防食概論:塗料・塗装

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         耐アルカリ性

 ここでは,JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」 B 種(反応硬化形エポキシ樹脂系塗料 60μmタイプ),及び JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」の品質項目“耐アルカリ性”を紹介する。
 
 【試験板】
 試験板は,大きさ 150mm×70mm×0.8mm の鋼板とする。
 
 【試験片】
 JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」 B 種では
 試験片の枚数は 3 枚とし,JIS K 5551 の塗料(下塗り塗料)を規定の塗膜厚みとなるようスプレー塗りで 1 回塗る。
 24 時間置いた後,JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」に規定する中塗り塗料を,それぞれJIS K 5600-1-1 「試験一般(条件及び方法)」(吹付け塗り)の方法で 1 回塗り重ねる。
 更に 24 時間置いた後,同一の中塗り塗料で板の周辺を,試験に影響がないように塗り包み,6 日間置いて試験片とする。1 枚は原状試験片とする。
 
 JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」では
 JIS K 5551 の塗料(下塗り塗料) B 種,又は C 種を乾燥塗膜厚み 55~ 65μmとなるようにスプレー塗りし,1 日放置後,中塗り塗料をスプレー塗りで規定の厚みに一回塗り重ね,1 日置いた後に上塗り塗料をスプレー塗りで規定の厚みに塗り重ねる。
 1 日後に試験片の裏面,及び周辺を製造業者の指定するさび止めペイントで試験に影響がないように塗り包み,6 日間置いたものを試験片とする。試験片 3 枚のうち 1 枚を原状試験片とする。
 
 【試験方法】
 耐アルカリ性の試験方法は,JIS K 5600-6-1 「耐液体性(一般的方法)」 の方法 1 (浸せき法)手順 A による。
 ただし,試験液の種類,及び試験条件は,次による。
 1) 試験液
 JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」 B 種では
 JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム試薬を用いる。水酸化ナトリウムを水によって,50 g/L の水溶液に調整し,試験に用いる。
 
 JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」では
 水酸化カルシウムを脱イオン水で調整した飽和溶液を用いる。
 
 2) 試験条件
 試験温度は23±1℃とし,浸漬時間は168時間とする。浸漬方法は次による。
 JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」 B 種では
 容器に水酸化ナトリウム水溶液を 150mm の深さまで入れる。試験片 2 枚を長辺が垂直になるよう糸につるし,120mm の深さまで浸す(上部 30mm は試験液に浸さない。)。
 
 IS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」では
 試験液に完全に浸漬する。
 
 3) 試験終了後の処置及び観察方法
 浸せき終了後,洗浄等の処置を行い,処置後 1 回目の観察を目視で行う。更に 2 時間後 2 回目の観察を目視によって行う。
 
 【評価,及び判定】
 観察によって 2 枚の試験片を評価する。1 回目,及び 2 回目の観察のいずれもが,原状試験片と比べて
 JIS K 5551 「構造物用さび止めペイント」 B 種では
 液面から幅約 10mm 外部(大気)に出た部分を含む塗膜に,膨れ,割れ,はがれ,穴及び軟化を認めないとき,“異常がない。”とする。このとき,試験片の周辺約 10mm 以内は評価の対象から外す。
 
 IS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」では
 塗膜に膨れ,割れ,はがれ,穴を認めず,色の変化の程度が大きくないときは,“異常がない。”とする。このとき,試験片の周辺約 10mm 以内は評価の対象から外す。

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