防食概論:塗料・塗装

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         耐屈曲性

 JIS K 5500 「塗料用語」では,耐屈曲性(flexibility)とは“塗膜が素地の変形に対し,塗膜の損傷なしで追従する性能”と定義している。
 屈曲試験は,塗装後の変形に対する追従性(柔軟性・付着性)が要求される塗料はもとより,塗装後の変形がほとんどない用途の防食塗装においても,塗膜の付着性や柔軟性確認を目的に試験されている。
 例えば,JIS規格では油性系さび止めペイントや中・上塗り塗料で規格されている。JIS製品規格で耐屈曲性を規定していない下塗り塗料に対しても,屈曲性試験を規定する団体規格もある。
 試験では,薄い試験板に塗装された試験片の塗膜を外にし,試験板の内側に規定される丸棒(マンドレル)を当てて,マンドレルに沿って折り曲げた後,塗膜表面の割れ等の損傷を調べる。
 
 次には, JIS K 5659「鋼構造物用耐候性塗料」に規定される試験の概要を紹介する。
 試験概要
 a) 試験板
 試験板は,大きさ 150mm×50mm×0.3mmの鋼板 3 枚とする。
 
 b) 試験片の作製
 【試験準備・試験片の作製】に従い作製する。
 
 c) 試験方法
  耐屈曲性の試験方法は,JIS K 5600-5-1:1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 1 節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)Testing methods for paints−Part 5 : Mechanical property of film−Section 1 : Bend test (cylindrical mandrel)」による。
 試験装置は,タイプ 1 を用い,試験片を直径 10mmのマンドレルの周りに沿って折曲げ,塗膜の割れ,及び素地からのはがれを目視によって調べる。
 
 d) 評価及び判定
 試験片3枚について,目視によって評価し,塗膜に割れ・はがれを認めないときは,“折曲げに耐える”とする。
 
 【参考】
 団体規格の中には,10 倍のルーペを用いた拡大観察を規定するものもある。

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