防食概論:塗料・塗装

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         機械的性質とは

 塗膜の機械的性質は,次に示すように,塗膜の柔軟性(可とう性),硬さ付着性,及び耐摩耗性に分けられ,それぞれ塗膜の要求性能に応じた複数の試験規格がある。
 このサイトでは,防食塗装塗膜への適用の多い物を中心に紹介する。

 【 塗膜の 柔軟性 (可とう性)】
 塗膜の柔軟性は,塗装物が変形した際の塗膜の変形に対する抵抗性に影響する。
 緩やかな変形に対する評価試験方法には,直線的な変形を与える“耐屈曲性(円筒形マンドレル法)”,半球状に変形させる“耐カッピング性”がある。
 急激な変形,すなわち衝撃的な変形を与える評価試験には“耐衝撃性(耐おもり落下性)”がある。
 
 【塗膜の 硬さ (傷つきやすさ)】
 塗膜厚みは,精々数百μm以下と薄いため,金属やプラスチック,ゴムなどで用いる硬さ試験は適用できない。このため,塗膜の硬さ評価には,表面の傷つきやすさで評価(表面硬さ)する方法が採用される。
 表面硬さ評価を目的とする試験規格には,硬さの異なる鉛筆の芯で引っかき傷のつき方で表面硬さを評価する“引っかき硬度(鉛筆法)”,一定形状の針に荷重を加えて引っかき傷のつき方で表面かたさを評価するく“引っかき硬度(荷重針法)”がある。
 
 【塗膜と素地,又は塗膜間の 付着性
 付着性を評価する場合に,塗膜に加える力の方向で,物理的な意味合いが異なる。大きくは,付着面に対し水平に力を加えた場合の付着性(凝集力:cohesion)と垂直に力を加えた場合の付着性(粘着力:adhesion)に分けられる。
 JIS 試験規格には,凝集力を加えながら評価する“付着性(クロスカット法)”,凝集力を加えないで垂直引っ張り力のみで評価する“付着性(プルオフ法)”がある。
 
 【塗膜の 摩擦 に対する抵抗性】
 乾燥塗膜の試験規格として“耐摩耗性(研磨紙法)”,“耐摩耗性(摩耗輪法)”,“耐摩耗性(試験片往復法)”がある。
 湿潤状態の試験規格として“耐洗浄性”がある。

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