防食概論:塗料・塗装

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         耐酸性

 ここでは,JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」の品質項目“耐酸性”を紹介する。
 
 【試験片の作製】
 試験片の作製は,「耐アルカリ性」と同じ方法で作製する。
 即ち,JIS K 5551 の塗料(下塗り塗料) B 種,又は C 種を乾燥塗膜厚み 55~ 65μmとなるようにスプレー塗りし,1 日放置後,中塗り塗料をスプレー塗りで規定の厚みに一回塗り重ね,1 日置いた後に上塗り塗料をスプレー塗りで規定の厚みに塗り重ねる。
 1 日後に試験片の裏面,及び周辺を製造業者の指定するさび止めペイントで試験に影響がないように塗り包み,6 日間置いたものを試験片とする。試験片 3 枚のうち 1 枚を原状試験片とする。
 
 【試験方法】
 耐酸性の試験方法は,JIS K 5600-6-1 「耐液体性(一般的方法)」の方法1(浸せき法)による。ただし,試験液の薬液,浸せき(漬)方法及び観察方法は,次による。
 1) 試験液の薬液
 試験液の薬液は,JIS K 8951 に規定する硫酸(試薬)を脱イオン水で,5 g/Lに調整したものを用いる。
 
 2) 浸せき(漬)方法
 浸せき(漬)方法は,JIS K 5600-6-1 「耐液体性(一般的方法)」の手順 A (単一の液相を使用)とし,浸せき温度は 23±1℃,浸せき時間は 168 時間とする。
 
 3) 観察方法
 試験片2枚をそれぞれ薬液に完全に浸せき(漬)し,168 時間後引き上げて,水で塗膜表面を軽く洗い流し,2 時間放置後,目視によって塗膜を観察する。
 
 【評価,及び判定】
 試験片 2 枚について,酸性溶液に浸された部分を,目視によって観察し評価する。試験片の塗膜に膨れ・割れ・はがれ・穴を認めず,原状試験片と比べ色の変化の程度が大きくないときは,“異常がない。”とする。

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