度」, 「腐食における酸化還元反応」, 「腐食と電気化学」, 「腐食反応と溶存酸素」, 「水中腐食に関わる参考情報」に分けて紹介する。
 腐食の開始と継続
   経験的に理解されている金属の腐食し易さ,金属の腐食速さについて,その化学的根拠を紹介する。
 このサイトでは, 「腐食の開始と継続」, 「腐食の開始とは」, 「原子のイオン化とは」, 「イオン化エネルギー」, 「仕事関数(イオン化)」, 「酸化還元電位(イオン化)」, 「腐食のし易さとは」, 「腐食の速さとは」, 「環境因子と腐食速さの関係」, 「溶存酸素濃度と腐食速さ」, 「水の流速と腐食速さ」, 「腐食継続の条件」に分けて紹介する。
 腐食の分類
   一般的な分類を紹介し,その中で経験されることの多い均一腐食については,その原理と腐食速度に影響する要因を紹介する。また,局部腐食については,代表的な酸素濃淡電池,異種金属接触による局部的な腐食現象を紹介する。
 このサイトでは, 「腐食現象の分類」, 「曝される環境による分類」, 「腐食形態・機構での分類」, 「均一腐食とは(腐食反応)」, 「表面反応の揺らぎ」, 「清浄表面の濡れと均一腐食」, 「汚染表面の濡れと均一腐食」, 「局部腐食とは」, 「酸素濃淡電池と局部腐食」, 「異種金属接触腐食の可能性」, 「異種金属接触腐食の程度」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 鋼の腐食

 鋼の腐食では,実用される主要な鋼の腐食形態,鋼の使用環境(淡水,海水,大気,土壌)別の腐食の特徴を次の項目に分けて紹介。
 鋼腐食の基礎
   鋼橋に用いる鋼材の変遷,鋼材選定時の留意点,耐候性鋼を適用する際の要点などの紹介。水が関わらない腐食現象「乾食」と水が関わる腐食現象「湿食」の違い,鋼の腐食生成物などを紹介する。
 このサイトでは, 「腐食関連の基礎用語」, 「鋼構造物用の鋼材の変遷」, 「鋼構造物用鋼材の選定」, 「耐候性鋼の適用条件」, 「鋼の腐食形態(乾食)」, 「鋼の腐食形態(湿食)」, 「鋼の腐食生成物」に分けて紹介する。
 鋼の局部腐食
   全面腐食と局部腐食の違い,局部腐食の化学反応を中心とする基礎形態,および物理力の影響を受ける局部腐食などについて紹介する。
 このサイトでは, 「鋼の全面腐食と局部腐食」, 「鋼の濃淡電池腐食」, 「鋼の異種金属接触腐食」, 「鋼のすき間腐食(局部腐食)」, 「鋼の孔食(局部腐食)」, 「鋼の粒界腐食(局部腐食)」, 「鋼の応力腐食割れ(SCC)」, 「鋼の水素脆化」, 「鋼の腐食疲労」, 「鋼のエロージョン・コロージョン」, 「鋼のキャビテーション・コロージョン」, 「鋼のフレッティング・コロージョン」に分けて紹介する。
 淡水環境の腐食
   淡水の分類や代表的な水質例,淡水中の金属腐食に関する一般的な特徴,鋼腐食に影響する溶存酸素濃度,流速,水質などを紹介する。
 このサイトでは, 「淡水とは」, 「淡水中の金属腐食について」, 「淡水中の局部腐食」, 「溶存酸素濃度の影響」, 「溶存酸素の拡散」, 「流速の影響」, 「水質の影響」, 「水質の影響(pH)」, 「水質の影響(陰イオン)」, 「水質の影響(陽イオン他)」, 「水質の影響(温度)」に分けて紹介する。

