社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,ラ行 “り”の用語を紹介する。

 用語一覧 

リージョナル航空会社 】  , 【 力棒(スクレーパー) 】  , 【 陸圏 】  , 【 陸水 】  , 【 リサージ 】  , 【 律速段階 】  , 【 立方最密充填 】  , 【 リノール酸 】  , 【 リノレン酸 】  , 【 リブ 】  ,

リフティング(塗膜の) 】  , 【 リベット接合 】  , 【 リモナイト 】  , 【 粒界腐食 】  , 【 粒界割れ 】  , 【 硫化物応力腐食割れ(SSCC) 】  , 【 硫酸塩還元バクテリア 】  , 【 流束 】  , 【 流速 】  ,

流電陽極方式 】  , 【 流動浸せき(漬)法 】  , 【 粒内割れ 】  , 【 流木 】  , 【 両性金属・物質 】  , 【 良導体 】  , 【 旅客施設 】  , 【 リラクセーション 】  , 【 リラクセーション試験 】  ,

理論的塗り面積(理論的塗り坪) 】  , 【 臨界応力 】  , 【 臨界顔料体積濃度 】  , 【 臨界孔食温度 】  , 【 臨界湿度 】  , 【 輪郭曲線 】  , 【 輪郭曲線の最大高さ 】  , 【 臨港交通施設 】  , 【 臨港鉄道 】  , 【 臨港道路 】  ,

