社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,ア行 “え”の用語を  えあ~えも,  えら~えんき,  えんこ~えんん  に分けて紹介する。

 用語一覧 え~えも

エアーブラスト 】  , 【 エアスプレー(塗り) 】  , 【 エアレススプレー(塗り) 】  , 【 ASTM 】  ,
 
永久作用 】  , 【 H.W.L(満潮位) 】  , 【 鋭敏化 】  , 【 鋭敏化曲線 】  ,
 
ARAIC 】  , 【 エーテル系溶剤 】  , 【 SSCC 】  , 【 S-N 曲線 】  , 【 SCC 】  , 【 SDS 】  ,
 
エステル 】  , 【 エステル系溶剤 】  , 【 エステル結合 】  , 【 エチルシリケート 】  , 【 エチレングリコール 】  ,
 
エチレン/テトラフルオロエチレンプラスチック 】  , 【 エチレン/テトラフルオロエチレン(E/TFE) 】  , 【 エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー 】  ,
 
X線回折法 】  , 【 X線光電子分光法 】  , 【 エッチングプライマー 】  , 【 エナメル 】  ,
 
エネルギー順位 】  , 【 エネルギーバンド 】  , 【 エピクロロヒドリン 】  , 【 FEP 】  , 【 エポキシエステル 】  , 【 エポキシエステル樹脂 】  ,
 
エポキシ基 】  , 【 エポキシ樹脂 】  , 【 エポキシ樹脂塗料 】  , 【 エポキシ樹脂パテ 】  , 【 エポキシ樹脂プライマー 】  ,
 
エポキシポリオール 】  , 【 エマルション 】  , 【 エマルションペイント 】  , 【 Mアルカリ度 】  , 【 MEK 】  ,
 
SUS材 】  , 【 SH材 】  , 【 SHY材 】  , 【 SA材 】  , 【 SS材 】  , 【 SN材 】  , 【 SF材 】  , 【 SMA材 】  , 【 SM材 】  , 【 SGH材 】  , 【 SGM材 】  , 【 SKH材 】  , 【 SCMV材 】  , 【 SZAH 】  , 【 STK材 】  , 【 STKN材 】  , 【 STKM材 】  , 【 STKT材 】  , 【 SBHS材 】  , 【 SPH材 】  , 【 SPA材 】  , 【 SPFH材 】  , 【 SPC材 】  , 【 SPTE材 】  , 【 SUH材