 海洋環境の腐食
   海水の特徴,海洋環境での腐食環境区分や腐食に影響する要因などを紹介する。
 このサイトでは, 「海水の特徴」, 「海洋環境の腐食環境区分」, 「腐食に影響する要因」, 「海洋環境区分別の腐食特性」, 「各種金属の腐食度比較」, 「海洋環境での暴露試験例」に分けて紹介する。
 大気腐食の基礎
   大気腐食の分類,鋼表面に形成される水膜の影響,大気中の水分(相対湿度,絶対湿度),水膜形成に影響する水分子吸着,放射冷却,結露,表面の濡れを助長する環境因子などを紹介する。
 このサイトでは, 「大気腐食の分類」, 「大気とは」, 「相対湿度とは」, 「絶対湿度とは」, 「大気中硫黄酸化物の推移」, 「清浄表面への水分子吸着」, 「表面の濡れについて」, 「物体の温度変化」, 「放射冷却について」, 「放射霧の発生」, 「結露の発生(メカニズム)」, 「結露の発生(鋼構造物)」, 「大気汚染物質の影響」, 「海塩粒子の影響」に分けて紹介する。
 大気腐食(実環境での腐食)
   実環境での金属腐食に影響する飛来塩分,海塩粒子などの発生原因,鉄鋼の屋内での腐食と屋外での腐食の違いなど大気の腐食性評価に用いる環境因子や「 ISO 9223」などでの腐食環境分類について紹介する。
 このサイトでは, 「飛来塩分について」, 「海塩粒子の発生機構」, 「海岸のしぶきについて」, 「海塩粒子量の測定について」, 「道路散布の凍結防止剤」, 「鉄鋼の大気腐食(屋内)」, 「酸性雨の現状とは」, 「酸性雨の成分の由来」, 「さびた鋼の腐食の進行」, 「大気の腐食性(腐食度)」, 「大気の腐食性評価方法」, 「腐食環境分類 ISO 9223」, 「 ISO 9223での環境区分」, 「簡便な腐食環境区分方法」に分けて紹介する。
 土壌環境の腐食
   土壌環境での主要な腐食現象を「ミクロ(電池)腐食」,「マクロ(電池)腐食」,「迷走電流腐食」に分けて解説する。
 このサイトでは, 「土壌について」, 「ミクロ腐食とは」, 「マクロ腐食とは」, 「迷走電流腐食とは」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 防食の基礎

 防食の基礎では,構造物の防せい・防食設計に資するため,防食方法の分類,防食原理別(環境遮断,環境制御,耐食材料,電気防食)の解説,加えて腐食試験,大気暴露試験などの試験法や評価法の概要を次の要領で紹介する。
 防食設計と分類
   金属腐食の与える影響,防食設計の考え方,防食法の分類などを紹介。
 このサイトでは, 「防食設計とは」, 「防食設計の前提」, 「鋼構造物の現状」, 「防食設計時の要点」, 「防食設計(環境の腐食性)」, 「防食設計(期待耐久性)」, 「防食設計(維持管理条件)」, 「防食法の分類」, 「防食法の概要」, 「環境遮断による防食とは」に分けて紹介する。
 環境遮断(塗料・塗装)
   具体的な環境遮断のよる防食方法として,塗料・塗装による防食原理と概要を紹介する。
 このサイトでは, 「塗料・塗装とは」, 「工業塗装」, 「構造物塗装」, 「塗料の構成」, 「鋼橋塗装の塗料」, 「塗装;素地調整とは」, 「素地調整;ブラスト処理」, 「素地調整;さび度・除せい度」, 「塗装技術」に分けて紹介する。
 環境遮断(ライニング被覆)
   具体的な環境遮断のよる防食方法として,ライニング被覆による防食原理と概要を紹介する。
 このサイトでは, 「有機ライニングとは」, 「有機高分子材料の基礎」, 「ライニングの要求性能と分類」, 「ライニング鋼管」, 「ライニングの被覆方法」, 「ライニング被膜の品質」, 「ライニング鋼管の設計・施工」, 「セラミックライニング」, 「モルタルライニング」に分けて紹介する。
 環境遮断(金属被覆)
   具体的な環境遮断のよる防食方法として,金属被覆(めっき・溶射など)による防食原理と概要を紹介する。
 このサイトでは, 「金属被覆:一般分類」, 「金属被覆:機能別分類」, 「電気めっきとは」, 「電気めっきの表記(JIS)」, 「電気めっきの分類」, 「溶融めっきとは」, 「溶融めっき鋼」, 「溶融めっきの不具合」, 「金属溶射法の分類」, 「金属溶射の方式」, 「溶射材料と作業手順」, 「溶射被膜の品質」, 「めっき・溶射 JIS用語」に分けて紹介する。
 構造・材料対策
   構造面,使用材料面からの防食対策について紹介する。
 このサイトでは, 「構造対策とは」, 「水分除去による対策」, 「酸素除去による対策」, 「耐食材料の活用」, 「耐候性鋼材適用の課題」に分けて紹介する。
 電気防食
   電気化学的手法を用いた防食法の原理と種類について紹介する。
 このサイトでは, 「電気防食とは」, 「陰極防食(カソード防食)」, 「陽極防食(アノード防食)・排流法」に分けて紹介する。
 試験・評価法
   金属の腐食性,各種防食対策の効果などの評価を目的とする各種試験について,試験目的や試験実施上の留意点などの一般的な概要を解説。
 このサイトでは, 「腐食試験とは」, 「試験片準備(前処理・後処理)」, 「腐食形態の観察方法と評価」, 「全面腐食の評価(腐食度)」, 「局部腐食の評価(面積・深さ)」, 「被膜厚み,鋼板厚みの評価」, 「表面物性(粗さ・硬さ)評価」, 「機械特性(引張,曲げなど)評価」, 「腐食生成物の評価(化学分析)」, 「人工環境試験(JIS)一覧」, 「複合サイクル(促進腐食)試験」, 「大気暴露試験(JIS)とは」, 「大気暴露試験の実施要領」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 塗料・塗装