リン酸亜鉛 】  , 【 リン酸亜鉛処理 】  , 【 リン酸アルミニウム 】  , 【 リン酸塩 】  , 【 リン酸塩処理 】  , 【 鱗鉄鉱

 用語の概要と関連ページ


 【リージョナル航空会社】( regional airline )
 ⇒ コミューター航空会社
 関連ページ : 社会資本:空港 ,  
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 【力棒(スクレーパー)】( hand scraper )
 ⇒ スクレーパー
 関連ページ : 塗装概論:手工具 ,  
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 【陸圏】( landsphere )
 読み「りくけん,りっけん」,地球表面の水におおわれていない範囲(陸地)を指す。
 関連ページ : 鋼の腐食:大気とは ,  
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 【陸水】( inland water )
 陸地に囲まれた水。湖沼,河川,地下水,氷雪などに大別される。
 関連ページ : 鋼の腐食:淡水とは ,  
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 【リサージ】( litharge )
 一酸化鉛を主成分とする粉末。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料各論:塩基性防せい顔料 ,  
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 【律速段階】( rate determining step )
 一連の反応がいくつかの段階に分かれている場合,その一連の反応の中で,最も反応速度が小さく,そこの反応が全体の速さを決めている段階の反応。
 関連ページ : 腐食基礎:腐食は化学 ,  鋼の腐食:溶存酸素の拡散 ,  
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 【立方最密充填】( cubic close-packing )
 配位数 12 の結晶構造では,球が密に積み重なる。これを最密充填構造(又は最密構造)という。
最密充填方式には,第 3 段目の重なり方の違いで,六方最密充填( hcp : hexagonal close - packing )と立方最密充填( cubic close - packing )に分けられる。 ⇒ 結晶構造,最密充填構造
 関連ページ : 金属概論:金属の結晶構造 ,  
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 【リノール酸】( linoleic acid )
 二価の不飽和脂肪酸でシス型二重結合を 2つ持つ,IUPAC名 cis, cis-9,12-オクタデカジエン酸,化学式 C18H32O2 ,示性式 CH3(CH2)4(CH=CHCH2)2(CH2)6COOH 。
 関連ページ : 塗料各論:アルキド樹脂とは ,  塗料各論:長油性フタル酸樹脂塗料 ,  
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 【リノレン酸】( linolenic acid )
 三価の不飽和脂肪酸でシス型二重結合を 3つ持つ,化学式 C18H30O2 ,複数の異性体がある。単にリノレン酸といった場合には,多くの植物油で見られる 9,12,15位にシス型二重結合を持つα-リノレン酸(Alpha-linolenic acid ,ALA)を指す。IUPAC名 all-cis-9,12,15-オクタデカトリエン酸,示性式 CH3CH2(CH=CHCH2)3(CH2)6COOH 。
 関連ページ : 塗料各論:アルキド樹脂とは ,  
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 【リブ】( rib )
 部材の補剛を目的に取り付けられた細長い板状のものをいう。
 関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,  
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 【リフティング(塗膜の)】( lifting, raising )
 次の塗料を塗ったことによって乾燥塗膜の軟化,膨潤(※1)して素地から浮き上がる現象。この欠陥は,下層塗膜の塗膜形成要素(※2)に対する上層塗料の溶剤の作用によって塗装又は乾燥の間に発生する。
 (※1)膨潤とは,液体又は蒸気を吸収し,その結果,膜の体積が増加する現象。
 (※2)塗膜形成要素とは,膜を形成するための主成分のことです。例えば,油性塗料の乾性油,ニトロセルロース塗料のニトロセルロース,セラック二スのセラックなどがある。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗装概論:塗替え塗装管理(竣工検査) ,  塗装概論:塗膜変状と措置(塗装作業時) ,  
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 【リベット接合】( rivet joint )
 リベットは,締め釘や鋲(びょう)ともいわれ,重ね合わせた鋼材を締結するのに用いる金属製の部品である。リベットの一端に頭(丸形・平形・皿形)を持ち,軸部(柱状)を接合する穴に差し込み,はみ出た他端をつぶして頭を作り,永久的に締結する。なお,軸部の直径が 25mmより大きいものは機械打ち,小さいものは手打ちで作業する。
 関連ページ : 鋼橋製作:溶接継手 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  塗装概論:塗り付け技術(刷毛塗り) ,  防食塗装系:鉄道:摩擦接合部用 ,  