 用語の概要と関連ページ


 【エアーブラスト】( abrasive blast cleaning, abrasive blasting )
 日本ではエアーブラストで通用するが,一般にはアブレッシブブラスト(abrasive blasting)といわれ,高い圧力の空気を使用する空気式のブラスト処理を行う技術や装置をいう。なお,研削材として砂が一般的な時代には,サンドブラスト(sand blasting)ともいわれた。
 関連ページ : 防食基礎:ブラスト処理 ,  塗装概論:ブラスト処理 ,  
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 【エアスプレー(塗り)】( air spray application )
 塗料などの液体を高速の空気流と衝突させて霧化(むか)する方法で,この方法で塗装することをエアスプレー塗りという。⇒ スプレー塗り
 関連ページ : 防食基礎:塗装技術 ,  塗装概論:塗り付け技術(エアレススプレー塗り) ,  
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 【エアレススプレー(塗り)】( airless spraying )
 高速の空気を用いないで霧化する方法で塗装するスプレー塗りの一種。
 塗料に圧力を掛けて強制的にノズルから噴出させて塗装する方法。【JIS K5500「塗料用語」】
 用いるエアレススプレーガン(airless spray gun)は,空気吹付けによらないで,塗料自体に圧を掛けてノズルから塗料を霧状に噴き出して塗る器具。JIS B 9809「スプレーガン」 参照。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 防食基礎:塗装技術 ,  塗装概論:塗り付け技術(エアレススプレー塗り) ,  塗料評価:塗装作業性 ,  
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 【ASTM】( American Society for Testing and Materials )
 1898年に鉄道産業のレール製造に用いる鋼の規格の制定に始まり,米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials ; ASTM)の定める工業材料規格と試験法規格からなる。
 米国材料試験協会は,2001年に,ASTM規格の国際化を契機に,ASTMインターナショナル(ASTM International)と改称し,世界最大の民間の非営利の国際標準化・規格設定機関となった。
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  塗料評価:はじめに ,  塗膜の評価:目次 ,  
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 【永久作用】( permanent action )
 変動がほとんどないか,変動が持続的成分に比べて無視できるほど小さい作用。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【H.W.L(満潮位)】( high water level )
 ⇒ 満潮位
 関連ページ : 鋼の腐食:海洋環境(環境区分) ,  
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 【鋭敏化】( sensitization )
 粒界への炭化物の析出による,粒界腐食に対するステンレス鋼の感受性の増加。備考:粒界腐食に対する抵抗を研究するために,鋭敏化処理が用いられる(ISO 3651-2 参照)。【JIS G 0201「鉄鋼用語(熱処理)」】
 鋭敏化処理:オーステナイト系ステンレス鋼の粒界腐食試験を行うために,500~800℃の温度範囲に加熱して,粒界腐食に鋭敏な組織状態にする熱処理。
 関連ページ : 鋼の腐食:粒界腐食 ,  鋼の腐食:応力腐食割れ ,  
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 【鋭敏化曲線】( time-temperature-sensitization )
 鋭敏化処理条件と粒界腐食の関係を表す炭素量,加熱時間,及び加熱温度の曲線で,TTS曲線ともいう。⇒ TTS曲線
 関連ページ : 鋼の腐食:粒界腐食 ,  
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 【ARAIC】( Aircraft and Railway Accidents Investigation Commission )
 航空・鉄道事故調査委員会(Aircraft and Railway Accidents Investigation Commission)の略記。
 関連ページ : 社会資本:空港 ,  
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 【エーテル系溶剤】( ethers (solvent) )
 溶剤として用いるエーテル類の総称。【JIS K5500「塗料用語」】
 ジブチルエーテル,エチレングリコール,モノブチルエーテルなど。
 関連ページ : 塗料概論:溶剤類 ,  
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 【SSCC】( sulphide stress corrosion cracking )
 ⇒ 硫化物応力腐食割れ(SSCC)
 関連ページ : 鋼の腐食:水素脆化 ,  
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 【S-N 曲線】( S-N curve )
 振幅一定で繰り返し負荷される応力(stress , S),材料が破断するまでの繰り返し数(疲労寿命,破断繰り返し数,fatigue life , number of cycles tofailure , N )の関係を示した曲線を SN曲線,SN 線図,ヴェーラー曲線という。
 応力レベルを同じとしたときの破断繰り返し数のばらつき(分布)を疲労寿命分布(fatigue life distribution),破断繰り返し数を同じとしたときの応力レベルの分布を疲労強度分布(fatigue strength distribution)という。
