防食概論:塗料・塗装

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         隠ぺい力

 隠ぺい力(hiding power)とは,塗料が素地(下地)の色,又は下地の色差を覆い隠す能力で,隠ぺい力が低いと,求める色彩が得られないため,厚塗り(増し塗り)が必要になるなど塗装作業で不都合が生じる。
 また,製品としての塗膜も,要求された色と異なり,美装性に不都合が生じる。すなわち,下塗り塗膜を覆う中塗り塗料,及び中塗り塗膜を覆う上塗り塗料に求められる品質である。
 
 隠ぺい力の評価試験法,定量的評価のための隠ぺい率測定法については,JIS K 5600-4-1 :1999 「塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 1 節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)(Testing methods for paints−Part 4 : Visual claracteristics of film−Section 1 : Hiding power (for light-coloured paints))」で規定されている。
 
 なお,隠ぺい率(contrast ratio)とは,“塗料が下地の色の差を覆い隠す度合”と定義されている。例えば,黒と白とに塗り分けて作った下地の上に,同じ厚さに塗ったときの,塗膜の 45 度,0 度拡散反射率,又は三刺激値 Y の比で表わす。

【JIS製品規格での扱い例】

 JIS K 5659 「鋼構造物用耐候性塗料」に規定される隠ぺい率測定試験(三刺激値測定)の概要は,「塗料の評価」の“隠ぺい率に紹介した。
 なお,JIS K 5516 「合成樹脂調合ペイント」においても,塗り厚みや乾燥時間は異なるが,同様の規定がある。

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