防食概論:塗料・塗装

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         一般外面・塗装系BMU

 塗装系 BMU には,塗装系 BMU1 と塗装系 BMU2 がある。塗装系 BMU2 は,低コストで 10 年程度での定期的塗替え塗装を主目的とした塗替え塗装専用塗装系である。
 
 【適用範囲】指針 Ⅰ-解-7 ページ)
 新設時の塗装系 BMU1 は,10 年程度の使用を目的とした鉄桁等鋼構造物,10 年程度での定期的塗替えを計画する鉄桁等鋼構造物に適用することを前提としている。
 このため,中期使用を目的とした場合と定期的塗替えを目的とした場合とでは塗装系に対する要求内容が異なる。
 中期使用を目的とした場合には,構造物の再使用や塗替えを考慮する必要がないので,基本的に新設時のみに適用される。
 すなわち,塗装系 BSU の考え方が適用でき,景観性能を重視せず鋼の腐食を許容する場合などには,上塗り塗装を省略することもできる。
 定期的塗替えを目的とした場合には,構造物の長期間使用,塗替えが前提となるため,中期使用の場合とは異なり,上塗り塗装の省略はできない。
 さらに,施工の程度が塗膜の層間付着性や防食性能に影響するため,適切な施工管理が求められる。加えて,構造物の適切な維持管理も求められる。
 
 【塗装仕様】
 
 原板(製鋼工場)
 【素地調整】
 ブラスト処理
 除錆度: ISO Sa2 1/2 以上,表面粗さ: 10 点平均粗さ 80μmRzJIS 以下
 【プライマー】
 ブラスト処理後 3 時間以内
 無機ジンクリッチプライマー: 使用量 160g/m2膜厚 15μm
 2 次素地調整で除去されるので,プライマーの膜厚は総合膜厚に加えない。
 
 橋梁製作工場
 【 2 次素地調整】
 ブラスト処理
 除錆度: ISO Sa2 1/2 以上,表面粗さ: 10 点平均粗さ 70μmRzJIS 以下
 【下塗り】
  素地調整後 3 時間以内
 無機ジンクリッチプライマー: 使用量 200g/m2膜厚 20μm
  ①塗装後 2 日以上,1 カ月以内
 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料: 使用量 350g/m2 (膜厚 90μm)
 【中塗り】
 この塗装系は,下塗り塗膜に直接上塗り塗装するので,中塗り塗料の規定はない。
 【上塗り】
 下塗り塗装後 1 日以上,7 日以内
 ポリウレタン樹脂塗料上塗: 使用量140g/m2 (膜厚 30μm)
 
 【備考】
 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料に直接ポリウレタン樹脂塗料上塗を塗付けることになるため,厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料中の液状成分が拡散し,塗膜表面に移動するブリード現象を起こし,表面が変色することがある。
 従って,定期的に清掃し,色,光沢の長期保持などの高い景観特性を期待するランドマーク的な構造物には採用しない方が良い。

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