防食概論:塗料・塗装

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         JIS K 5600-8-4 割れの等級

 JIS K 5500 「塗料用語」では,割れとは,老化の結果,塗膜に現れる部分的な裂け目。” と定義している。
 備考:一般的に,塗膜に現れる部分的な割れの状態によって,程度の低いもの,浅いものから,ヘアクラック,チェッキング,クレージング,わに皮割れ,深割れ,及びからす足状割れなどと分類呼称されている。
 
 塗膜割れ事例
 1) 塗替え塗装で,柔軟性の高い塩化ゴム塗膜の上に,柔軟性の低い塗膜となる強溶剤(溶解性の高い溶剤)を含むエポキシ樹脂系塗料を塗り重ねたとき,数カ月から数年経過してから大きな塗膜割れに至ることが経験されている。この場合の割れは,割れ幅は広いが深さは素地にまで達することが少ない。
 2) 50 年以上前に塗装された油性系塗膜の上に複数回塗替え塗装され,過大塗膜厚になった構造物で,初期の塗膜の老化(脆化)と塗替え塗膜の内部応力により,素地に達する深い塗膜割れ(からす足状割れが多い)に至り,そのまま放置すると塗膜はがれに至ることが経験されている。
 
 【 JIS 規格概要】
 JIS K 5600-8-4 :1999 「塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 4 節:割れの等級」Testing methods for paints Part 8 : Evaluation of degradation of paint coatings−Section 4 : Designation of degree of cracking
 【適用範囲】
 この規格は,塗膜の割れの程度を表示するための図版による基準について規定する。
 【序文】
 この規格は,1982 年に第 1 版として発行された ISO 4628-4 , Paints and varnishes−Evaluation of degradation of paint coatings −Designation of intensity, quantity and size of common types of defect−Part 4 : Designation of degree of cracking を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
 【項目一覧】
 1. 適用範囲
 2. 引用規格
 3. 等級付け
 4. 試験報告
 
 【抜粋した情報】
 【等級付け】
 等級:割れの量
 JIS K 5600 8-1 「一般的な原則と等級」を基準にし,割れの形式によって,この規格の図の例に従って,割れの量(密度)の等級付けを行う。
 備考:規格中の図 1 は,方向性のない割れ,図 2 は,木材のような異方性の素地に起こる方向性のある割れを示している。これ以外の形式の割れも生じるが,その量の等級付けの基準は同じである。
 等級:割れの大きさ
 次の分類に従って,割れの平均の大きさを表示する。
  0 : 10 倍に拡大しても視感できない。
  1 : 倍に拡大すれは視感できる。
  2 : 正常に補正された視力でやっと認識できる。
  3 : 正常に補正された視力で明らかに認識できる
  4 : 一般的に幅 1mm に達する大きな割れ。
  5 : 一般的に幅 1mm を超える非常に大きな割れ。
 等級:割れの深さ
 できるならば,割れが貫通している塗装系の平面をレベルとして,深さを示す。
 割れの深さは,次の三つの主要な形式に区別する。
  a) 上塗りを貫通していない表面割れ。
  b) 上塗りは貫通しているが,その下の塗膜は割れなし。
  c) 全塗膜層を貫通している割れ。
 【試験報告(抜粋)】
 割れのの数値等級,割れの大きさの数値等級,割れの深さ( a,b 又は c)
 例えば,
  “割れ 2 ( S3 ) b”
 必要があれば基準表示は,例えば,“線状の割れ”と言葉によって補足してもよい。ただし,そのようなコメントの使用は,できるだけ避けなければならない。

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