社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)
“社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
ここでは,カ行 “か”の用語を かあ~かいさ, かいし~かか, かき~かし, かす~かち, かつ~かね, かの~かわ, かん~かんす, かんせ~かんん に分けて紹介する。
用語の概要と関連ページ
【カーテンフロー塗装】( curtain coating )
還流される塗料が,カーテン状に流下する中に,連続的に被塗物を水平に通過させることによって塗料を塗装する方法。主に平板の塗装に用いる。【JIS K5500「塗料用語」】
関連ページ : 塗装概論:塗り付け方法 ,
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【ガーネット】( garnet )
柘榴石(ざくろいし)ともいわれ,等軸晶系,比重 3.1~4.3 ,モース硬度 6.5~7.5 ,一般化学式 A3B2(SiO4)3 で表されるケイ酸塩鉱物(ネソ珪酸塩鉱物)である。A には,カルシウム(Ca),マグネシウム(Mg),二価鉄(Fe),マンガン(Mn)などが,Bには三価鉄(Fe),アルミニウム(Al),クロム(Cr),チタン(Ti)などが入る。
関連ページ : 塗装概論:研削材 ,
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【カーボンアーク灯】( carbon arc lamp )
放電灯(discharge lamp)の一種で,炭素(カーボン)電極間のアーク放電によって発光する発光管を持たない放電灯。発光管を持たないため,大気中での放電では,炭素電極の消耗と反応ガスの発生が起きる。
関連ページ : 塗膜の試験規格:促進耐候性 ,
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【カーボンブラック】( carbon black )
ガス状又は液状の炭化水素を不完全燃焼又は熱分解して作る。塗料用,インキ用,ゴム用などがある。原料の種類,燃焼,分解の条件などで粒子の大きさ及び性質が異なる。炉壁に炎を触れさせて作ったものをチャンネルブラック・ガスブラックといい,密閉したレトルトの中又は炉の中で不完全燃焼させて作ったものをファーネスブラックといい,予熱した炉の中で分解して作ったものをサーマルブラックという。【JIS K5500「塗料用語」】
JIS K 5107「カーボンブラック(顔料)」参照
関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,
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【界面活性剤】( surface active agent, surfactant )
塗料の添加剤として用いられるものは,液体に溶け,界面に吸着して界面の性質を変える物質。塗料では分散,湿潤,泡消しなどを助長するのに用いる。【JIS K5500「塗料用語」】
関連ページ : 塗料概論:塗料構成材料 ,
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【海塩粒子】( sea-salt particle )
海岸の波打ち際及び/又は海上で波頭が砕けたときに発生する海水ミストが,風で運ばれて飛来した粒子。海塩粒子の大きさは,約 0.01μm~20μm である。【JIS Z 2381「大気暴露試験方法通則」】
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【外郭施設】( protective facilities for harbors )
防波堤,防潮堤,防砂堤,導流堤,堤防など
関連ページ : 社会資本:港湾設備 ,
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【海岸】( seashore, coast, seaside )
陸が海に接する部分をいい,海辺,渚(なぎさ)などともいわれる。
関連ページ : 鋼の腐食:海洋環境(環境区分) ,
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【外観】( appearance )
構造物が周囲の環境を阻害せず,かつ周辺の人々に不安感や不快感を与えずに快適に構造物を使用するための性能。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,
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【外観観察】( visual inspection, visual test )
めっき面の欠陥の有無を目視によって調べる方法。【JIS H 0400「電気めっき及び関連処理用語」】
外観の状態を目視などによって行う検査。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
関連ページ : 防食基礎:腐食試験・形態観察 ,
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【回帰年】( tropical year )
読み「かいきねん」,太陽年(solar year)ともいい,太陽が黄道上の分点(春分・秋分)と至点(夏至・冬至)から出て再び各点に戻ってくるまでの周期(約 365.2422日)をいう。基準とする分点や至点で値が異なるので,それらの平均を平均回帰年や平均太陽年という。回帰年は,地球軌道の変化のため毎年僅かに短縮している。⇒ 平均太陽年
関連ページ : 鋼の腐食:大気の腐食性 , 鋼の腐食:基本用語 , 防食基礎:全面腐食の腐食度と腐食速度 ,
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【開口色】( sperture color )
遮光板に開けた孔の中に見える一様な色。奥行き方向の空間的定位が特定できないように知覚される色。【JIS Z8105「色に関する用語」】
関連ページ : 塗膜の評価:色の目視比較 ,
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【開先】( groove )
溶接する材料(鋼材)の接合部分を,溶接に都合のよいように加工した隙間のことで,グルーブともいう。
関連ページ : 鋼橋製作:溶接継手 ,
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【快削鋼】( free cutting steels )
りん,硫黄,鉛,セレン,テルル,カルシウムなどを単独又は複合で添加し,被削性が向上した鋼。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
被削性を向上させるために炭素鋼に硫黄を添加,又はりん及び/又は鉛を硫黄に複合して作られた快削鋼鋼材の品質については,JIS G 4804「硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材:Free-cutting steels」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼の分類 ,
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【開削工法】( open cut method, cut and cover method )
トンネル掘削工法の1つで,オープンカット工法とも呼ばれ,俗に“露天掘り”といわれる。両側に沿って鉄くいを打ち込み,地上から掘り進むもの。【日本民営鉄道協会・鉄道用語辞典より】
関連ページ : 防食基礎:ライニング鋼管の設計施工