社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)
“社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
ここでは,ヤ行 “ゆ”の用語を紹介する。
用語の概要と関連ページ
【融解】( melting, fusion )
固体が液体に変わる現象をいう。変化している間は,熱を与えても温度が一定に保たれ,この温度を融点(melting point)という。固体が液体に変化するときに吸収する熱エネルギー(潜熱)を融解熱(heat of fusion)という。融解現象は,次のように説明される。
関連ページ : 鋼の腐食:海塩粒子の発生機構 ,
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【有機高分子化合物】( organic macromolecule )
炭素の結合による有機高分子化合物には,動植物などの生命活動に由来するため生体高分子ともいわれる。
天然高分子として分類されるものにタンパク質,核酸,脂質,糖質,天然ゴムなどが,合成高分子には,石油化学工業の発展により,ポリ塩化ビニル,ポリエチレンなどの合成樹脂(プラスチック),塩化ゴム,ニトリルゴムなどの合成ゴムなど多種多様の化合物がある。
関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,
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【有機ジンクリッチプライマー】( organic zinc-rich primer )
⇒ ジンクリッチプライマー
関連ページ : 塗料評価:プライマーとは , 塗料評価:プライマーの品質 , 防食塗装系:タンク外面の防食 , 防食塗装系:水道鋼管の防食 ,
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【有機ジンクリッチペイント】( organic zinc-rich paint )
⇒ ジンクリッチペイント
関連ページ : 塗料概論:長期防錆用塗料の登場 , 塗料概論:分類(形態,機能) , 塗料各論:ジンクリッチ系塗料 , 塗料各論:ジンクリッチ塗料の特徴 , 防食塗装系:防食塗装に用いる塗料 ,
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【有機被覆】( organic coating )
環境遮断を目的とした金属の被覆防食法の一種で,塗料を塗付けて有機被膜(塗膜)を形成する塗装による方法,有機高分子材料(ポリエチレン,塩化ビニルなど)を溶射や塗覆装により厚く被覆するライニングによる方法がある。
関連ページ : 防食設計:期待耐久性 , 防食設計:防食法の概要 , 防食基礎:環境遮断 ,
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【有彩色】( chromatic color )
赤・黄・青のような,色相をもった色。【JIS K5500「塗料用語」】
色相をもつ(知覚)色。備考 日常会話では,多くの場合,色は有彩色を意味する。 着色された (coloured)という場合の色は,通常,有彩色を意味する。【JIS Z8105「色に関する用語」】
関連ページ : 塗膜の評価:視覚特性とは ,
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【融点】( melting point )
固体が液体に変わる現象をいう。変化している間は,熱を与えても温度が一定に保たれ,この温度をいう。
関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金とは , 金属概論:亜鉛について , 防食基礎:溶融めっき ,
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【誘電損失】( dielectric loss )
誘電体に交流電場をかけたとき,電場のエネルギーの一部が誘電体の中で熱エネルギーとして失われる現象。
関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂塗膜性能 ,
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【誘導結合プラズマ発光分光分析法】( inductively coupled plasma atomic emission spectrometry, inductively coupled plasma optical emission spectrometry )
ICP/AES,ICP/OES と略され,工業用周波数の高周波を用いて,コイルによる電磁誘導によって発生する磁場でガスを電離させて得られる高温のプラズマを光源とした発光分光分析法。【JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」】 ⇒ プラズマ発光分析,発光分光分析(AES)
関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,
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【誘導路】( taxy way )
旅客や荷物を積み降ろしするエプロンと滑走路を繋ぐ航空機用の通路。
関連ページ : 社会資本:空港設備 ,
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【遊離シリカ】( free silicic acid )