 SN曲線は,疲労試験などの結果から得られる。金属材料の疲労試験については,JIS Z2273「金属材料の疲れ試験方法通則General Rules for Fatigue Testing of Metals」などに準じて行われる。
 関連ページ : 鋼の腐食:腐食疲労 ,  
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 【SCC】( stress corrosion cracking )
 ⇒ 応力腐食割れ
 関連ページ : 鋼の腐食:応力腐食割れ ,  
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 【SDS】( Safety Data Sheet )
 化管法SDS制度は,事業者による化学物質の適切な管理の改善を促進するため,化管法で指定する第一指定化学物質(462物質),第二指定化学物質(100物質),又はそれを含有する製品を他の事業者に譲渡又は提供する際に,化管法SDS(安全データシート)として特性及び取扱いに関する情報の提供を義務づける制度。なお,平成24年までは,SDS(Safety Data Sheet)をMSDS (Material Safety Data Sheet,化学物質等安全データシート)と称していた。
 関連ページ : 塗料概論:環境規制 ,  塗料概論:塗料の環境影響 ,  塗膜の評価:はじめに ,  
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 【エステル】( ester )
 エステルとは,有機酸やオキソ酸とヒドロキシ基を含む化合物(アルコールやフェノール)との縮合反応(脱水縮合反応)で得られる化合物で,一般式 –COO− の官能基をエステル結合(ester bond) という。
 関連ページ : 塗料各論:アルキド樹脂とは ,  塗料各論:ポリウレタン樹脂塗料分類 ,  
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 【エステル系溶剤】( esters (solvent) )
 溶剤として用いるエステル類の総称。【JIS K5500「塗料用語」】
 JIS K 1513「酢酸エチル」JIS K 1514「酢酸ブチル」など。
 関連ページ : 塗料概論:溶剤類 ,  
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 【エステル結合】( ester bond )
 一般式 –COO− の官能基をエステル結合(ester bond) という。
 関連ページ : 塗料各論:長油性フタル酸樹脂塗料 ,  
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 【エチルシリケート】( ethyl silicate )
 アルコキシシランの一種で,IUPAC名 テトラエトキシシラン(tetraethoxysilane),化学式 {Si(OC2H54 ,分子量 208.3 ,SiO2分(wt%) 28.8~29.5,比重(25℃) 0.930~0.934 の化合物。⇒ アルキルシリケート
 関連ページ : 塗料各論:ジンクリッチ系塗料の硬化特性 ,  
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 【エチレングリコール】( ethylene glycol )
 不凍液,ポリエチレンテレフタラート (PET) ,ポリエステル,ポリエーテルポリオールを得るための合成原料などとして広く用いられる。IUPAC名 エタン-1,2-ジオール,構造式 HO-CH2-CH2-OH の 2価アルコール。エチレングリコールのエーテル類はセロソルブ (cellosolve) とも呼ばれ,塗料の溶媒などとして用いられる。
 関連ページ : 塗料各論:アルキド樹脂とは ,  
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 【エチレン/テトラフルオロエチレンプラスチック】( ethylene – tetrafluoroethylene copolymer )
 ⇒ ふっ素化樹脂共重合体
 関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂とは ,  
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 【エチレン/テトラフルオロエチレン(E/TFE)】( ethylene – tetrafluoroethylene copolymer )
 E/TFE ⇒ ふっ素化樹脂共重合体
 関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂塗料 ,  
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 【エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー 】( ethylene – tetrafluoroethylene copolymer )
 ETFE ⇒ ふっ素化樹脂共重合体
 関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂塗料 ,  
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 【X線回折法】( X-ray diffraction )
 XRD と略され,結晶に X 線を照射すると,ブラッグの反射条件又はラウエの回折条件に従って,その結晶に特有の回折パターンが得られることを用いて,結晶の構造解析を行う方法。【JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【X線光電子分光法】( X-ray photoelectron spectroscopy )
 XPS と略され,エスカともいわれる。試料に X 線を照射したときに放出される光電子の運動エネルギー分布を測定し,試料表面の元素の種類又は化学結合状態について解析する方法。【JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【エッチングプライマー】( etching primer, pretreatment primer, wash praimer, etch primer )