 塗料・塗装では,防食塗装の理解に資するため,塗装や塗料の一般的な特徴,金属の防食塗装に用いる塗料の特性,塗料や塗膜の評価方法などを次の要領で紹介する。
 塗装概論(構成)
   塗装関連の基礎用語,塗装施工の概要として,素地調整の考え方,素地調整に用いる工具等,塗り付け方法の概要などを紹介する。
 このサイトでは, 「塗装とは」, 「鋼橋新設時の塗装工程」, 「鋼橋塗替え塗装時の工程」, 「塗装作業の足場について」, 「塗装前の素地調整技術」, 「素地調整(ブラスト処理)」, 「素地調整(研削材)」, 「素地調整(主工具)」, 「素地調整(動力工具)」, 「塗り付け方法の分類」, 「鋼橋塗装での塗り付け方法」, 「はけ(刷毛)塗りの特徴」, 「刷毛さばき(塗り方)」, 「ローラばけ塗りの特徴」, 「エアレススプレー塗りの特徴」に分けて紹介する。
 塗装概論(塗装管理)
   塗装管理の概要,塗膜厚み管理,素地調整の管理,塗膜変状の評価など塗装管理の要点を紹介する。
 このサイトでは, 「塗装の施工管理とは」, 「塗装管理(素地調整)」, 「塗装管理(第1層目塗装)」, 「被塗面/施工条件の管理」, 「新設時 塗膜厚みの管理」, 「塗膜変状と措置(補修塗装)」, 「塗替え塗装計画と施工」, 「塗替え時 旧塗膜調査」, 「劣化塗膜の評価(基本)」, 「素地調整について」, 「素地調整(腐食箇所の除錆)」, 「素地調整(劣化塗膜の除去)」, 「塗替え塗装作業とは」, 「塗り付け作業の留意点」, 「塗替え塗装(竣工検査)」, 「塗膜変状と措置(経年変化)」に分けて紹介する。
 塗料概論(構成)
   一般的な塗料の分類,塗料を構成する成分の分類とその概要を紹介する。
 このサイトでは, 「塗料とは」, 「塗料のはじまり」, 「日本の油性塗料」, 「塗料工業の黎明期」, 「塗料の近代化」, 「長期防錆用塗料の登場」, 「展色剤・顔料による分類」, 「塗装工程による分類」, 「塗料形態,機能での分類」, 「塗料構成材料とは」, 「塗膜形成要素とは」, 「塗膜副要素(添加剤)とは」, 「顔料(防錆・体質)とは」, 「塗料色(着色顔料)とは」, 「溶剤とは」, 「地球環境問題とは」, 「塗料と環境問題(環境規制)」, 「環境影響(VOC,鉛など)」に分けて紹介する。
 塗料各論(構成・防食用)
   鋼橋の防食塗装の理解を助けるため,塗料の分類,使用原料の基礎知識を紹介する。
 このサイトでは, 「塗料の定義と基礎用語」, 「塗装工程による塗料分類」, 「組成や形態による塗料分類」, 「特殊機能による塗料分類」, 「塩基性さび止め顔料」, 「不動態・皮膜形成さび止め顔料」, 「鉛系さび止めペイント」, 「鉛・クロムフリーさび止めペイント」, 「ジンクリッチ系塗料とは」, 「ジンクリッチ系塗料の特徴」, 「無機ジンクリッチペイント」, 「ジンクリッチ系塗料のJIS品質」に分けて紹介する。
 塗料各論(構造物用汎用)
   鋼鋼橋などの鋼構造物防食に用いられる塗料を中心に紹介する。
 このサイトでは, 「アルキド樹脂とは」, 「アルキド樹脂系塗料」, 「長油性フタル酸樹脂塗料」, 「JIS K5516 合成樹脂調合ペイント」, 「エポキシ樹脂とは」, 「エポキシ樹脂塗料の分類」, 「常温硬化形エポキシ樹脂塗料」, 「防食用エポキシ樹脂塗料」, 「変性エポキシ樹脂塗料とは」, 「JIS規格のエポキシ樹脂系塗料」, 「ポリウレタン樹脂とは」, 「ポリウレタン樹脂の分類」, 「ポリオール硬化形ポリウレタン樹脂」, 「耐候性塗料(上塗り塗料)とは」, 「ふっ素樹脂とは」, 「ふっ素樹脂塗料とは」, 「主なふっ素樹脂の概要と用途」に分けて紹介する。
 塗料の評価
   鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に,塗料の性能・品質評価試験について紹介する。