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 【リモナイト】( limonite )
 褐鉄鉱(かつてっこう)ともいわれ,鉄の酸化鉱物で,製鉄の原料に用いられる。リモナイトは,オキシ水酸化鉄(含水酸化鉄)の針鉄鉱(ゲーサイト,goethite,α-FeO(OH)),又は/及び鱗鉄鉱(レピドクロサイト,lepidocrocite,γ-FeO(OH))を主成分とする不純な混合物の総称である。
 実際には,吸着水や毛管水を含むため,化学式は,以前は Fe2O3・nH2O (含水酸化鉄)と表記されていたが,現在は FeO(OH)・nH2O (オキシ水酸化鉄)で表される。⇒ 褐鉄鉱(かつてっこう)
 関連ページ : 腐食基礎:腐食反応と溶存酸素 ,  鋼の腐食:腐食生成物 ,  
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 【粒界腐食】( intergranular corrosion )
 読み「りゅうかいふしょく」,金属材料の結晶粒界に選択的に生じる腐食。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 一般的には,表面に腐食生成物が多量に観察されないため,目視で認識困難であるが,放置すると材料の破断などの原因になる。
 結晶粒の界面(結晶粒界)は,二つの結晶粒の格子が乱れた不連続領域になっている。結晶粒界は,結晶粒内部に比べて,不純物が入り込む機会が多く,金属の腐食にとって欠陥部として働き,甚だしい場合には,局部的な腐食である粒界腐食(intergranular corrosion)として問題となることがある。
 関連ページ : 腐食基礎:合金の結晶構造 ,  腐食基礎:環境による分類 ,  腐食基礎:腐食形態による分類 ,  腐食基礎:腐食現象の分類 ,  腐食概論:鋼の腐食とは ,  鋼の腐食:粒界腐食 ,  
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 【粒界割れ】( intercrystalline cracking, intergranular cracking )
 多結晶体とも呼ばれる微小な結晶の集合した実用金属材料の割れの形態は,結晶粒界に沿って進行する粒界割れ,結晶粒の内部に進行する貫粒割れ(粒内割れ)に分けられる。
 関連ページ : 鋼の腐食:応力腐食割れ ,  
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 【硫化物応力腐食割れ(SSCC)】( sulphide stress corrosion cracking )
 油井や天然ガス井などの硫化水素(H2S)を含む環境(サワーガス環境という)で発生する割れ現象をいう。
 サワーガス環境など塩化物イオン(Cl-)を含む酸性の環境下で鋼の腐食反応が促進され,その過程で発生する水素原子の吸着から水素脆化(水素脆性)する。
 硫化水素(H2S)が鋼表面に存在すると水素原子が分子状の水素(H2)になる結合を阻害すると考えられ,通常の腐食反応による水素侵入量よりも多くの量が侵入し水素脆化を助長する。
 関連ページ : 鋼の腐食:水素脆化 ,  防食基礎:耐食材料とは ,  
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 【硫酸塩還元バクテリア】( sulfate-reducing bacteria )
 硫酸還元菌,硫酸塩還元菌,硫酸還元細菌,硫酸塩還元細菌ともいわれ,有機物や水素をエネルギー源とし,硫酸塩を最終の電子受容体として利用し,硫化水素(HS)に還元する細菌の総称である。
 関連ページ : 鋼の腐食:土壌腐食(ミクロ腐食) ,  
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 【流束】( flax )
 拡散束ともいう。気体,液体のみならず固体(金属)にも適用できる物質の拡散に関する基本法則の一つであるフィックの第 1法則(拡散束(流束;flax)は,濃度勾配に比例する)”において,定常状態拡散(濃度が時間で変わらない)の拡散係数を D ,位置 x での濃度 c とした時,拡散束 J は,J = − D grad c あるいは J = − D ( dc /dx ) で与えられる。⇒ フィックの法則
 関連ページ : 腐食基礎:腐食の速さとは ,  腐食基礎:酸素拡散律速とは ,  
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 【流速】( current speed, current velocity )
 運動する完全流体の中にある点に注目すると,その点の圧力は方向に関係なく同じである。しかし,流れの中では,完全流体の各部はそれぞれの速度で運動している。
 流体の挙動は,ベルヌーイの定理(Bernoulli's theorem)により平易に表すことができる。
 関連ページ : 腐食基礎:流速の影響 ,  鋼の腐食:流速の影響 ,  鋼の腐食:水質(温度)の影響 ,  鋼の腐食:海洋腐食の影響要因 ,  防食基礎:有機ライニングの要求性能 ,  
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 【流電陽極方式】( galvanic anode system )
