社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 ここでは,“社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。

 用語一覧 たあ~たいこ

ターペン 】  , 【 タールエポキシ樹脂塗料 】  , 【 耐アルカリ性 】  , 【 耐液体性 】  , 【 耐塩水性 】  , 【 耐塩水噴霧性 】  , 【 耐おもり落下性 】  , 【 耐海水鋼 】  , 【 耐海水性 】  ,
 
ダイカスト 】  , 【 耐荷性 】  , 【 耐カッピング性(塗膜の) 】  , 【 耐加熱性 】  , 【 大気 】  , 【 大気汚染 】  , 【 大気汚染防止法 】  , 【 大気圏 】  ,
 
大気暴露試験 】  , 【 大気暴露試験方法通則 】  , 【 耐揮発油性 】  , 【 大気腐食 】  , 【 大気放射量 】  , 【 耐久性 】  , 【 耐屈曲性 】  , 【 対傾構 】  ,
 
耐候性 】  , 【 建築用耐候性上塗り塗料 】  , 【 耐候性鋼 】  , 【 耐候性試験 】  , 【 耐光性

 用語の概要と関連ページ


 【ターペン】( turpentine )
 ターペンタイン(テレピン油)の省略形,本来はテレピン油を指していたが,塗料・塗装分野ではミネラルターペン(ミネラルスピリット,塗料用シンナーと同義語)を指す。
 関連ページ : 塗料概論:溶剤類 ,  
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 【タールエポキシ樹脂塗料】( coaltar epoxy resin coating, tar epoxy resin coating )
 2009年 4月に廃止された JIS K5664「タールエポキシ樹脂塗料」では,エポキシ樹脂・コールタール・ビチューメン・顔料・硬化剤及び溶剤を主な原料とする塗料と規定されている。すなわち,改質剤としてコールタールやビチューメンを用いた変性エポキシ樹脂塗料で,ピュアエポキシ樹脂塗料より水蒸気透過率や内部応力が小さく,防食性に優れた黒褐色の塗料で,美観を重視しない場合の腐食の激しい環境などで広く用いられていた。
 しかし,改質剤のタールにベンゾ[a]ピレン(benzo[a]pyrene)などの発がん性,変異原性が認められる化合物を含むため,使用自粛が進み,JIS 製品規格も廃止された。
 なお,ベンゾ[a]ピレンは,一般的にはベンツピレン(benzpyrene)とも呼ばれ,化学式 C20H12で表される 5つのベンゼン環が結合した多環芳香族炭化水素で,有機物質の不完全燃焼の過程で生成される。
 関連ページ : 塗料各論:防食用エポキシ樹脂塗料 ,  塗料各論:防食用変性エポキシ樹脂塗料 ,  
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 【耐アルカリ性】( alkaliproof, alkali resistance, alkali resistance test )
 アルカリの作用に対して変化しにくい塗膜の性質。「耐液体性」参照 【JIS K5500「塗料用語」】
 防食塗装として,例えばコンクリートなどのアルカリを含む材料との接触環境でも使用可能な塗料(下塗り塗料,上塗り塗料)を明確にし,その塗料の実用上十分な性能を保証することが目的と考えられる。
 顔料の多くは比較的安定であるが,強いアルカリ(塩基)の影響で両性物質からなる防せい顔料は酸塩基反応で変化する。また,脂肪酸やエステルで構成される樹脂は,鹸(けん)化による変質を受ける。
 関連ページ : 塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:色の目視比較 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐アルカリ性 ,  
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 【耐液体性】( resistance to liquids )
 液体の作用に対する,塗料又は関連製品の単一塗膜または多層塗膜系の抵抗性(耐性)。
 試験方法は,JIS K 5600-6-1「塗料一般試験方法-第6部:塗膜の化学的性質-第1節:耐液体性(一般的方法)」に規定されている。
 関連ページ : 塗料評価:はじめに ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:はじめに ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐水性 ,  塗膜の評価:耐アルカリ性 ,  塗膜の評価:耐酸性 ,  塗膜の評価:耐揮発油性 ,  塗膜の評価:耐塩水性 ,  
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 【耐塩水性】( salt water resistance )
 食塩水の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。「耐液体性」参照 【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐塩水性 ,  
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 【耐塩水噴霧性】( resistance to neutral spray )
 塩水噴霧試験に耐える性質。
