社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,ナ行 “に”の用語を紹介する。

 用語一覧 

煮あまに油 】  , 【 ニーブレース 】  , 【 2液形塗料 】  , 【 二元系合金 】  , 【 荷さばき施設 】  , 【 二酸化炭素 】  , 【 二酸化チタン 】  , 【 二次光源 】  ,

二次素地調整 】  , 【 二次部材 】  , 【 にじみ(塗膜の) 】  , 【 ニス 】  , 【 ニッケル系高耐候性鋼 】  , 【 ニッケルめっき 】  ,

日射計 】  , 【 日射量 】  , 【 ニトリルゴム 】  , 【 ニトロセルロースラッカー 】  , 【 日本化工塗料(株) 】  ,

日本工業(産業)規格 】  , 【 (公社)日本水道協会 】  , 【 日本水道鋼管協会 】  , 【 日本特殊塗料株式会社 】  , 【 日本ペイント株式会社 】  , 【 乳化 】  , 【 乳化重合 】  , 【 尿素樹脂

 用語の概要と関連ページ


 【煮あまに油】( boiled linseed oil )
 あまに油を原料とするボイル油。【JIS K5500「塗料用語」】
 JIS K 5421「ボイル油及び煮あまに油」 参照。
 関連ページ : 塗料概論:塗料のはじまり ,  塗料各論:アルキド樹脂とは ,  
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 【ニーブレース】( knee brace )
 直角またはこれに近い角度で接合される水平材,又は横桁などの隅の部分を補強するために用いる斜めに取り付けられる補強材をいう。
 関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,  
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 【2液形塗料】( two-packaged paint, two-component coating )
 ⇒ 多液形塗料
 関連ページ : 塗料概論:分類(形態,機能) ,  
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 【二元系合金】( binary alloy )
 二成分による合金をいう。合金の名称は,鉄合金,銅合金,アルミニウム合金など主成分となる元素名で表される。
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼の基礎 ,  
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 【荷さばき施設】( )
 ガントリークレーン,アンローダー,荷役機械,上屋など
 関連ページ : 社会資本:港湾設備 ,  
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 【二酸化炭素】( carbon dioxide )
 シーオーツーとも呼ばれる化学式 CO2 で表される無機化合物。化学式から「シーオーツー」と呼ばれる。
 有機化合物(石油,石炭などの炭素を含む物質)の燃焼,動植物の呼吸,微生物の活動,火山活動などで発生する。
 関連ページ : 鋼の腐食:水質の影響 ,  
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 【二酸化チタン】( titanium dioxide )
 チタン(Ti)の酸化物で,IUPAC名酸化チタン(Ⅳ) (titanium(IV) oxide)の組成式 TiO2,式量 79.9の無機化合物。結晶構造には,アナターゼ形(正方晶,アナタース形ともいう),ルチル形(正方晶),ブルッカイト形(斜方晶)がある。
 ルチル形は,熱力学的に安定で,触媒としての活性が低く,隠ぺい力が高いので,チタン白,チタニウムホワイトと称され,塗料,絵具,釉薬などの白顔料として使われている。
 アナターゼ形は,バンドギャップが 3.2 eVと小さく,紫外線より短い波長(387 nm未満)の光を吸収し,価電子帯の電子が伝導帯に励起される。この際に生成した正孔の酸化力は非常に強く,活性酸素種が生成するので,光触媒として除菌,脱臭,有機物の分解などに利用されている。
 関連ページ : 塗料概論:塗料の近代化 ,  塗料概論:着色顔料 ,  
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 【二次光源】( secondary light source )
 それ自体では発光しないで,受けた光の少なくとも一部を反射又は透過して,再放出する表面又は物体。【JIS Z8113 「照明用語」】
 関連ページ : 塗膜の評価:色の目視比較 ,  
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 【二次素地調整】( secondary surface preparation )
 鋼橋製作時の素地調整には,鋼材製作時の一次素地調整と橋梁組立後の防食塗装時に行う二次素地調整,及び架設工事で行う現場塗装での素地調整がある。
 鉄鋼メーカ等で一次素地調整された鋼板を橋梁製作工場に搬入し,防食塗装前に実施される塗装に適した素地に仕上げることを目的とに行われる素地調整で,ブラスト処理に対しては製品ブラスト(blasting after make-up)ともいわれる。