 被防食金属に,これより卑な金属を接続して防食電流を供給するカソード防食法。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 流電陽極(galvanic anode)とは,流電陽極方式の電気防食法で使用される陽極で,犠牲陽極(sacrificial anode)ともいう。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 外部電源を用いない陰極防食(カソード防食)の流電陽極方式は,防食対象の金属(例えば鋼)より電位が卑な金属(例えば,亜鉛,アルミニウム,マグネシウム,及びそれらの合金)を外部のアノード電極として接続し,金属間の電位差に起因し自然に発生する電流で防食する方法である。
 接続される電位が卑な金属は,流電陽極(galvanic anode),又は犠牲陽極(sacrificial anode)などと呼ばれる。
 関連ページ : 防食基礎:概要 ,  防食基礎:金属被覆(機能分類) ,  防食基礎:電気防食(陰極防食) ,  塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【流動浸せき(漬)法】( fluidized bed coating process )
 粉体塗料を塗付ける方法の一種で,塗料容器の底の部分に多孔板を配置し,多孔板から圧縮空気を送り粉体塗料を流動させ,流動している塗料の中に予熱した被塗物を浸漬する方法である。流動層の中の塗料は予熱された被塗物に融着し厚膜の塗膜が得られる。
 関連ページ : 防食基礎:塗装技術 ,  塗装概論:塗り付け方法 ,  塗料各論:ふっ素樹脂塗料 ,  
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 【粒内割れ】( transcrystalline crack, transgranular cracking )
 ⇒ 貫粒割れ
 関連ページ : 鋼の腐食:応力腐食割れ ,  鋼の腐食:腐食疲労 ,  
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 【流木】( drift wood, drift timber )
 河川や海に流れ込んだ樹木やその一部。河岸や海岸に流漂流物として打ち上げられた樹木やその一部。
 関連ページ : 鋼の腐食:海洋環境(環境区分) ,  
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 【両性金属・物質】( amphoteric metal, amphoteric substance )
 両性物質とは,酸とも塩基とも反応する物質のことである。一般には,この性質を持つ金属単体(亜鉛,スズ,鉛,アルミニウム,ベリリウムなど)を両性金属,金属や半金属(一般的にはホウ素、ケイ素、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモン、テルルの6元素)の酸化物で酸・塩基と反応する両性酸化物を合わせて両性物質と称している。両性酸化物を形成する物には,Zn, Sn, Pb, Al, Be, Si, Ti, V, Fe, Co, Ge, Zr, Ag, Sn, Au などが知られている。
 関連ページ : 金属概論:金属の化学的分類 ,  金属概論:アルミニウム合金とは ,  金属概論:亜鉛について ,  塗膜の評価:耐アルカリ性 ,  
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 【良導体】( good conductor )
 電気良導体(good conductor of electricity),熱良導体(good conductor of heat)など,熱や電気の伝導率が高い物質をいう。伝導体や単に導体ともいう。
 ⇒ 導体
 関連ページ : 金属概論:金属とは ,  金属概論:金属の化学的特徴 ,  鋼の腐食:物体の温度変化 ,  鋼の腐食:放射冷却 ,  
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 【旅客施設】( )
 旅客乗降用施設,旅客ターミナルなど
 関連ページ : 社会資本:港湾設備 ,  
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 【リラクセーション】( relaxation )
 ストレス・リラクセーション(stress relaxation;応力緩和)のことであり,全ひずみ一定の条件の下で試験片の試験力(応力)が時間とともに低下する現象。【JIS G0202「鉄鋼用語(試験)」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・機械特性 ,  
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 【リラクセーション試験】( stress relaxation test )
 試験片を一定の温度に保持し,これに速やかに荷重を加えて規定の初期荷重(応力)又は全ひずみに達した後,全ひずみ一定の条件の下で,荷重(応力)の時間的低下を測定する試験。一般には引張リラクゼーション試験が多く行われる。【JIS G 0202「鉄鋼用語(試験)」】
 引張りリラクセーション試験方法については,JIS Z 2276「金属材料の引張リラクセーション試験方法」に規定されている。
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・機械特性 ,  
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 【理論的塗り面積(理論的塗り坪)】( theoretical spreading rate )
 不揮発分の容積から計算される塗り面積(塗り坪)。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料評価:はじめに ,  
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 【臨界応力】( critical stress )
 