 JIS K5600-7-11999 「塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 1 節:耐中性塩水噴霧性; Testing methods for paints−Part 7 : Long-period performance of film−Section 1 Resistance to neutral spray 」の序文には,“耐中性塩水噴霧性は,塗料や塗装系の品質チェックを目的とし,塩水噴霧の作用に対する塗膜の抵抗性と他の環境における腐食に対する抵抗性との直接の関係はなく,試験によって得られた結果は,その試料が使用されるすべての環境での腐食抵抗性の直接の指標になるものではない。”と記されている。
 関連ページ : 塗料評価:プライマーの品質 ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  塗膜の評価:耐塩水噴霧性 ,  塗膜の試験規格:耐中性塩水噴霧性 ,  
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 【耐おもり落下性】( impact resistance )
 塗料及びその関連製品の乾燥塗膜が,規定条件下でおもり落下によって変形するときの割れ及び/又は素地からのはがれを評価する耐おもり落下性試験(falling-weight test)の方法については,JIS K 5600-5-3「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第3節:耐おもり落下性」(Testing methods for paints−Part 5: Mechanical property of filmSectitn 3: Falling-weight test)に規定されている。
 この JIS 規格には,先端が丸い円柱形のおもりを外筒に沿って落下させ,塗膜に対する曲げ及び伸びの抵抗性を評価する落体式 (falling-weight method) ,素地の変形が極めて少ない場合に用いられ,塗膜の表面に球体を激突させ,そのときの塗膜の衝撃抵抗性で,割れ・はがれの有無を評価する落球式 (falling ball method) ,撃ち型と受け台が落球式と異なり,両者間のすき間がないので,エッジ部の衝撃と変形を同時に受ける抵抗性を評価するデュポン式 (DuPont method) の 3 種の試験方法が規定されている。
 関連ページ : 防食基礎:ライニング皮膜の品質 ,  塗料評価:中塗り塗料JIS品質 ,  塗料評価:上塗り塗料のJIS品質項目 ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗料評価:耐衝撃性 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:機械的性質とは ,  塗膜の評価:耐衝撃性 ,  
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 【耐海水鋼】( seawater corrosion resisting steel )
 海水による腐食に対し,耐久性を高めた溶接が可能な構造用鋼をいう。炭素鋼にニッケル(Ni),クロム(Cr),リン(P),アルミニウム(Al),モリブデン(Mo)などの合金成分を添加した鋼である。
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼の分類 ,  鋼の腐食:腐食度比較(海洋環境) ,  防食基礎:耐食材料とは ,  
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 【耐海水性】( corrosion resistance in sea water )
 海水と接触する環境における腐食作用に耐える性質。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
 関連ページ : 塗料評価:プライマーの品質 ,  塗膜の評価:はじめに ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐塩水性 ,  
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 【ダイカスト】( die casting )
 ダイキャストともい,金属製の精密な鋳型(ダイス)の中に溶かした合金を圧力をかけて流し込み鋳造する精密鋳造法である。普通の砂型鋳物より寸法精度が高く,同一規格の製品の多量生産が可能である。適した金属には亜鉛,アルミニウム,スズ,銅などの合金がある。
 アルミニウム合金を使用したダイカストについて,JIS H 5302「アルミニウム合金ダイカスト:」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金とは ,  金属概論:アルミニウム合金の特徴 ,  金属概論:アルミ関連JIS規格 ,  
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 【耐荷性】( load-carrying capacity )
 設計耐用期間中に生じるすべての作用に対して,構造物が耐荷能力を保持することができる性能。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【耐カッピング性(塗膜の)】( cupping (test) )
 塗膜が標準条件下で,押し込みによって部分変形を受けた場合の割れ及び/又は金属基板からのはがれに対する抵抗性。
 関連ページ : 塗膜の評価:機械的性質とは ,  塗膜の評価:柔軟性(可とう性) ,  
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 【耐加熱性】( effect of heat, resistance to heat )
 塗料又はその関連製品の単独塗膜又は多層塗膜系の熱の影響に対する抵抗性。【JIS K5600-6-32006 「塗料一般試験方法−第 6部:塗膜の化学的性質−第 3節:耐加熱性」】