 成分の一部が素地の金属と反応して化学的生成物を作り,素地に対する塗膜の付着性を増すことを目的としたプライマー。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 金属塗装の際の素地処理に用いるプライマーの一つ。成分の一部が生地の金属に反応して化学的生成物を作り,生地に対する塗膜の付着性を増すようにした,金属素地処理用の塗料。主に,りん酸・クロム酸を含む。通常は,全成分を二つに分けて作って一組として供給し,使用の直前に混合する。JIS K 5633「エッチングプライマー」参照。【JIS K5500「塗料用語」】
 金属塗装の際に,金属素地に対する塗装系の付着性を増加する目的で用いるものと,鋼板の素地調整後,本格塗装を行うまでの間,一時的に防せい(錆)力を付与する目的で用いるものとがあり,生地を清浄にした後,直ちに塗り付け,その後にさび止め塗料,上塗り塗料などを塗り重ねて塗装系を構成する金属表面処理用の地肌塗り塗料。素地の金属と反応するためのりん酸,又はりん酸とクロム酸塩顔料とを含み,ビニルブチラール樹脂などのアルコール溶液を主なビヒクルとする液状の塗料。【JIS K5633「エッチングプライマー」】
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(工程別分類) ,  塗料評価:プライマーとは ,  塗膜の評価:プライマー ,  
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 【エナメル】( enamel )
 エナメルペイント(enamel paint)とは,エナメルペイント(enamel paint)とは,油ワニスと着色顔料を練り合わせ,平滑で高い光沢を有する塗膜が得られるように作られた塗料の総称。ラッカーエナメル,メタリックエナメル,JIS K55722010 「フタル酸樹脂エナメル」,JIS K 5582「塩化ビニル樹脂エナメル」,JIS K 5654「アクリル樹脂エナメル」などがある。
 関連ページ : 塗料概論:塗料工業の黎明期 ,  塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【エネルギー順位】( energy level )
 量子力学において,原子,分子,原子核などの定常状態(安定状態)の持ちうるエネルギーの値,又はそのエネルギーを持つ状態をいう。
 エネルギーは任意の値をとれず,不連続的なとびとびの値をもつ。
 関連ページ : 金属概論:金属の化学的特徴 ,  
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 【エネルギーバンド】( energy band )
 巨大分子では,結合に関わる原子数が多いため,分子軌道は数多くの電子軌道に分裂する。電子軌道のエネルギー順位は連続していないが,分子軌道はあたかも連続した帯状の様相を呈するため,エネルギーバンドという。
 関連ページ : 金属概論:金属の化学的特徴 ,  
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 【エピクロロヒドリン】( epichlorohydrin )
 IUPAC名 2-クロロメチルオキシラン,化学式 C3H5ClO ,エポキシ樹脂の主要な原料として知られる。⇒ エポキシ樹脂
 関連ページ : 塗料各論:エポキシ樹脂とは ,  
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 【FEP】( fluorinated ethylene – propylene copolymer )
 四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体 ⇒ パーフルオロエチレンプロペンコポリマー,テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン(FEP)
 関連ページ : 塗料各論:ふっ素樹脂とは ,  
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 【エポキシエステル】( epoxyester )
 エポキシ樹脂とメタクリル酸もしくはアクリル酸を反応させたオリゴマー。
 関連ページ : 塗料各論:エポキシ樹脂塗料概要 ,  
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 【エポキシエステル樹脂】( epoxy ester resin )
 エポキシエステルは,エポキシ樹脂とメタクリル酸(CH2=C(CH3)COOH),又はアクリル酸(CH2=CHCOOH)を反応(エステル化)させたオリゴマーである。模式的に示すと,エポキシ樹脂の両端に脂肪酸やアクリル樹脂を連結し,その基本となる分子構造が油変性アルキド樹脂に似た分子量の大きいオリゴマーとなる。
 関連ページ : 塗料各論:防食用エポキシ樹脂塗料 ,  
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 【エポキシ基】( epoxy group )
 最も簡単な三員環の構造を持つ環状エーテル(C2H4O)。
 IUPAC名,オキシラン(oxirane),又は 1,2-エポキシエタン(1,2-epoxyethane)。一般には,エポキシエタン(epoxyethane),エチレンオキシド(ethylene oxide)などともいわれる。
 オキシランを構造式中に持つ化合物の総称をエポキシド(epoxide)といい,置換基として見る場合にエポキシ基(epoxy group)という。
 オキシランにメチレンが結合したオキシラニルメチレン(oxiranyl methylene ;(C2H3O)-CH2)をグリシジル(glycidyl)といい,置換基として見る場合にグリシジル基(glycidyl group)という。
 関連ページ : 塗料各論:エポキシ樹脂とは ,  
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 【エポキシ樹脂】( epoxy resin )
 エポキシ樹脂(epoxy resin)とは,架橋し得るエポキシ基を含む樹脂。エポキシプラスチック(epoxy plastic)とは,エポキシ樹脂を主成分とするプラスチック。【JIS K6900「プラスチック−用語」】
