防食概論:塗料・塗装

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         耐摩耗性

 塗膜表面が砂や他の硬い材料でこすられたときなどの塗膜変状に影響する性質として,耐摩耗性(塗膜表面の破壊現象に対する抵抗性)が求められる。
 摩耗現象は,一般的には,材料の動的弾性率,摩擦係数,荷重,時間の積に比例し,破壊エネルギーに反比例すると考えられている。しかし,堅い素地に塗装した薄膜の塗膜では,材料特性以外の種々の要因が関連し複雑な現象になっている。
 
 防食塗料のJIS製品規格,例えばJIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」,及びJIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」などの品質項目として「塗膜の耐摩耗性」は規定されていない
 しかし,使用環境として,物理的な接触の多い個所,定期的な洗浄を受ける個所などでは,使用塗膜の要求性能として「耐摩耗性」を求めることもある。
 
 乾燥状態での塗膜の耐摩擦性
 JIS規格試験には,次に示す 3 種類の方法がある。
 ① 研磨紙法
 JIS K 5600-5-8 :1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 8 節:耐摩耗性(研磨紙法)(Testing methods for paints−Part 5 : Mechanical property of film−Section 8 : Abrasion resistance(Rotating abrasive-paper-covered wheel method))」
 ② 摩耗輪法
 JIS K 5600-5-9 :1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 9 節:耐摩耗性(摩耗輪法)(Testing methods for paints−Part 5:Mechanical property of film−Section 9:Abrasion resistance(Rotating abrasive rubber wheel method))」
 砥石の種類,荷重など各種条件で試験でき,ゴムやプラスチック製品で定量的評価にも用いられる一般的な試験方法である。
 ③ 往復運動法
 JIS K 5600-5-10 :1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 10 節:耐摩耗性(試験片往復法)(Testing methods for paints−Part 5 : Mechanical property of film−Section 10 : Abrasion resistance (Reciprocating test panel method))」
 回転することで,研磨紙の新しい面が常に出るロールの上を試験片が往復運動する方法である。
 
 湿潤状態での塗膜の耐摩耗性
 試験規格には,JIS K 5600-5-11 :1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 11 節:耐洗浄性(Testing methods for paints− Part 5 : Mechanical property of film−Section 11 : Washability)」
 湿潤状態での耐摩耗性は,塗料・塗装分野では,実用を考慮して,耐洗浄性と称している。

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