社会資本の歴史・現状・維持管理

 ここでは, 【社会資本とはの構成】, 【はじめに】, 【基礎用語】 に項目を分けて紹介する。

 社会資本とはの構成

 ここでは,主要な分野のインフラストラクチャー(社会資本)の歴史と現状を紹介する。
 さらに,インフラストラクチャーの維持管理の考え方を理解するため,鉄道と道路を例に“鋼橋の現状と維持管理も紹介する。

☆ 社会資本の歴史と現状
 身近な社会資本として,次の区分で,その変遷や設備の現状について紹介する。


 鉄道の変遷
   線路の発達,鉄道車両の変遷,構造物設計標準の変遷などの紹介。
 このサイトでは,「鉄道の関連用語」, 「在来線網の変遷」, 「新幹線網の変遷」, 「鉄道車両の変遷」, 「鉄道の現状」, 「構造物設計標準」に分けて紹介する。
 道路の変遷
   自動車の発達,道路整備の変遷,設計の変遷,現状の課題などの紹介。
 このサイトでは,「自動車・道路の関連用語」, 「近代化前の道路の状況」, 「自動車の発達」, 「道路網の発達状況」, 「道路橋 示方書の変遷」, 「道路橋の現状と課題」に分けて紹介する。
 港湾・空港の歴史
   船舶の歴史,港湾の分類と施設の現状,港湾設備の維持管理,空港法での分類,空港一覧,空港における設備などの紹介。
 このサイトでは,「港湾とは」, 「船舶史と港湾の分類」, 「港湾設備と維持管理」, 「空港とは」, 「空港一覧と空港設備」に分けて紹介する。
 水道・電力の歴史
   近代水道の歴史,水道システム,水道の維持管理,電力の歴史,電力設備の現状などの紹介。
 このサイトでは,「水道の関連用語」, 「近代水道の歴史について」, 「水道システムの概要」, 「水道配管の維持管理」, 「電力の関連用語」, 「電力の歴史について」, 「電力事業とは」, 「電力系統とは」, 「電源設備」, 「電力の流通設備とは」に分けて紹介する。
 高層建築の歴史
   耐震基準の変遷,高層建築物の歴史,東京タワー建設,高度成長期の高層建築物などの紹介。
 このサイトでは,「建築k物の関連用語」, 「地震と高層建築の関係」, 「日本の建築基準法の変遷」に分けて紹介する。

 ☆ 橋梁の現状
 防食設計で必須の情報である構造の特徴,及び維持管理体制について,鋼橋を例に紹介します。

 鋼橋の製作
   鋼橋(塗装橋)の製作方法などを紹介。
 このサイトでは,「橋梁の製造(制作工程)」, 「素地調整(一次,二次)」, 「部材の接合方法」, 「溶接による接合(溶接接手)」, 「ボルト接手」,
 「橋梁の製造(防食対策)」, 「耐候性鋼の採用」, 「塗装による防食」, 「めっき・溶射」,「橋梁の製造(現場架設)」, 「架設方法の種類と特徴」に分けて紹介する。
 鋼橋の構造
   鋼橋(塗装橋)の構造形式,及び部材,鋼橋関連用語などの紹介。
 このサイトでは,「トラス橋の構造と分類」, 「トラス橋を構成する部材」, 「アーチ橋の構造と分類」, 「吊橋・斜張橋の構造と分類」, 「ラーメン橋の構造と分類」, 「鈑桁橋の構造と部材名称」,「支承部の種類と構造」, 「合成桁の構造と部材名称」に分けて紹介する。
 鉄道橋の維持管理
   維持管理の考え方,管理の流れ,及び構造物健全度の判定法や補修・補強などの紹介。
 このサイトでは,「維持管理の考え方」, 「維持管理の流れ」, 「構造物検査の種類と概要」, 「健全度判定の基本」,「健全度に応じた措置」, 「検査(全般検査)の要領」, 「鋼橋の健全度判定」,「鋼橋の重大な変状」, 「変状に応じた措置」に分けて紹介する。
 道路橋の維持管理
   点検要領,損傷程度の評価法,補修・補強の考え方などの紹介。
 このサイトでは,「維持管理の流れ」, 「構造物点検の種類と概要」, 「定期点検の要領」,「損傷評価(腐食・亀裂)」, 「損傷評価(破断・塗膜)」, 「損傷評価(漏水・支承部)」,「損傷に応じた対策区分」, 「補修・補強の考え方」に分けて紹介する。

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はじめに

 社会資本(しゃかいしほん:social overhead capital)とは,経済学では“企業・個人の経済活動を円滑に進めるための基盤”と広い意味で用いられているが,「広辞苑」第六版によると“鉄道,道路,港湾,電力,通信,水道などの公共施設のこと。社会的間接資本,社会的共通資本ともいう。”と説明されるように,一般的には,インフラストラクチャーと同義語のように用いられる。

 インフラストラクチャー(infrastructure)とは,国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設を指す。具体的には,身近な交通基盤施設の鉄道・道路・港湾・空港のみならず,治水関連(ダム・堰・水門・堤防・砂防・護岸施設など)・エネルギー関連(電力・ガス・石油の生産および供給施設など)・通信関連(電話,通信衛星,通信網など)・生活基盤関連(上下水道・都市公園・教育,文化,福祉厚生施設など)・生産基盤関連(工業団地・オフィス街,農林漁業基盤施設など)など多岐に渡る。

 本サイトでは,その中で大型設備を持つ交通基盤施設を中心に,その歴史,現状を紹介する。さらに,サイトの主目的である鋼構造物の腐食・防食の理解を助けるため,道路と鉄道の鋼橋を例に,設計,製作及び維持管理の現状も紹介する。

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 基礎用語

 鉄道(railroad/railway)
 敷設した線路上で動力を用いて列車を運転する施設。または,それを用いた交通機関。
 鉄道事業法(Railway Business Act)
 昭和61年(1986年)12月14日公布,法律第 92号,鉄道事業及び索道事業等に関し規定した日本の法律。日本国有鉄道の分割民営化に伴い,それまでの日本国有鉄道法・地方鉄道法・索道規則に代り,日本の鉄道事業を一元的に規定した。
 道路(road/street)
 一般的には,Streetは都市部の道路(街路),Roadは都市と都市を結ぶ道路と区分している。日本の法律では,道路法,道路交通法,建築基準法で道路を定義している。なお,臨港道路と農道はこれらの法律の定義に含まれない道路である。
 港湾法(こうわんほう,Port and Harbor Act)
 港湾法は,港湾組織等を定めた法律,公布:昭和25年5月31日法律218号。第一条(目的):この法律は,交通の発達及び国土の適正な利用と均衡ある発展に資するため環境の保全に配慮しつつ,港湾の秩序ある整備と適正な運営を図るとともに,航路を開発し,及び保全することを目的とする。
 電力(electric power)
 電力とは,力学における仕事率(power)と同等の概念で,単位時間( 1 秒)当たりの仕事率に対して,電気工学で用いる術語である。
 一般に用いるインフラ設備を意味する電力とは,電力事業で用いられる設備類を指す。
 電力事業(electricity business)
 電力事業は,発電事業,送電事業および消費者に電力を供給する配電事業に分けられる。
 水道
 水道という用語には,①船舶の航路,②海または湖などの接近した陸地によって挟まれた狭い部分(channel),③上水または下水を引く道,上水道(water supply)・下水道(sewer)の総称。特に説明がない場合には,一般的に上水道を意味する。

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