防食概論:塗料・塗装

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         ポットライフ

 JIS K 5500 「塗料用語」では,ポットライフ(pot life)とは,“幾つかの成分に分けて供給される塗料を混合した後,使用できる最長の時間”と定義されている。すなわち,反応硬化する多液形塗料に適用される品質である。一般的には,可使時間ともいう。
 一般的には,ポットライフの試験は,JIS K 5600-2-6:1999 「塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 6 節:ポットライフ(Testing methods for paints−Part 2 : Characteristics and stability of paints−Section 6 : Pot life)」による。
 用語の定義では“使用できる最長の時間”となっているが,塗料の製品規格では,最長時間を求めるのではなく,その塗料の実用で求められる使用できる最少時間(例えば 5 時間以上など)を超えるポットライフを有するかの確認試験となっている。
 次には,JIS K 5551「構造物用さび止めペイント」,及びJIS K 5659「鋼構造物用耐候性塗料」では,JIS K 5600-2-6 の試験方法の一部(容器,手順,及び試験結果の表現)を次のように変更している。
 
試験概要
 a) 試験容器: 試験容器は,密封できる金属製,ガラス製又はポリエチレン製とする。
 b) 試験板: 試験板は,大きさ 150mm×70mm×0.8mm の鋼板とする。
 c) 操作
  1)  JIS K 5551「構造物用さび止めペイント」
 1 液形の場合,こん(梱)包容器を開缶後よくかくはんし,試験容器に入れふたをする。多液形の場合,主剤と硬化剤等とを,それぞれよくかくはんした後,その製品の製造業者が指定する方法によって,容器に入れよく混合した後ふたをする。
 容器を A種,B種,及び C種 1号の場合は,23±1℃で養生し,C種 2号の場合には,5±1℃で養生する。5 時間後に取り出し,試験試料とする。
  1)  JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」
 主剤と硬化剤とをそれぞれよくかくはんした後,その製品の製造業者が指定した方法によって,よく混合し試料とし,容量約 500mlの容器に入れ,ふたをする。容器を保持装置に入れ養生する。なお,試料は,業者の指定する薄め液で薄めた試料を用いてもよい。
 装置の中に 5 時間標準条件で静置する。5 時間後に取り出し試験に供する。
  2)  試験試料をかくはん棒でよくかき混ぜ,容器の中での状態を調べる。
  3)  2)の後,ただちに試験試料を(試験片の作製,試料の塗り方)によって試験板に塗り試験片とする。JIS K 5600-1-1:1999 「塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)Testing methods for paints−Part 1 : General rule−Section 1 : General test methods (conditions and methods)」の(試験片の周辺塗り包み及び保持)に示す方法によって試験片を立て掛けて 48 時間置いた後,塗膜の外観を調べる。
 d) 評価,及び判定
 評価は,次の状態にあるとき“規定時間後,使用できる”とする。
  1)  試料をかき混ぜたとき,顔料の沈降がないか,又はあってもかき混ぜれば容易に一様に分散し,混合直後に比べて著しい粘度の上昇及びゲル化がない。
  2)  “C) 操作”の 3) によって観察したとき,見本品と比較して,塗膜の外観に流れ,穴及びしわの程度が大きくない。

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