 関連ページ : 塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  
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 【大気】( atmosphere )
 重力によって地球を取り囲むように保たれている気体をいう。
 関連ページ : 鋼の腐食:大気とは ,  
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 【大気汚染】( aerial environment pollution, atmospheric [air] pollution )
 大気環境汚染ともいい,大気中において,人の健康や環境に悪影響を及ぼす微粒子や気体成分の増加。
 化学が大きくかかわる“大気・海洋・水・土壌環境の保全”で問題とされる具体的な課題を分類すると次の通りである。
 汚染物質発生源付近での大気汚染,水質汚染,土壌汚染など公害として扱われる局地的な課題。
 酸性雨,粒子状物質( PM )や光化学オキシダントなどの大気環境汚染,広域の海洋生物に影響する海洋汚染などの県境,国境を越えた比較的広い地域の課題。
 オゾン層破壊,地球温暖化などの地球規模の課題。
 関連ページ : 鋼の腐食:大気汚染の影響 ,  鋼の腐食:大気腐食(硫黄酸化物の推移) ,  鋼の腐食:酸性雨の現状 ,  鋼の腐食:大気腐食(腐食環境 ISO分類) ,  防食設計:環境の腐食性 ,  塗料概論:溶剤類 ,  塗料概論:塗料の環境影響 ,  
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 【大気汚染防止法】( Air Pollution Control Act )
 昭和43年6月10日制定,法律第97号 第一条(目的) この法律は、工場及び事業場における事業活動並びに建築物等の解体等に伴うばい煙、揮発性有機化合物及び粉じんの排出等を規制し、水銀に関する水俣条約(以下「条約」という。)の的確かつ円滑な実施を確保するため工場及び事業場における事業活動に伴う水銀等の排出を規制し、有害大気汚染物質対策の実施を推進し、並びに自動車排出ガスに係る許容限度を定めること等により、大気の汚染に関し、国民の健康を保護するとともに生活環境を保全し、並びに大気の汚染に関して人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図ることを目的とする。
 関連ページ : 塗料概論:塗料と環境問題 ,  塗料概論:環境規制 ,  
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 【大気圏】( atmosphere )
 重力によって地球を取り囲むように保たれている気体(大気)の球状層をいう。
 関連ページ : 鋼の腐食:大気環境の腐食・目次 ,  
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 【大気暴露試験】( atmospheric corrosion test, atmospheric exposure test )
 大気暴露試験は,屋外暴露試験,耐候性試験,単に暴露試験などともいう。
 開放,及び遮へい大気環境下で材料及び製品を暴露して,それらの化学的性質,物理的性質,及び性能の変化を調査する試験。【 JIS Z2381「大気暴露試験方法通則」 】 。
 屋外暴露試験とは,試験片を一定期間屋外にさらして,自然環境での腐食,さび,劣化などの状態を調べる試験。大気暴露試験,耐候性試験ともいう。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 大気暴露試験とは,屋外又は屋内の大気中に試験片を暴露し,日光,風雨,大気汚染などによる腐食状況を調べる試験。【JIS G 0202「鉄鋼用語」】
 関連規格に,JIS K 5600-7-6「塗料一般試験方法-第7部:塗膜の長期耐久性-第6節:屋外暴露耐候性」,JIS Z 2381「大気暴露試験方法通則」がある。
 溶射を施した試料を屋外に暴露して,自然環境における皮膜のさび,膨れ,はく離などの状態を調べる試験。屋外暴露試験又は耐候試験ともいう。【JIS H8200「溶射用語」】
 試料を屋外の自然環境に暴露して,化学的・物理的性質の経時変化を調べる試験。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
 関連ページ : 鋼の腐食:大気腐食(腐食環境 ISO分類) ,  防食基礎:大気暴露試験 ,  防食基礎:大気暴露試験方法 ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  塗膜の評価:耐候性 ,  塗膜の試験規格:耐久性評価試験規格 ,  塗膜の試験規格:屋外暴露耐候性 ,  
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 【大気暴露試験方法通則】( general requirements for atmospheric exposure test )
 JIS Z 2381 「大気暴露試験方法通則:General requirements for atmospheric exposure test」
 関連ページ : 防食設計:環境の腐食性 ,  
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 【耐揮発油性】( gasoline resistance )
 揮発油の作用に対して変化しにくい塗膜の性質。「耐液体性」参照【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料評価:上塗り塗料のJIS品質項目 ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐揮発油性 ,  