 関連ページ : 鋼の腐食:応力腐食割れ ,  
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 【臨界顔料体積濃度】( critical pigment volume concentration )
 頭文字をとり, C.P.V.C. と略称され,固体粒子間の空げきがバインダーでちょうど充てんされて,その近傍で,ある種の塗膜の性質が急激に変化する顔料体積濃度の値。それを超えると,顔料粒子をつなぐバインダーが不足して塗膜が多孔質になり始める。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料各論:ジンクリッチ塗料の特徴 ,  
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 【臨界孔食温度】( critical pitting temperature )
 ある不働態化した金属材料に孔食が発生する臨界の電位を臨界孔食電位という。ステンレス鋼の塩化ナトリウム水溶液中における定電位法による臨界孔食温度の測定方法は,JIS G0590「ステンレス鋼の臨界孔食温度測定方法」に規定されている。
 関連ページ : 鋼の腐食:孔食 ,  
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 【臨界湿度】( critical humidity )
 金属の大気腐食において,腐食度が急激に増加する湿度をいう。金属種,金属表面の状態,大気の汚染状態などにより異なるが,一般的には,鋼の臨界湿度は 50~70%の範囲といわれている。
 関連ページ : 鋼の腐食:大気汚染の影響 ,  鋼の腐食:海塩粒子の影響 ,  防食基礎:水分除去 ,  
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 【輪郭曲線】( profile )
 表面粗さ(surface roughness)は,表面性状の輪郭曲線の一特性である。輪郭曲線(profile)とは,測定断面曲線,断面曲線,粗さ曲線,うねり曲線などの曲線の総称である。
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・表面物性 ,  
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 【輪郭曲線の最大高さ】( maximum height of profile )
 基準長さにおける輪郭曲線の山高さ Zp の最大値と谷深さ Zv の最大値との和。断面曲線の最大高さ Pz,最大高さ粗さ Rz 及び最大高さうねり Wz がある。【JIS B0601「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ」】
 注記 ISO 4287:1984 では,記号 Rz は十点平均粗さを指示するために使われていた。我が国を含む幾つかの国では,JIS B 0601:1994 の Rz を測定する表面粗さ測定機が使用されている。JIS B 0601:2013と JIS B 0601:1994 による測定値の差が,無視できるほど小さいとは限らないので,既に発行されている文書情報及び図面を用いる場合には,注意しなければならない。
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・表面物性 ,  
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 【臨港交通施設】( )
 臨港道路,臨港鉄道,運河など
 関連ページ : 社会資本:港湾設備 ,  
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 【臨港鉄道】( harbor railroad )
 読み「りんこうどうろ」,港湾交通施設の一つで,臨港線ともいい,港と駅などを結ぶ専用鉄道。
 関連ページ : 社会資本:港湾 ,  
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 【臨港道路】( seaside road )
 読み「りんこうどうろ」,港湾交通施設の一つで,港湾法で定められる港湾内あるいは港湾と周辺の公道を結ぶ道路で,道路法の道路と異なる。港湾道路や港湾道と呼ばれることもある。
 関連ページ : 社会資本:港湾 ,  
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 【リン酸亜鉛】( zinc phosphate )
 亜鉛のリン酸塩{ Zn3(PO4)2 }で,無水物と四水和物とがある。塗料密着性向上目的の塗装下地,ボルト接合部の摩擦係数確保目的のリン酸亜鉛皮膜処理,顔料などに使用されている。
 関連ページ : 塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【リン酸亜鉛処理】( zinc phosphate treatment )
 亜鉛めっきで一般的に用いられる化成処理の一つであるリン酸亜鉛処理は,防食性の向上と塗料の付着性向上を目的に,リン酸(H3PO4),第一リン酸亜鉛(Zn(H2PO4)2)と酸化剤を混合した溶液を用いて,表面にホパイト(Zn3 (PO4)2・4H2O)の均一な皮膜を形成させる処理である。
 関連ページ : 金属概論:電気亜鉛めっき ,  
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 【リン酸アルミニウム】( aluminium phosphate )
 アルミニウムのリン酸塩( AlPO4 )で,鋼板の化成処理に古くから使わていた。加熱で酸化アルミニウム( Al2O3 )と五酸化二リン( P2O5 )に分解する。
 関連ページ : 塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【リン酸塩】( phosphate )
 リン酸の水素を金属元素で置換した塩。二水塩は水に可溶,一水塩・正塩はアルカリ金属塩とアンモニウム塩を除いては水に不溶または難溶。水溶液中のリン酸は,強塩基性条件でリン酸イオン( PO43− ),弱塩基性条件でリン酸一水素イオン( HPO42− ),弱酸性条件でリン酸二水素イオン H2PO4,強酸性条件で遊離リン酸( H3PO4 (aq) )として存在する
 関連ページ : 塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【リン酸塩処理】( phosphating )
 りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水溶液で金属を処理し,その表面に不溶性のりん酸塩皮膜を作る表面処理方法。
 金属の防せい処理,塗装下地用処理などとして用いられる。形成される被膜成分に応じて,りん酸亜鉛被膜,りん酸鉄被膜,りん酸マンガン被膜処理などがある。処理液中には遊離のりん酸と被膜形成金属の第一りん酸塩があり,金属をこの液中に浸すと液中のりん酸によって金属は溶解し,同時に第一りん酸塩の加水分解が起こり,難溶性の第二及び第三りん酸塩化物が金属表面に沈着し金属面を覆う被膜となる。被膜は使用目的,作業性,コストなどによって最適なものが選定される。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗装概論:素地調整技術 ,  
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 【鱗鉄鉱】( lepidocrocite )
 読み「りんてっこう」,レピドクロサイトともいい,鉱物としては,単体で存在せず,針鉄鉱と共に褐鉄鉱を成す。燐鉄鉱は,斜方晶系のオキシ水酸化鉄(FeOOH)の鉱物で,一般的には,γ-FeOOH で表される。
 関連ページ : 腐食基礎:腐食反応と溶存酸素 ,  鋼の腐食:腐食生成物