防食概論:塗料・塗装

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         耐塩水噴霧性

 JIS K 5500「塗料用語」では,塩水噴霧試験(salt spray test, salt spray testing)とは,“食塩水溶液を噴霧状にして吹きこんだ器中に試験片を入れて金属材料,被覆金属材料,塗装金属材料などの防食性を評価する試験”と定義している。
 
 防食塗装に用いるJIS製品規格の塗料で,品質項目として“耐塩水噴霧性”を規定するのは,JIS K 5552 「ジンクリッチプライマー」とJIS K 5553 「厚膜形ジンクリッチペイント」である。
 すなわち,塗料に関しては,防錆・防食機能に特化した下塗り塗料に適用される試験である。

【JIS製品規格での扱い例】

 ここでは,JIS K 5553 「厚膜形ジンクリッチペイント」の品質項目“耐塩水噴霧性”を紹介する。
 【試験片の作製】
 (試験板)
 試験板は,JIS K 5600-1-4 「試験用標準試験板」による。ただし,特に規定する以外は,ブラスト洗浄によって調整した鋼板(150×70×3.2mm)とする。
 試験板は,試料 1 個について 2 枚ずつ用意する。
 ブラストの条件は,次による。
 除せい度ISO 8501-1 Sa2 1/2以上,研掃材:グリット,表面粗さ:25μmRzJIS
 備考:鋼板は,JIS G 3101に規定するSS400の鋼板とする。
 
 (試料の塗り方)
 混合した試料は,よくかき混ぜた後,目開き 600μmの金網でろ過し,直ちに塗る。
 初めの混合から時間を測定して,ポットライフの 5 時間を過ぎたものは試験に用いてはならない。
 試料の塗り方は,特に規定する以外は,吹付け塗り(エアスプレー塗り)とし,7 日間乾燥したときに測定して,塗膜の厚さが 75±10μmになるように 1 回塗る。
 吹付け条件は製品に指定された条件による。
 試験板の両面を 1 回塗り,直ちに周辺をはけで 1 回塗り増し,1 種(無機ジンクリッチペイント)は 48 時間2 種(有機ジンクリッチペイント)は 7 日間置いて試験片とする。
 
 【試験方法,及び判定】
 試験片に規定された寸法の素地に達する傷を導入し,中性塩水噴霧試験に入れる。
 耐塩水噴霧性の試験は,JIS K 5600-7-1 「耐中性塩水噴霧性」による。
 試験は 1 種(無機ジンクリッチペイント)で 360 時間2 種(有機ジンクリッチペイント)では 240 時間行い,試験片を取り出して流水で洗い,室内に 24 時間置いて目視によって観察する。
 
 このとき,試験片の周辺約 10mm以内,及び塗膜に付けたきずの両側それぞれ 3mm以内の塗膜は,評価の対象外とする。2 枚の試験片の表面,及び裏面の双方の塗膜に,赤さび,及び膨れを認めないときは,“塩水噴霧に耐える。”とする。

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