防食概論:塗料・塗装

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         塗替え塗装の計画と施工の流れ

 鋼橋の多くは,設計寿命 60年(現在は 100年)で製作され,鉄道の在来線に架設される鋼鉄道橋では,100年を超えるものも少なくないなど,非常に長い期間の健全性維持が求められる。
 そこで,健全性評価を目的に,定期的な検査が実施されている。この検査の中で,腐食発生状況や塗膜劣化状態を評価し,防食性能回復のための塗替え塗装要否が判定される。
 塗替え塗装は,新設時塗装とは異なり,橋梁架設個所,すなわち現場で供用しながらの施工となる。このため,架設現況に適した足場を架設し,供用に適した制約の下で素地調整及び塗り付け作業が行われる。
 供用状況によっては,昼間の作業が困難で,夜間作業が中心となる場合,時間を限定して足場の架設と撤去を繰り返しながらの作業を強いられる場合もある。また,河川上の橋梁では,河川法の制約や施工期間が渇水期(11月~5月)に制限される場合もある。

塗替え塗装時の作業風景

塗替え塗装時の作業風景

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【基本的な作業工程】

    鋼橋における塗替え塗装の一般的な流れは次の通りである。
  1. 塗膜調査(橋梁定期検査)
     橋梁の健全度判定を目的に事業者が実施する定期検査の中で,塗膜の健全性も調査される。
  2. 塗替え塗装設計と発注
     塗膜調査結果,架設環境,各種制約を考慮して,事業者が塗装設計(素地調整種別,塗装系など)を行い,施工者(塗装会社)に発注する。
  3. 足場工・防護工
     施工者は,構造物構造や設置環境に配慮した適切な足場工・防護工の設計・施工を行う。
  4. 塗膜詳細調査 ⇒ 防食設計の変更要否判定
     足場を活用して,近接での塗膜調査を行い,定期検査時の塗膜調査結果と対比し,橋梁管理事業者と施行者とで防食設計の変更について要否を検討する。
  5. 素地調整(施工と管理)
     架設環境,塗膜劣化状態,腐食状態に応じた適切な施工と管理を行う。
  6. 塗り付け作業(施工と管理)
     塗装系に規定される適切な施工と管理を行う。
  7. 塗膜検査(ダメ直し)
     塗膜の状態を調査し,塗膜欠陥等の不具合を補修する。
  8. 足場工の解体,補修塗装
     足場を解体し,傷等の補修塗装を行う。
  9. 竣工検査
     設計通りに施工されたかを検査する。
 なお,新設時と異なり,膜厚検査は,素地が不均一・不整なため,実務上困難である。このため,塗料使用量の検査(空缶検査)で代用するのが一般的である。疑義が生じた場合には,塗膜破壊で厚みを確認することもある。

 

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