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 【大気腐食】( atmospheric corrosion )
 読み「たいきふしょく」,大気中で起きる金属の腐食。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 大気中の水(水蒸気,降雨)で金属表面に薄い水膜が形成し,水膜に溶け込んだ酸素の還元で腐食反応が進む。
 大気中では,乾食に分類されるかわき大気腐食,湿食に分類される薄い水膜(大気中の水蒸気の付着)による湿り大気腐食,厚い水膜(結露や降雨)による濡れ大気腐食に分けられる。
 最も身近に観察されるのが濡れ大気腐食で,水膜に溶け込んだ酸素の還元で腐食反応が進む。工場や海に近い環境など大気に含まれる汚染物質,特に水に溶けてイオンとなる電解質が大きい環境では実用上で不都合な速さで腐食が進行することが知られている。
 関連ページ : 腐食基礎:環境による分類 ,  腐食基礎:清浄表面の濡れ ,  腐食基礎:腐食現象の分類 ,  腐食概論:鋼の腐食とは ,  鋼の腐食:大気腐食の分類 ,  鋼の腐食:大気腐食(鉄鋼の屋内腐食) ,  鋼の腐食:酸性雨の現状 ,  防食設計:環境の腐食性 ,  鋼の腐食:放射冷却 ,  
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 【大気放射量】( atmospheric radiation )
 一般には,地球の地表面からの放射を地球放射,大気からの放射を大気放射と区別する。
 地球大気の放射エネルギーの大部分が赤外線領域(波長 3μm~100μm)のため下向きの赤外放射ともいわれる。
 日射エネルギーで温められた地表面の影響などで暖められた大気は,その温度に応じたエネルギー放射することで,大気の温度をほぼ一定に保つことができる。
 関連ページ : 鋼の腐食:放射冷却 ,  
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 【耐久性】( durability, endurance )
 物体の保護,美粧など,塗料の使用目的を達成するための,塗膜の性質の持続性。【JIS K5500「塗料用語」】
 屋外暴露に耐える塗膜の特性。【 JIS K 5600-7-6「塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:屋外暴露耐候性」】
 時間の経過に伴う構造物の性能の低下を一定レベルに留めるための性能。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 防食設計:防食設計の前提 ,  防食設計:期待耐久性 ,  塗膜の評価:はじめに ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  塗膜の試験規格:耐久性評価試験規格 ,  
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 【耐屈曲性】( flexibility, bending resistance, flex resistance )
 塗膜が素地の変形に対し,塗膜の損傷なしで追従する性能。屈曲試験では,薄い試験板に塗装された試験片の塗膜を外にし,試験板の内側に規定される丸棒を当てて180度折り曲げた後,塗膜に表面の割れ等の損傷を調べる。具体的な試験方法は,JIS K 5600-5-1「塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)」に規定されている。【旧JIS K5500「塗料用語」】
 乾燥塗膜が塗られている素地の変形に損傷を起こさずに順応する能力。屈曲試験では,試験片を,塗膜を外に,素地の板を内側にして丸棒に沿って 180 度折り曲げ,塗膜の割れの有無を調べる。素地の板が厚いほど,丸棒の直径が小さいほど,塗膜に与えられる伸び率と,塗膜に起こる上面から下面にかけての伸び率の不均等性は大きい。塗膜がもろくなくて伸び率が大きいとたわみ性が優れていると判定される。JIS K 5600-5-1「塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第1節:耐屈曲性(円筒形マンドレル法)」 参照。備考 膜のたわみ性を説明するため, “elasticity” という用語を用いることは正しくない。【JIS K55002000「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料評価:はじめに ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗料評価:耐屈曲性 ,  塗膜の評価:品質試験 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:機械的性質とは ,  塗膜の評価:柔軟性(可とう性) ,  
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 【対傾構】( sway bracing )
 地震荷重,風荷重などの横荷重による主桁のねじれを防ぐために,桁間を結ぶ構造。上路橋の両端のものを端対傾構(end sway bracing),中間部のものを中間対傾構とよぶ。一般には,山形鋼などを溶接,ボルト又はリベットを用いてガセットを介して主桁の補剛材に接合される。
 関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,  
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 【耐候性】( weathering resistance )
