防食概論:防食の基礎

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           【耐食材料】

 ここでいう「耐食材料」の選択とは,金や白金のように環境因子に対し熱力学的に安定で,腐食しない材料の意味ではなく,これまでに用いてきた構造物に適用可能(機械特性,経済性)な材料の中で,耐食性がより高い材料の選択を意味する。
 構造物は,適切な維持管理計画に基づき,維持されるため,原則として腐食による構造物性能の低下に至る損傷はない。いいかえれば,構造物の腐食損傷は,維持管理実施上の問題であり,素材の耐食性の問題ではない。
 構造物設計で,素材に第一義的に求める性能は,機械的特性と経済性である。すなわち,機械的特性を満足できる候補材料に対し,維持管理計画に基づき適切な管理を実施する際の経済性(製造コスト,維持管理コストなど)などが比較検討される。
 鉄鋼系の材料の中で,これまでの構造用炭素鋼と代替可能な機械特性を有する高耐食材料としては,ステンレス鋼,耐候性鋼(大気環境),耐海水鋼(海洋環境),耐みぞ状腐食電縫鋼管(水配管),耐硫酸露点腐食鋼(燃焼ガス雰囲気),耐サワー油井用鋼管(硫化水素環境,油田,ガス田),耐水素誘起割れ鋼(硫化水素環境,サワーパイプライン)などが挙げられる。

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