 関連ページ : 鋼橋製作:素地調整 ,  防食基礎:構造物塗装 ,  防食基礎:素地調整概論 ,  塗装概論:新設塗装工程 ,  塗装概論:新設時塗装管理(素地調整) ,  防食塗装系:新設時塗装方法 ,  
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 【二次部材】( secondary member )
 主要な構造部分を構成する部材(主要部材,一次部材)以外の部材をいう。
 主要部材以外の二次的な機能を持つ部材で,それらの一部が破壊しても列車の運行に直接支障しない部材。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  鋼の腐食:鋼材の選定 ,  橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【にじみ(塗膜の)】( bleeding )
 塗膜の下から着色物質が拡散して汚れや変色を起こす現象。この欠陥を引き起こす物質の例は,歴青質系塗料,木材防腐剤,節からの油性樹脂,有機顔料及びステインなどがある。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料評価:はじめに ,  
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 【ニス】( vernish )
 ⇒ ワニス
 関連ページ : 塗装概論:塗り付け方法 ,  
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 【ニッケル系高耐候性鋼】( high Ni based weather resistant steel, Ni base high atmospheric corrosion resistant steel )
 かつては,海浜耐候性鋼材,海浜・海岸耐候性鋼材などの商品名で知られる鋼材であったが,海水の飛沫が直接付着する環境でも適用可能との誤解を招くため,名称が変更された。主にニッケルを多く添加(1~3%)された耐候性鋼材で,JIS に規格されるSMA材(JIS G3114「溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材耐候性鋼材」)と区別する際に用いられる名称である。
 関連ページ : 鋼の腐食:耐候性鋼の適用 ,  防食設計:防食法の概要 ,  
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 【ニッケルめっき】( nickel plating )
 ニッケルイオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して,陰極上に金属ニッケルを析出させる処理。【JIS H0400「電気めっき及び関連処理用語」】
 関連ページ : 防食基礎:電気めっきの分類 ,  
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 【日射計】( pyranometer )
 日射量を計測する装置で,光(電磁放射)による素子の温度上昇(熱効果)を用いるもの,光電管や半導体素子などの光電効果を利用するものがある。なお,日射の全波長領域の計測が求められるので,波長依存性の少ない測定方法(素子)が用いられる。
 日射量の測定は,太陽から観測点に直接差し込む光の日射量(直達日射量;direct solar radiation)を計測する直達日射計(pyrheliometer),直達日射量以外の観測点に差し込む雲などで散乱された光の日射量(散乱日射量;diffuse solar radiation)と直達日射量の和(全天日射量;amount of solar radiation)を計測する全天日射計(pyranometer)がある。
 関連ページ : 塗膜の試験規格:屋外暴露耐候性 ,  
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 【日射量】( amount of solar radiation )
 日射量は,太陽からの放射エネルギー量を測定したもので,観測点に直接差し込む光の日射量(直達日射量;direct solar radiation),直達日射量以外の観測点に差し込む雲などで散乱された光の日射量(散乱日射量;diffuse solar radiation),直達日射量と散乱日射量の和(全天日射量;amount of solar radiation)に分けられる。
 関連ページ : 塗膜の試験規格:屋外暴露耐候性 ,  
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 【ニトリルゴム】( nitrile rubber )
 一般名称で,化学名称はアクリロニトリル・ブタジエンゴム( acrylonitrile‐butadiene rubber )といい,アクリロニトリル( CH2=CHCN ,15~50%)とブタジエン(85~50%)の乳化重合によって製造される。加硫ゴム製品は耐油性が優れ,耐油用品(ホース,ガスケット,Oリング,オイルシール,ダイヤフラムなど),はきもの(靴底)などに用いられている。
 関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,  
