防食概論:塗料・塗装

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         JIS K 5600-8-5 はがれの等級

 JIS K 5500 「塗料用語」では,はがれとは,“付着性が失われてある広さの膜が自然に素地から分離する現象。” と定義している。
 一般的に,塗膜表面に割れ,膨れが生じた後に,広い面積で塗膜の付着性が失われた結果として,塗装系の 1 層,又はそれ以上の塗膜が下層塗膜からはがれる。
 素地との付着性が失われた場合には,塗装系全体が素地からはがれる。ブラスト鋼板を用いる以前,すなわち 1960 年代以前の鋼構造物では,黒皮鋼板に直接塗装されていたので,経年による旧塗膜劣化(脆化・付着性喪失)により,素地の黒皮との界面からの大面積での塗膜はがれに至る事例がある。
 備考:ピーリング(peeling)”はリボン,又はシート状の大きなはがれ,“フレーキング(flaking)”はりん片状の小さなはがれをいう。“スケーリング(scaling)”は大きなはがれをいうこともある。
 【 JIS 規格概要】
 JIS K 5600-8-5 :1999 「塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 5 節:はがれの等級」Testing methods for paints−Part 8 : Evaluation of degradation of paint coatings−Section 5 : Designation of degree of flaking
 【適用範囲】
 この規格は,塗膜のはがれの程度を表示するための図版による基準について規定する。
 【序文】
 この規格は,1982 年に第 1 版として発行された ISO 4628-5 ,Paints and varnishes−Evaluation of degradation of paint coatings −Designation of intensity, quantity and size of common types of defect−Part 5 : Designation of degree of flaking を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 等級付け
 3. 試験報告
 
 【抜粋した情報】
 【等級付け】
 はがれには,一般的な方向性のないはがれの他に,素地の異方性に起因する方向性のあるはがれに分けられる。図版は,それぞれに応じて等級付けできるものが用意されている。
 図版では,はがれの面積比を基に,はがれの量を等級付けしている。
 等級はがれの面積
  0 : 0 %
  1 : 0.1 %
  2 : 0.3 %
  3 : 1 %
  4 : 3 %
  5 : 15 %
 適用可能な場合は,次によって,はがれ露出した個々の面積の平均の大きさを等級付けする。
 等級はがれの大きさ最大寸法
  0 : 10 倍に拡大しても視認できない。
  1 : 1mmまで
  2 : 3mmまで
  3 : 10mmまで
  4 : 30mmまで
  5 : 30mm以上
 はがれによる欠陥の主要な形態(はがれの深さ)は,次の二つに区別できる。
  a) 上塗りと下塗りとの塗膜層間のはがれ。
  b) 素地からの全塗膜層のはがれ。
 
 【試験報告】
 はがれの量(面積)の数値等級,はがれの大きさの数値等級,はがれの深さ( a 又は b )
 例えば,はがれ 3 ( S2 ) a
  試験片のはがれの種々の大きさがあるときは,代表とみなせる試験片最大はがれ面積の等級を適用する。
  必要があれば基準表示は,言葉によって補足してもよい。ただし,そのようなコメントの使用は,できるだけ避けなければならない。

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