防食概論:塗料・塗装

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         現場添接・ボルト ナット用塗装系 RR

 【適用範囲】指針 Ⅰ-解-11 ページなど)
 橋梁の構造や部位別の一般的な腐食状況の差異としては,下フランジ下面,上フランジ上面,及びあや材での発錆や腐食進行が早いのに対し,腹板や上フランジ下面は良好な状態にあることなどが挙げられる。
 この他の特異な個所として,アバット近傍の橋梁端部や添接部で,発錆が早く,かつ多い。これらの個所では,発錆部の素地における顕著な凹凸やボルト等の形状による影響が大きい。
 これらの箇所に対処するためには,従来よりも塗膜厚を厚く塗付ける必要がある。このため,これらの個所に適用可能な塗料として,超厚膜型エポキシ樹脂塗料を用いる塗装系 RR が用いられる。
 塗装系 RR は,防錆処理ができないボルト等を新設時の現場接合で採用された場合に,ボルトやナットに上記の考え方を適用し,長期防錆を図ることを目的とした現場添接部の外面用の塗装系である。
 ただし,この場合には,一般外面の塗装系と景観性能を合わせる必要があるので,一般外面に用いる塗装系の中・上塗り塗装を適用することが基本となる。
 
 【塗装仕様】
 
 架設現場
 【素地調整】
 さび(鋼のさび)の発生している部分は,動力工具,手工具等で除去
 除錆度: ISO St3 以上
 【下塗り】
  塗料メーカーの指示による期間
 専用プライマー: 塗料メーカーの指示による。(はけ塗り)
  ①塗装後 1日以上,15日以内
 超厚膜型エポキシ樹脂塗料: 使用量 1000g/m2(はけ塗り)
 【中塗り】一般外面が塗装系 J の場合
 下塗り塗装後 1日以上,15日以内
 ポリウレタン樹脂塗料用中塗: 使用量 130g/m2(はけ塗り)
 【上塗り】一般外面が塗装系 J の場合
 中塗り塗装後 1日以上,15日以内
 ポリウレタン樹脂塗料上塗: 使用量 110g/m2(はけ塗り)
 
 【備考】
 超厚膜型エポキシ樹脂塗料は,一回の塗装で約 300μm程度に厚く塗付けられるよう調製された塗料である。それ故に,粘度が高く,塗装作業性が低い。この塗装系では,はけ塗りを採用しているため,平滑性の低い仕上がりとなる。
 また,無溶剤型エポキシ樹脂塗料と同様に,液状エポキシ樹脂の使用量が多く,体質によってはアレルギー反応を示す場合もあるので,塗装作業に当たっては,作業者の防護(防護服,マスクなど)に配慮しなければならない。
 ボルト ナットの長期防食には,ボルトキャップの採用も有効である。

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