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 【ニトロセルロースラッカー】( nitrocellulose lacquer )
 硝化綿ラッカーともいい,1923年にデュポン社が開発した塗料で,綿などセルロースからなる繊維のニトロ化で得られる樹脂を含み,揮発性の高い溶媒を用いたラッカー。
 関連ページ : 塗料概論:塗料工業の黎明期 ,  塗料概論:塗料の分類(工程) ,  塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【日本化工塗料(株)】( )
 日本化工塗料株式会社;神奈川県高座郡寒川町一之宮7-12-1
 関連ページ : 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) ,  
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 【日本工業(産業)規格】( Japanese Industrial Standards )
 JIS(ジス)やJIS規格(ジスきかく)と通称され,1946年(昭和 21年)に制定された工業標準化法に基づき,経済産業省に設置された日本工業標準調査会(JISC)の答申を受け,大臣が制定する国家標準(工業標準)として 2019年 7月まで用いられた名称である。その後は,工業標準化法の改正により,法の名称が産業標準化法に,日本工業標準調査会が日本産業標準調査会(Japanese Industrial Standards Committee ;略称 JISC)に,日本工業規格は「データ,サービス」を含む日本産業規格(Japanese Industrial Standards)に変更された。
 関連ページ : 塗料評価:はじめに ,  塗料評価:品質試験の項目と手順 ,  塗膜の評価:性能評価の考え方 ,  
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 【(公社)日本水道協会】( Japan Water Works Association )
 (公社)日本水道協会は,水道の普及とその健全な発達を図るための諸事業を行うことによって,公衆衛生の増進に寄与することを目的として,昭和7年5月12日に設立された公益法人。
 関連ページ : 防食基礎:有機ライニング鋼管 ,  
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 【日本水道鋼管協会】( Japan Water Steel Pipe Association )
 日本水道鋼管協会とは,水道鋼管に関する技術の開発・研究・WSP(日本水道鋼管協会)規格の制定,技術セミナー開催を目的に,昭和 42年 1月に設立された協会である
 関連ページ : 防食基礎:有機ライニング鋼管 ,  
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 【日本特殊塗料株式会社】( NIHON TOKUSHU TORYO CO., LTD. )
 日本特殊塗料株式会社;東京都北区王子三丁目23番2号
 関連ページ : 塗料概論:塗料工業の黎明期 ,  
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 【日本ペイント株式会社】( NIPPONPAINT CO., LTD. )
 日本ペイント株式会社;東京都品川区南品川4-7-16
 関連ページ : 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) ,  
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 【乳化】( emulsification )
 互いに溶解しない二液体の一方が微粒子となって他方の液体中に分散し,エマルションを生成する現象。【JIS K 3211 「界面活性剤用語」】
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【乳化重合】( emulsion polymerization )
 乳化剤を用いて単量体を水中に分散させ,重合させる方法。【JIS K 3211「界面活性剤用語」】
 乳化剤を使用して単量体を極めて微細な小滴として分散安定化しラテックスを生成する懸濁重合。【JIS K 6900「プラスチック―用語」】
 石けん及び/又は界面活性剤によって,1 種類以上の単量体を分散させ,安定なコロイド状水系分散体を形成させ,反応させ,ラテックスを得る工程。【JIS K 6200「ゴム‐用語」】
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【尿素樹脂】( urea formaldehyde resin )
 ユリア樹脂,ウレア樹脂ともいわれ,尿素( H2NCONH2 )とホルムアルデヒド( HCHO )との重合反応(アルカリ性または酸性下で脱水縮合反応)でユリア基( –NH–CO–NH– )を有する透明な液状の縮合物が得られる。
 表面硬度が高く,光沢があり,耐熱性(常用耐熱温度 90 ℃),耐有機溶剤性,機械的強度,電気的特性に優れる。 なお,一般的には,ウレア樹脂と称する例も多いが,JIS 規格では「ユリア」の表記に統一されている。
 関連ページ : 塗料各論:ポリウレタン樹脂とは