 このサイトでは, 「塗料について」, 「プライマーとは」, 「プライマーの品質」, 「下塗り塗料の品質」, 「鉛・クロムフリーさび止めペイント」, 「厚膜形ジンクリッチペイント」, 「構造物用さび止めペイント」, 「下塗り塗料の品質項目比較」, 「中塗り塗料とは」, 「合成樹脂調合ペイント 2種」, 「鋼構造物用耐候性塗料」, 「中塗り塗料の品質項目比較」, 「上塗り塗料とは」, 「合成樹脂調合ペイント」, 「鋼構造物用耐候性塗料」, 「上塗り塗料の品質項目比較」に分けて紹介する。
 塗料の評価試験
   鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に,塗料の性能・品質評価試験について紹介する。
 このサイトでは, 「JIS試験規格」, 「試験の準備」, 「試験;容器の中での状態」, 「試験;加熱残分」, 「試験;塗装作業性」, 「試験;乾燥時間(表面乾燥)」, 「試験;半硬化乾燥」, 「試験;ポットライフ」, 「試験;隠ぺい力・隠ぺい率」, 「試験;塗膜の外観」, 「試験;上塗り適合性」, 「試験;耐衝撃性」, 「試験;耐屈曲性」, 「試験;付着性」, 「試験;層間付着性」に分けて紹介する。
 塗膜の評価
   塗装・塗膜の要求性能,塗膜品質の分類,各品質の評価試験について,鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に解説する。
 このサイトでは, 「塗膜とは」, 「塗装系(塗装システム)とは」, 「塗膜の性能評価とは」, 「プライマーとは」, 「下塗り塗料とは」, 「中塗り塗料とは」, 「上塗り塗料とは」, 「品質試験の項目と手順」, 「防食塗装用塗料の品質項目」, 「視覚特性とは」, 「試験;隠ぺい力」, 「試験;鏡面光沢度」, 「試験;色の目視比較」, 「試験;測色・色差」に分けて紹介する。
 塗膜の評価試験
   塗装・塗膜の要求性能,塗膜品質の分類,各品質の評価試験について,鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に解説する。
 このサイトでは, 「機械的性質とは」, 「試験;柔軟性(可撓性)」, 「試験;耐衝撃性」, 「試験;付着性」, 「試験;耐摩耗性」, 「試験;硬さ」, 「化学的性質とは」, 「試験;耐水性」, 「試験;耐アルカリ性」, 「試験;耐酸性」, 「試験;耐揮発油性」, 「試験;耐塩水性」に分けて紹介する。
 塗膜の耐久性評価
   塗装・塗膜の要求性能,塗膜品質の分類,各品質の評価試験について,鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に解説する。
 このサイトでは, 「耐久性とは」, 「試験;耐塩水噴霧性」, 「試験;環境因子繰り返し性」, 「試験;促進耐候性」, 「試験;耐候性,屋外暴露耐候性」, 「塗膜の長期耐久性・規格一覧」, 「試験;耐中性塩水噴霧性」, 「試験;耐湿性(結露法)」, 「試験;耐湿潤冷熱繰返し性」, 「試験;耐候性(屋外暴露)」, 「試験;促進耐候性」, 「試験;サイクル腐食性」に分けて紹介する。
 塗膜の劣化程度評価
   塗装・塗膜の要求性能,塗膜品質の分類,各品質の評価試験について,鋼構造物などの防食塗装に用いられる塗料を例に解説する。
 このサイトでは, 「塗膜劣化とは」, 「塗膜劣化の評価一般原則」, 「試験;膨れの等級」, 「試験;さびの等級」, 「試験;割れの等級」, 「試験;はがれの等級」, 「試験;白亜化の等級」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 防食塗装系

