防食概論:塗料・塗装

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         耐衝撃

 JIS K 5500 「塗料用語」では,耐衝撃性(impact resistance, shock resistance, chip resistance)とは“塗膜が物体の衝撃を受けても破壊されにくい性質”と定義されている。
 試験では,実用で想定されるような衝撃,例えば防食塗装では,構造体の施工時に受ける打撃等を想定した条件に耐えるか否かで評価している。
 
 次には,JIS K 5551「構造物用さび止めペイント」,及びJIS K 5659「鋼構造物用耐候性塗料」に規定される試験の概要を紹介する。
 
 試験概要
 a) 試験板
 試験板は,大きさ 200mm×100mm×0.8mmの鋼板 2 枚を用いる。
 
 b) 試験片の作製
  試料を試験板に(試験片の作製,試料の塗り方)の方法で塗装し,7 日間置いて試験片とする。
 
 c) 試験方法
 試験方法は,JIS K 5600-5-3:1999 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 3 節:耐おもり落下性(Testing methods for paints−Part 5 : Mechanical property of filmSectitn 3 : Falling-weight test)」の(デュポン式)による。
 適切な受け台の上に試験片を水平に置き,その上に半径 6.35±0.03mmの撃ち型を乗せる。500mmの高さから 300±1gのおもりを試験片の上に置いた撃ち型に落とす。
 
 d) 評価及び判定
 衝撃試験をした試験片 2 枚のいずれにも,塗膜の割れ,及びはがれを認めないときは,“割れ・はがれがない”とする。
 
 【参考】
 デュポン式衝撃試験器では,試験片の受け台にくぼみがあり,おもり落下の衝撃により試験片が変形し,塗膜の衝撃と変形に耐える性能を評価している。このため,試験片には,0.8mmと薄い鋼板を使用している。
 一方,鋼橋などの鋼構造物などでは,9mmを超える厚い鋼板を用いている。従って,試験片変形による衝撃力吸収を受けず,衝撃力の塗膜への影響が大きくなる。
 そこで,実用を想定し,衝撃で変形しない厚み 3.2mmの鋼板を試験板とした試験規格にする団体規格もある。
 
 鉄道分野で使用する「鋼構造物塗装設計施工指針」の(附属書 A :塗料規格,及び試験方法)では,長期防錆型(重防食)塗装仕様で用いるジンクリッチ系塗料,及びエポキシ樹脂系下塗り塗料の試験に厚み 3.2mmの鋼板を用いている。
 道路分野で使用する「鋼道路橋塗装・防食便覧」の(第Ⅱ編塗装編・付属資料 付Ⅱ-3)では,ジンクリッチペイントの試験に厚み 3.2mmの鋼板を用いている。

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