JIS K 0557

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「用水・排水の試験に用いる水」
Water used for industrial water and wastewater analysis

 【JIS規格の目次】(ここでは赤字の項目を説明)
 1 適用範囲,2 引用規格,3 共通事項,4 種別及び質,5 試験方法(5.1 電気伝導率,5.1.1 連続測定法による試験,5.1.2 間欠測定法による試験,5.2 有機体炭素(TOC),5.2.1 TOC自動計測器による試験,5.2.2 TOC分析装置による試験,5.3 亜鉛,5.4 シリカ,5.5 塩化物イオン,5.6 硫酸イオン),6 結果の表示
 
 【適用範囲】
 この規格は,工業用水及び工場排水などの試験に使用する水の種別,基本的項目,質及びその試験方法について規定する。

 

 【共通事項】

 a) 試験に共通する一般事項は,特に規定するもののほかはJIS K 0050「化学分析方法通則」 及びJIS K 0101「工業用水試験方法」による。
 b) この規格で用いる主な用語については,JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」による。

 

 【種別及び質】

 水の種別をA1∼A4に分類し,その質を表1のように規定する。ただし,これは水の質を表す代表的な項目,質を規定したものであり,試験目的及び方法によって項目の選択又は追加を行ってもよい(備考1.参照)。
 


表1 種別及び質
  項目注(1)   A1   A2   A3   A4
  電気伝導率 mS/m (25℃)   0.5以下   0.1以下注(2),(3)   0.1以下注(2)   0.1以下注(2)
  有機体炭素 (TOC) mgC/l   1以下   0.5以下   0.2以下   0.05以下
  亜鉛μgZn/l   0.5以下   0.5以下   0.1以下   0.1以下
  シリカμgSiO2/l   -   50以下   5.0以下   2.5以下
  塩化物イオンμgCl/l   10以下   2以下   1以下   1以下
  硫酸イオンμgSO 42-/l   10以下   2以下   1以下   1以下

注(1) :試験方法によっては,項目を選択してもよい。また,試験方法で個別に使用する水の規定がある場合は,それによる。
注(2) :水精製装置の出口水を,電気伝導率計の検出部に直接導入して測定したときの値。
注(3) :最終工程のイオン交換装置の出口に精密ろ過器などのろ過器を直接接続し,出口水を電気伝導率計の検出部に直接導入した場合には,0.01mS/m (25℃) 以下とする。

備考1
 表1に示した各種別の水の質の項目は,水の質を表す代表的な項目として選択したものである。
 工業用水及び工場排水の試験方法の種類並びに目的に応じて,表1に規定されていない項目の質を確認したい場合には,個別規格の試験方法による。
 
備考2
 A1∼A4の水の用途及び精製方法は,一般に次のようなものである。
 −A1の水は,器具類の洗浄及び A2∼A3 の水の原料に用いる。最終工程でイオン交換法又は逆浸透膜法などによって精製したもの。又はこれと同等の質が得られる方法で精製したもの。
 −A2 の水は,一般的な試験及び A3∼A4 の水の原料などに用いる。A1 の水を用い,最終工程でイオン交換装置・精密ろ過器などの組合せによって精製したもの。又はこれと同等の質が得られる方法で精製したもの。
 −A3の水は,試薬類の調製,微量成分の試験などに用いる。A1 又は A2 の水を用い,最終工程で蒸留法によって精製したもの。又はこれと同等の質が得られる方法で精製したもの。
 −A4の水は,微量成分の試験などに用いる。A2 又は A3 の水を用い,石英ガラス製の蒸留装置による蒸留法,又は非沸騰形蒸留装置による蒸留法で精製したもの,若しくはこれと同等の質が得られる方法で精製したもの。
 
備考3:溶存酸素を含まない水
 A2又はA3の水をフラスコに入れ,約5分間煮沸して溶存酸素を除去した後,図1(省略)のようにアルカリ性ピロガロール溶液[JIS K 8780「ピロガロール(試薬)」に規定するピロガロール(1, 2, 3−ベンゼントリオール)6gをA3の水50ml に溶かし,着色ガラス瓶に保存する。
 別に,JIS K 8574「水酸化カリウム(試薬)」に規定する水酸化カリウム30gをA3の水50mlに溶かす。
 使用時に両液を混合する。この溶液1mlは,酸素約12ml(約17mg)を吸収する。]を入れたガス洗浄瓶を連結し,空気中の酸素と遮断して放冷する。
 又は煮沸する代わりに JIS K 1107「高純度窒素」に規定する高純度窒素2級を約15分間通気して溶存酸素を除去してもよい。
 
備考4:炭酸を含まない水
 A2又はA3の水をフラスコに入れ,約5分間煮沸して溶存気体及び炭酸を除去した後,図1(省略)と同様の装置を用い,ガス洗浄瓶に水酸化カリウム溶液(250g/l) (JIS K 8574に規定する水酸化カリウムを用いて調製する。)を入れ,空気中の二酸化炭素を遮断して放冷する。
 
備考5:[100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量 (COD Mn)]の試験に用いる水
 A4の水又は同等の質の水とするが,JIS K 0101「工業用水試験方法」の17.[100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量 (CODMn)]の注(1)[又はJIS K 0102「工場排水試験方法」の17.の注(1)によって質を確認する。
 
備考6:[有機体炭素 (TOC)]の試験に用いる水
 A3又はA4の水で,炭酸を含まないもの。又は同等の質の水を用いる。若しくは次による。
 A3又はA4の水を蒸留フラスコにとり,過マンガン酸カリウム溶液 (30g/l)(JIS K 8247「過マンガン酸カリウム(試薬)」に規定する過マンガン酸カリウムを用いて調製する。)を着色するまで滴加し,水1000ml当たり硫酸 (1+1) 2∼3mlを加えて蒸留する(蒸留が終わるまで過マンガン酸カリウムによる着色が残るようにする。)。
 初留分(蒸留フラスコ中の水量の約1/5に相当する。)を捨て,中間の約3/5に相当する留分を採取する。
 精製した水は,容器に入れて保存すると徐々に汚染されてTOC濃度が高くなることがあるので,精製後は早く使用することが望ましい。
 
備考7:[全酸素消費量 (TOD)]の試験に用いる水
 備考6.と同様に精製した溶存酸素を含まないもの。

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