 エポキシ樹脂は,分子中にエポキシ基を 2個以上含む化合物を重合して得た樹脂状物質。エピクロロヒドリンとビスフェノールとを重合して作ったものなどがある。【JIS K5500「塗料用語」】
 プレポリマーのエポキシ基(エポキシド,epoxide)で架橋ネットワーク化させることで硬化させることが可能な熱硬化性樹脂。プレポリマーも製品化した樹脂ともエポキシ樹脂と呼ばれる。プレポリマーの組成は種々あるが,ビスフェノールAとエピクロロヒドリンの共重合体が多用されている。
 硬化剤にはポリアミンや酸無水物が使用される。プレポリマーの組成と硬化剤の種類との組み合わせで多様の物性の実現が可能であること,寸法安定性,耐水性・耐薬品性及び電気絶縁性が高いことから電子回路の基板,封入剤,接着剤,塗料,FRPの積層剤として利用されている。
 関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,  塗料概論:長期防錆用塗料の登場 ,  塗料概論:塗料の分類(材料) ,  塗料概論:塗料形成要素(展色材) ,  塗料各論:エポキシ樹脂とは ,  塗料評価:構造物用さび止めペイント ,  防食塗装系:防食塗装に用いる塗料 ,  
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 【エポキシ樹脂塗料】( epoxy resin coating )
 JIS K 5500「塗料用語」には,“エポキシ樹脂塗料”は定義されていない。エポキシ樹脂塗料と称される塗料には,エポキシ樹脂種,硬化形態や変性樹脂などの異なる多種多様の塗料があるので,一般的には,「塗膜形成要素(展色材,ビヒクル)にエポキシ樹脂を含む塗料」と理解されている。
 硬化形態の違う例として,高温で硬化反応を進める焼付硬化形エポキシ樹脂塗料,常温で硬化反応が進む 1液形エポキシ樹脂塗料,2液形エポキシ樹脂塗料などがある。 ⇒ エポキシ樹脂
 関連ページ : 塗料概論:塗料の近代化 ,  塗料概論:長期防錆用塗料の登場 ,  塗料概論:塗料の分類(材料) ,  塗料各論:エポキシ樹脂塗料概要 ,  塗料評価:構造物用さび止めペイント ,  防食塗装系:防食塗装に用いる塗料 ,  
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 【エポキシ樹脂パテ】( )
 コンクリートやモルタルの亀裂や穴埋め,凹みなどの補修に使用される。
 関連ページ : 防食塗装系:道路:塗装系コンクリート面用 ,  
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 【エポキシ樹脂プライマー】( )
 コンクリートやモルタルなどの多孔質な面への浸透性・密着性に優れたプライマー。
 関連ページ : 防食塗装系:道路:塗装系コンクリート面用 ,  
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 【エポキシポリオール】( epoxy poriol )
 ビスフェノール形エポキシ樹脂をアミン変性,又はアミノアルコール変性したものがある。
 防せい性に優れるため,防食塗装用途に使用される。
 関連ページ : 塗料各論:ポリウレタン樹脂塗料(ポリオール硬化形) ,  
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 【エマルション】( emulsion )
 分散質・分散媒が共に液体である液/液コロージョンをいい。エマルションにすることを乳化(emulsify),この作用を持つ物質(界面活性剤)を乳化剤(emulsifier)という。エマルジョンという濁点のある表記も多くみられるが,JIS (日本工業規格)ではエマルションと表記しているため,産業関係では濁点のないエマルションの表記が定着している。
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【エマルションペイント】( emulsion pain, latex paint )
 水性塗料の一種で,水中に分散した有機バインダーをビヒクルとして作った塗料の総称。
 備考:厳密には,ボイル油,油ワニス,樹脂などを水中に乳化して作った液状物をビヒクルとして用いら塗料をエマルションペイント,乳化重合で得た合成樹脂エマルション(ラテックス)をビヒクルとして作った塗料をラテックスペイント(JISでは合成樹脂エマルションペイントという。)と区別する。
 しかし,ASTMは,この両者を厳密に分離しているが,ISO及びBSでは,ここに示したこの両者を含む共通の定義を与えて,両者を同義語としている。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料概論:分類(形態,機能) ,  
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 【Mアルカリ度】( M alkalinity )
 希釈硫酸を用いて水をpH 4.8に調整するために必要な酸の量を求め,これを炭酸カルシウム(CaCO3)濃度に換算した値で,カルシウムイオンとマグネシウムイオンなどのアルカリイオン量の指標となる。
 WHOでは,Mアルカリ度 120(ppm)以下を軟水,これ以上を硬水と分類し,日本では 100以下を軟水,100~300を中硬水,300以上を硬水と分類している。
 関連ページ : 鋼の腐食:水質(陽イオン)の影響 ,  
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 【MEK】( ethyl methyl ketone )
 メチルエチルケトンは,ケトン系溶媒の一種,IUPAC名 2-ブタノン(2-butanone),エチルメチルケトン(ethyl methyl ketone),示性式 CH3COC2H5 ,引火点 −9℃,沸点 79.5℃,発火点 404℃の無色の液体。
 関連ページ : 塗料概論:溶剤類 ,  
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 【SUS材】( )
 S:Steel, U:Use, S:Stainless ⇒ 熱間圧延ステンレス鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SH材】( )
 S:Steel, H:High strength ⇒ 鉄塔用高張力鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SHY材】( )
