防食概論:塗料・塗装

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         足場工

 足場(scaffolding, scaffold, work platform)とは,高所作業を行うための仮設の床,及びその支持構造物をいう。足場は構造により支柱足場(frame scaffolding)と吊り足場(hanging type scaffold)に大別される。
 一般的な土木構造物や建築物では支柱足場(本足場)を用いているが,橋梁は河川,道路,線路の上に架設されている場合が多いため,支柱が立てられず吊り足場を用いるのが一般的である。

 【足場工の分類】

 足場架設では,想定される荷重に対し,十分な安全性を確保するための部材強度,当該地区での風荷重(wind load),周辺空間の制約などを考慮した設計が求められる。 主な足場工(scaffolding)を用途別に分類すると,次の通りになる。

  • 橋梁工事・橋梁補修工事
     吊り足場(吊り棚足場,吊り枠足場)
  • 建築物工事・外壁工事・他
     支柱足場(本足場,一側(ひとかわ)足場,張出し足場),機械足場(機械駆動式,ゴンドラ)
  • 内装工事・補修工事・他
     支柱足場(棚足場)

足場工の例

足場工の例
写真出典:株式会社 鉞組ホームページ

 足場工(scaffolding, construction scaffold work, scaffolder)
 高所作業を行うための仮設の床などの支持構造物(足場;scaffolding),足場を設置する組立工事(construction scaffold work),足場を建設する職人(scaffolder)を指すこともある。
 支柱足場(本足場)
 一般的には本足場(double-pole scaffold, independent scaffold, double row scaffolding)といわれ,2列の建地(たてじ),布(ぬの),腕木,筋かいから構成され,棚状の部分をもった門形の建物外部に組み立てられる足場である。倒壊防止のため,壁つなぎや控えなどをとる。構造や規模により,棚足場,枠組足場,二側(ふたかわ)足場ともいわれる。
 構成部材は工場生産のユニット構造であり,組立,解体が容易である。部材強度・安全性とも信頼度に優れ外壁・構造物施工の足場として需要が多い足場である。
 ビルなどの建築物,タンクや橋梁の橋脚など構造物の外壁の工事(架設工事,塗装,その他補修工事)で用いられる一般的な足場である。

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 【吊り足場】

 道路や鉄道の橋梁(bridge)には,一般的な河川や海峡に架設される橋梁,道路や線路を乗り越える架道橋跨線橋,占有地に架設された高架橋がある。
 高架橋の工事では,前出の支柱足場を適用できるが,他の形式の橋梁では,橋梁下部の制約により支柱足場の架設が不可能である。このため,橋梁工事(架設,塗装,補修・補強)の足場として吊り足場(hanging type scaffold)が一般的に用いられる。
 なお,吊り足場には,吊りチェーンを用いた吊り足場(hanging bridge scaffold),外壁からゴンドラ等を吊り下げて作業する吊り足場(suspended scaffold)などがある。
 
 橋梁工事で用いる吊り足場は,下図に示すように,橋梁本体から垂らした足場チェーンで作業用の床(作業床)を作り,作業員の安全確保・周囲の危険防止に寄与できるものを用いる。
 特に,直下に道路,線路などがあり,落下物による第 3者被害が想定される場合には,シートや板を床に貼り付けた防護工(protection facility)を施し,工具,素地調整で発生するさび,塵埃,塗り付け作業時の塗料などの落下を防止しなければならない。
 図には,一般的な足場の例と防護工を設置した例を示す。

足場内部の例

足場内部の例
写真出典:株式会社 鉞組ホームページ

吊り足場の名称

吊り足場の名称
写真出典:株式会社 鉞組ホームページ

 吊り足場架設の一般的な手順は次の通りである。
  1. ネット張り
     足場架設工事中の資材や作業員の落下被害防止を目的とする。
  2. チェーンのつり下げ
     橋梁の高欄,横構,対傾構などの構造部材や,吊り元用のピース(吊りピーともいう)などを利用してチェーンをつり下げる。チェーンの間隔は,一般的に 1.8m以内である。
  3. おやごのつり下げ
     おやごとは,橋軸方向に桁下につけられ,ころばしを支持するための丸太や単管で,一般的に 1.8m以内の間隔で取り付けられる。
  4. 横断通路の設置
     資材運搬や作業員のための仮設通路である。
  5. ころばしの取付
     ころばしとは,おやごの上に,直角に取り付けられる丸太や単管で,90cm程度の間隔で配置される。
  6. (安全ネットの取り付け)
     安全ネットは,防護工を設置しない場合に,塗装工事従事者の墜落災害防止の設備で,合成繊維のものが用いられる。
  7. 足場材の設置
     支柱のあいだに歩み板をならべる。
  8. 朝顔の設置
     橋梁の外側面に斜めに取り付けられた足場を,その形状から朝顔といい,外側面からの落下防止が主目的である。
  9. 防護工の設置
     一般的には,吊り足場上にすき間ができないようにシートを張る。板張りの場合は,作業床としても用いられるよう足場板を敷き詰めることもある。

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