防食概論:塗料・塗装

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         一般外面・塗装系 ECO

【適用範囲】(指針 Ⅰ-解-9ページ)
 塗装系 ECO は,塗替え時の環境負荷低減,及び作業者への健康影響の低減を目的に 1996年から検討してきた鉄桁等鋼構造物用の長期耐久型塗装系である。
 この塗装系の中塗り,上塗りには,水系塗料を採用している。下塗りには,従来からの防食塗料として実績のある溶剤型の塗料を鋼素地の露出した部分の補修塗装に採用し,中塗りに水系エポキシ樹脂塗料を,上塗りに水系ポリウレタン樹脂塗料上塗を採用した溶剤型下塗り塗料と水系塗料を組み合わせた塗装系である。
 塗装系 ECO には,一般環境での長期耐久が期待できる塗装系 ECO1 ,腐食性環境を含めて長期耐久の期待できるジンクリッチ系塗料を下塗りに用いた塗装系 ECO2 の 2 種類ある。

 

【塗装系 ECO1 】

 塗装系 ECO1 は,これまでの塗装系 G (塗装系 T )に匹敵する防食性が期待でき,環境負荷の低減,ライフサイクルコスト低減,及び景観性向上を達成できる塗装系である。
 一般環境での長期耐久を期待できるが,塗装系 ECO2 に比較して腐食性環境での耐久性が劣るので,塗替え時にブラストやブラストに匹敵する素地調整が可能な場合には,塗装系 ECO1 を塗装系 ECO2 に変えて良い。指針 Ⅲ-19ページ)
【塗装仕様】
 【素地調整】
 替ケレン-1,2,3 (一般環境: 動力・手工具で除錆度-3 以上,腐食性環境: 腐食部の部分ブラストを推奨)
 替ケレン-4 (研磨紙等での面粗し)
 【下塗り】
  素地調整後その日のうち(鋼露出部のみの補修塗装)
 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料: 使用量 200g/m2(刷毛・ローラ塗り)
  ①塗装後 1日以上,7日以内(鋼露出部のみの補修塗装)
 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料: 使用量 200g/m2(刷毛・ローラ塗り)
 【中塗り】
 下塗り塗装後 1日以上,7日以内(全面塗装)
 水系エポキシ樹脂塗料: 使用量 220g/m2(刷毛・ローラ塗り)
 【上塗り】
 中塗り塗装後 1日以上,7日以内(全面塗装)
 水系ポリウレタン樹脂塗料上塗: 使用量 120g/m2(刷毛・ローラ塗り)

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【塗装系 ECO2 】

 塗装系 ECO2 は,塗装系 Lや J に匹敵する防食性を得るため,第 1 層目に厚膜型エポキシ樹脂ジンクリッチペイントを用いた塗装系である。指針 Ⅲ-19ページ)
【塗装仕様】
 【素地調整】
 替ケレン-1,2,3 (一般環境: 動力・手工具で除錆度-3 以上,腐食性環境: 腐食部の部分ブラストを推奨)
 替ケレン-4 (研磨紙等での面粗し)
 【下塗り】
  素地調整後その日のうち(鋼露出部のみの補修塗装)
 厚膜型エポキシ樹脂ジンクリッチペイント: 使用量 500g/m2(刷毛・ローラ塗り)
  ①塗装後 2日以上,1カ月以内(鋼露出部のみの補修塗装)
 厚膜型変性エポキシ樹脂系塗料: 使用量 200g/m2(刷毛・ローラ塗り)
 【中塗り】
 下塗り塗装後 1日以上,7日以内(全面塗装)
 水系エポキシ樹脂塗料: 使用量 220g/m2(刷毛・ローラ塗り)
 【上塗り】
 中塗り塗装後 1日以上,7日以内(全面塗装)
 水系ポリウレタン樹脂塗料上塗: 使用量 120g/m2(刷毛・ローラ塗り)
 
 【備考】
 第 1層(厚膜型エポキシ樹脂ジンクリッチペイント)の標準使用量 500g/m2 は,はけ・ローラ塗りでの限界塗付け量に近い。替ケレン-2 や-1 のように,補修塗装対象面積が 50%やそれ以上の場合には,はけ・ローラ塗りで規定量を塗付けるためには,限界に近い塗付け作業である。
 この場合は,作業効率が高く,容易に厚塗りが可能なエアレススプレー塗りを行なうのが良い。塗料ロス分が異なるので,スプレー塗りの標準使用量を 700g/m2 に変更する。指針 Ⅲ-19ページ)

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