 屋外で,日光,風雨,露霜,寒暖,乾湿などの自然の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質(JIS K 5600-7-6「塗料一般試験方法−第7部:塗膜の長期耐久性−第6節:屋外暴露耐候性」参照)。【JIS K5500「塗料用語」】
 低合金鋼などが自然環境の大気中で腐食に耐える性質。 塗装鋼板及び塩化ビニル被覆鋼板では樹脂の劣化に耐える性質も含む。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
 自然条件の影響を受けて,時間の経過に伴って起こる材料の物理的及び化学的変化に耐える性質。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
 関連ページ : 防食基礎:大気暴露試験 ,  塗料概論:塗料の近代化 ,  塗料概論:長期防錆用塗料の登場 ,  塗料概論:着色顔料 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  塗膜の評価:耐候性 ,  塗膜の試験規格:耐久性評価試験規格 ,  塗膜の試験規格:屋外暴露耐候性 ,  
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 【建築用耐候性上塗り塗料】( long durable top coats for constructions )
 JIS K 5658「建築用耐候性上塗り塗料」は,建築物のコンクリート,セメント・モルタル面,プレキャストコンクリートなどの美装仕上げ塗りに用いる建築用耐候性上塗り塗料について規定する。この規格は,主要原料がふっ素樹脂,シリコーン樹脂又はポリウレタン樹脂を用いるもので,主剤と硬化剤とを混合し硬化させる塗料に適用する。
 関連ページ : 塗料各論:JIS耐候性塗料 ,  
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 【耐候性鋼】( atmospheric corrosion resisting steel, weathering steel, weatherproof steel, rolled steels improved atmospheric corrosion resistance )
 耐候性鋼は,大気中の水と酸素の影響で生成した腐食生成物が鋼材表面に付着し,その後の腐食を抑制する鋼材として知られる。
 耐候性 (weathering resistance)とは,低合金鋼などが自然環境の大気中での腐食に耐える性質。塗装鋼板及び塩化ビニル被覆鋼板では樹脂の劣化に耐える性質も含む。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
 耐候性圧延鋼材 (rolled steels with improved atmospheric corrosion resistance)とは,大気中において通常の鋼に比べてちみつなさびを形成しやすく,腐食速度を低減することができる圧延鋼材。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
 耐候性鋼に関する JIS 品質規格には,橋梁,建築,その他の構造物に用いる SMA 材に関する JIS G 3114「溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材:Hot-rolled atmospheric corrosion resisting steels for welded structure 」,車両,建築,鉄塔及びその他の構造物に用いる SPA 材に関する JIS G 3125「高耐候性圧延鋼材:Superior atmospheric corrosion resisting rolled steels」がある。
 関連ページ : 鋼橋製作:耐候性鋼 ,  金属概論:鉄鋼の分類 ,  金属概論:耐候性鋼 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  鋼の腐食:鋼材の選定 ,  鋼の腐食:耐候性鋼の適用 ,  鋼の腐食:暴露試験例(海洋環境) ,  鋼の腐食:腐食した鋼の腐食 ,  防食基礎:耐食材料とは ,  防食基礎:耐候性鋼材とは ,  防食塗装系:鋼橋の防食設計 ,  防食塗装系:鉄道:塗替え劣化耐候性鋼用 ,  
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 【耐候性試験】( weathering test )
 ⇒ 屋外暴露耐候性
 関連ページ : 防食基礎:複合サイクル腐食試験 ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  
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 【耐光性】( light fastness, fastness to light, light resistance, light stability )
 顔料及び塗膜の特性,特に色が光の作用に抵抗して変化しにくい性質。規格として,JIS K 5600-7-5「塗料一般試験方法-第7部:塗膜の長期耐久性-第5節:耐光性」がある。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗膜の評価:目次 ,  塗膜の評価:塗膜品質の分類 ,  塗膜の評価:化学的性質とは ,  塗膜の評価:耐久性とは ,  塗膜の評価:促進耐候性 ,  塗膜の試験規格:耐久性評価試験規格 ,  塗膜の試験規格:促進耐候性 ,  塗膜の試験規格:白亜化の等級 ,  金属概論:鉄鋼の分類 ,  
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