 防食塗装系では,最も身近な社会資本の中から,道路分野と鉄道分野での鋼橋維持管理の概要,防食塗装の考え方を紹介する。防食塗装系は,2015年調査時点で実用される塗装系を中心に紹介する。
 鋼橋の維持管理
   鋼橋維持管理の概要と鋼橋に適用される防食技術を紹介し,次いで塗装による防食技術の全体像を紹介する。
 このサイトでは, 「鋼橋の構造,分類」, 「鋼道路橋の維持管理」, 「鋼鉄道橋の維持管理」, 「鋼橋の防食設計」, 「鋼橋の制作(新設時塗装)」, 「鋼橋の塗替え塗装」, 「鋼橋塗装適用の塗料一覧」に分けて紹介する。
 鉄道橋の新設塗装系
   鋼鉄道橋の新設時に適用される主な防食塗装系を紹介する。
 このサイトでは, 「鋼鉄道橋の防食塗装系」, 「一般外面・塗装系 BSU 」, 「一般外面・塗装系 BMU 」, 「一般外面・塗装系 L 」, 「一般外面・塗装系 J 」, 「箱桁内面用・塗装系 LN 」, 「添接部の塗装系 WW 」, 「ボルト用塗装系 RR 」, 「まくらぎ下用塗装系 S 」, 「摩擦接合部・接触面の塗装」に分けて紹介する。
 鉄道橋の塗替塗装系
   既設の鋼鉄道橋の塗替え時に適用される塗装系を紹介する。
 このサイトでは, 「塗替え塗装の課題」, 「塗替えの判定と塗装系選択」, 「一般外面・塗装系 BMU 」, 「一般外面・塗装系 G,T 」, 「一般外面・塗装系 L 」, 「一般外面・塗装系 J 」, 「一般外面・塗装系 ECO 」, 「箱桁内面用塗装系 W 」, 「まくらぎ下用・塗装系 S 」, 「特定部位用・塗装系 R 」, 「劣化亜鉛面用・塗装系 ZP 」, 「劣化耐候性鋼・塗装系 WS 」に分けて紹介する。
 道路橋の新設塗装系
   鋼道路橋の新設時に適用される主な防食塗装系を紹介する。
 このサイトでは, 「鋼道路橋の防食塗装系」, 「一般外面用塗装系 A-5 」, 「一般外面用塗装系 C-5 」, 「箱桁内面用塗装系 D-5,D-6 」, 「摩擦接合部,接触面用塗装系」, 「溶融亜鉛めっき用塗装系」, 「金属溶射用塗装・仕様」, 「コンクリート面用」に分けて紹介する。
 道路橋の塗替塗装系
   既設の鋼道路橋の塗替え時に適用される塗装系を紹介する。
 このサイトでは, 「鋼道路橋の塗替え塗装とは」, 「一般外面用・塗装系 Rc 」, 「一般外面用・塗装系 Ra 」, 「内面用 Rd-Ⅲ塗装系」, 「亜鉛めっき面用 塗装系 Rzc 」に分けて紹介する。
 鋼橋以外での防食塗装
   その他の社会資本の例として,タンク類,水道鋼管,建築物などで採用される防食塗装系を紹介する。
 このサイトでは, 「タンク外面の防食」, 「水道鋼管の防食」, 「建築物・鋼面の防食塗装」, 「建築物・亜鉛めっき面の塗装」に分けて紹介する。