粉末が珪肺(Silicosis, Potter's rot)と呼ばれる病気の原因と考えられている 3種類の鉱物(石英・クリストバライト・トリジマイト)の総称。
関連ページ : 塗装概論:研削材 ,
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【床組】( floor system )
床を支持し,その受ける荷重を主構造(主桁。主構など)に伝達するように組まれた構造。 縦桁と横桁からなる。主構造の間隔が広い時に用いられ,狭いものでは床を主桁が直接支える。【新版図説土木用語辞典】
関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,
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【ゆず肌(塗膜の)】( orange peel )
オレンジの表面の肌に似ている感じの塗膜の外観。吹付け塗りのときに,塗料の流展性の不足によって起こる塗料又は塗装上の欠陥。蒸発の遅い溶剤を添加するか,うすめ方を多くすれば,ゆず肌は少なくなる。塗膜について,”みかん肌”というのは適切ではない。【JIS K5500「塗料用語」】
ゆずの実の表皮のような小さなくぼみのある塗膜の外観。オレンジピールともいう。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
関連ページ : 塗装概論:塗膜変状と措置(塗装作業時) , 塗料評価:塗膜の外観 ,
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【油性系下地塗料】( oleoresinous undercoats )
油ワニスに顔料を分散させた不透明・酸化乾燥性の液状又はペースト状の塗料で,自然乾燥で塗膜を形成するもの。エナメル塗装の際の下塗り又は中塗りに用いる下地塗料。【JIS K55912003 「油性系下地塗料」】
油性系下地塗料は,金属の地肌塗り用のオイルプライマー,下地修正塗り用のオイルパテ,中塗り用のオイルサーフェーサー,中塗りを兼ねた下塗り用のオイルプライマーサーフェーサーに分けられる。
関連ページ : 塗料評価:プライマーとは ,
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【油性調合ペイント】( ready mixed paints )
着色顔料・体質顔料などを主にボイル油で練り合わせて作った液体・自然乾燥性の塗料。【JIS K5511「油性調合ペイント」】 ⇒ 調合ペイント
関連ページ : 塗装概論:塗り付け方法 , 塗料概論:塗料の近代化 , 塗料概論:長期防錆用塗料の登場 , 塗料概論:塗料の分類(材料) ,
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【油性塗料】( oil paint )
塗膜形成要素の主成分が乾性油である塗料の総称。【 JIS K5500】
関連ページ : 防食基礎:環境遮断(塗料・塗装) , 塗料概論:塗料のはじまり , 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) , 塗料概論:塗料の分類(材料) , 塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,
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【輸送時の注意点】( )
関連ページ : 鋼橋製作:運搬架設 ,
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【油長】( oil length )
油変性樹脂,又は油性系ワニスにおいて,含有脂肪酸量をトリグリセリドに換算した値を百分率(%)で表したもの。油長45%以下を短油,油長45~58%を中油,58%以上を長油ということがある。油ワニスでは,短油,中油,長油をそれぞれ短油ワニス,中油ワニス,長油ワニスという。【JIS K5500「塗料用語」】
関連ページ : 塗料各論:塗料分類(形態別分類) , 塗料各論:アルキド樹脂塗料 , 塗料各論:JISフタル酸樹脂塗料 ,
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【ユリア結合】( urea bond )
ユリア基( –NH–CO–NH– )を有する結合。ウレア結合ともいわれるが,JIS規格では「ユリア」を推奨している。
関連ページ : 塗料各論:ポリウレタン樹脂とは , 塗料各論:ポリウレタン樹脂塗料分類 ,
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【ユリウス年】( Julian year )
ユリウス年は,天文学などで使われる時間の単位で,ユリウス暦による年の平均日数 365.25日をいい,1900年1月0日 (1899年 12月 31日) グリニッジ時平均時正午を起点として計られ,天文現象の記録に用いられている。
ユリウス暦(Julian calendar)とは,紀元前 46年にユリウス・カエサルが制定した暦で,エジプト暦の 1年の平均日数 365.25日を採用し,平年を 365日,4年に一度の閏年を 366日とした。
現在の太陽暦は,1582年に制定されたは1年の平均日数を 365.2425日とするグレゴリオ暦(Gregorian calendar)が踏襲されている。
グレゴリオ暦では,西暦が 4の倍数の年を閏年とするが,100の倍数の年で 100で除した商が 4の倍数でない年(例えば,2100年,2200年,2300年などの 400年に3回)を平年とする。
関連ページ : 鋼の腐食:基本用語