 S:Steel, H:High Yield ⇒ 溶接構造用高降伏点鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SA材】( )
 S:Steel, A:Aluminium ⇒ 溶融アルミニウムめっき鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SS材】( )
 S:Steel, S,Structure ⇒ 一般構造用圧延鋼 
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  金属概論:一般構造用圧延鋼 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  
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 【SN材】( )
 S:Steel, N:New structure ⇒ 建築構造用圧延鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  金属概論:建築構造用圧延鋼 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  
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 【SF材】( )
 S:Steel, F:Forging ⇒ 炭素鋼鍛鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SMA材】( )
 S:Steel, M:Marine, A:Atmospheric ⇒ 溶接構造用耐候性熱間圧延鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  鋼の腐食:耐候性鋼の適用 ,  
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 【SM材】( )
 S:Steel, M:Marine ⇒ 溶接構造用圧延鋼 
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  金属概論:溶接構造用圧延鋼 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  
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 【SGH材】( )
 S:Steel, G:Galvanized, H:Hot ⇒ 溶融亜鉛めっき鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SGM材】( )
 ⇒ 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SKH材】( )
 S:Steel, K:工具, H:High Speed ⇒ 高速度工具鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SCMV材】( )
 S:Steel, C:Chromium, M:Molybdenum, V:Vessel ⇒ クロムモリブデン鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SZAH】( )
 S:Steel, Z:Zinc, A:Aluminiumu, H:Hot ⇒ 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【STK材】( )
 S:Steel, T:Tube, K:構造 ⇒ 一般構造用炭素鋼鋼管 
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【STKN材】( )
 S:Steel, T:Tube, K:構造, N:New(structure) ⇒ 建築構造用炭素鋼管 
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【STKM材】( )
 S:Steel, T:Tube, K:構造, M:Machine ⇒ 機械構造用炭素鋼鋼管
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【STKT材】( )
 S:Steel, T:Tube, K:構造, T:Tower ⇒ 鉄塔用高張力鋼管 
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SBHS材】( )
 ⇒ 橋梁用高降伏点鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SPH材】( )
 S:Steel, P:Plate, H:Hot ⇒ 熱間圧延軟鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SPA材】( )
 S:Steel, P:Plate, A:Atmospheric ⇒ 高耐候性圧延鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SPFH材】( )
 S:Steel, P:Plate, F:Formability, H:Hot ⇒ 自動車用加工性熱間圧延高張力鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SPC材】( )
 S:Steel, P:Plate, C:Cold ⇒ 冷間圧延鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SPTE材】( )
 S:Steel, P:Plate, T:Tin, E:Electrolytic ⇒ ぶりき
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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 【SUH材】( )
 S:Steel, U:Use, H:Heat Resisting ⇒ 耐熱鋼
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  
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