   ページのトップ

 基本用語

 金属(metal)
 固体状態で金属光沢・展性・塑性(延性)を持ち,種々の機械的工作を施すことができ,かつ電気および熱の良導体であるなどの性質を持つ物質の総称。
 常温・常圧の下で不透明な個体(水銀のみ液体)。比重4~5より重いものを重金属,軽いものを軽金属という。
 非金属(nonmetal)
 金属の性質を持たない単体。
 半金属(metalloid)
 周期表上で金属と非金属との境界付近の元素で,金属と非金属の両方の性質を持つもの。ホウ素・ケイ素・ゲルマニウム・ヒ素・アンチモン・ビスマスの類。メタロイド
 周期表
 周期律に従って各元素を配置した表。1族元素から18族元素までを縦の行に並べた長周期型のものが広く用いられる。元素周期律表ともいう。
 周期律(periodic law)
 元素の性質は,原子番号とともに周期的に変化するという法則。1869年にメンデレーエフが発見した。
 腐食(corrosion)
 金属がそれをとり囲む環境物質によって,化学的または電気化学的に侵食されるか若しくは材質的に劣化する現象。
 さび(rust)
 普通には,鉄表面に生成する水酸化物または酸化物を主体とする化合物。広義には,金属表面にできる腐食生成物をいう。
 腐食生成物(corrosion product)
 腐食によって生成した物質。通常は固体物質を指し,金属表面に付着するか又は環境中に分散して存在する。
 防食(corrosion prevention)
 金属が腐食するのを防止すること。
 防せい(錆)(rust prevention)
 金属にさびが発生するのを防止すること。

   ページのトップ

はじめに

 金属で構成された構造体を長い期間にわたり維持・管理する場合に,構成される金属の腐食損傷と防せい・防食対策は避けて通れない技術課題である。技術者の大多数は,防せい・防食対策の重要性を理解していながら,適切な時期に適切な方法で実施されていない構造物が少なからず存在していることを知っている。
 これは,腐食現象の進展が遅いため,腐食の進展予測,防せい・防食対策の実施時期判定が適切に行われていないこと,経済的に他の損傷を優先し,後回しにされることなどにより,放置された結果である。
 構造物の維持管理に携わる技術者の多くは,土木技術,機械技術,電気学,構造力学,破壊力学などの物理・数学をベースとした技術分野を専門とする技術者である。一方,金属腐食,防せい・防食の技術分野は,化学をベースとした材料技術である。腐食損傷や防食対策を後回しにされる最大の要因として,基礎となる技術分野が大きく異なるため,維持管理技術者の腐食・防食に対する理解を妨げていることにあることは否めない。
 そこで,維持管理技術者の腐食・防食技術に対する理解の助けとなることを期待し,金属,腐食,防せい・防食の概要を紹介することとした。

   ページのトップ