社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,マ行 “も”の用語を紹介する。

 用語一覧 

モイスチャーブラスト 】  , 【 毛管現象 】  , 【 毛管水 】  , 【 モース硬度 】  , 【 モーメントプレート 】  , 【 目視 】  , 【 茂木重次郎 】  , 【 茂木春太 】  ,

モノマー 】  , 【 モノレール 】  , 【 模様塗料 】  , 【 モリブデン酸塩 】  , 【 モルタル 】  , 【 モルタル 】  , 【 モルタルライニング 】  , 【 漏れ電流

 用語の概要と関連ページ


 【モイスチャーブラスト】( moisture blasting )
 湿式ブラストの一種で,湿潤させた研削材をエアーブラスト方式で噴射する方式である。
 関連ページ : 防食基礎:素地調整概論 ,  防食基礎:ブラスト処理 ,  塗装概論:ブラスト処理 ,  
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 【毛管現象】( capillarity, capillary phenomenon )
 毛細管現象ともいい,液体中に細い管 (毛管や毛細管という) を入れると,用いた液体と管の材質により決まる表面張力の差(接触角)により,管外の液面より管内の液面が上または下に移動する現象をいう。なお,ガラスの管と水の組み合わせでは,管内の水が上昇する。
 関連ページ : 鋼の腐食:土壌について ,  塗装概論:塗り付け方法の変遷 ,  
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 【毛管水】( capillary water )
 水の表面張力の作用で土の毛管や間げきに保たれた水分をいう。毛管水は,表面張力と重力の作用を受けて移動する。このため,降雨によるがけ崩れや道路の路床あるいは路盤の強さにも影響を与える。
 関連ページ : 鋼の腐食:土壌について ,  
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 【モース硬度】( Mohs scale of hardness )
 引っ掻き硬度の尺度で,滑石(タルク)の硬度を 1とし,ダイヤモンドの硬度を 15とするスケール。
 関連ページ : 塗装概論:研削材 ,  塗膜の評価:硬さ ,  
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 【モーメントプレート】( moment plate )
 鋼桁の腹板を添接する際に,主として曲げモーメントに抵抗する添接板をいう。腹板の添接では,モーメントプレートとシャープレートを組み合わせて行う場合が多い。
 関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,  
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 【目視】( visual observation )
 変状等を直接目で見て行う調査。
 関連ページ : 維持管理(鉄道) ,  
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 【茂木重次郎】( )
 茂木重次郎(もてきじゅうじろう;1859-1932年)は,奈良県(大和郡山藩)出身の化学技術者で,兄の茂木春太と共に亜鉛華の発明者としてしられる。
 1874年(明治7年)頃の東京開成学校(現東京大学)で,ドイツ人ワグネル博士,助手の茂木春太,及び彼の弟茂木重次郎が塗料の研究を始めたといわれている。
 茂木春太は中途で他界したが,弟の茂木重次郎は研究を完成し,1881年(明治14年)に光明社(明治31年に日本ペイントと改称)を設立し,光明丹(鉛丹:四酸化三鉛,Pb3O4),亜鉛華(酸化亜鉛,ZnO),堅練りペイント(ボイル油と亜鉛華を練り混ぜたペイント)の製造・販売をはじめた。
 関連ページ : 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) ,  
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 【茂木春太】( )
 茂木春太(もてきはるた;1849 - 1881年)は,奈良県(大和郡山藩)出身の化学技術者で,弟の茂木重次郎と共に亜鉛華の発明者としてしられる。
 1874年(明治7年)頃の東京開成学校(現東京大学)で,ドイツ人ワグネル博士,助手の茂木春太,及び彼の弟茂木重次郎が塗料の研究を始めたといわれている。
 茂木春太は中途で他界したが,弟の茂木重次郎は研究を完成し,1881年(明治14年)に光明社(明治31年に日本ペイントと改称)を設立し,光明丹(鉛丹:四酸化三鉛,Pb3O4),亜鉛華(酸化亜鉛,ZnO),堅練りペイント(ボイル油と亜鉛華を練り混ぜたペイント)の製造・販売をはじめた。
 関連ページ : 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) ,  
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 【モノマー】( monomer )
 それぞれが 1 種類又はそれ以上の構成単位となり得る分子からなる化合物。【JIS K 6900「プラスチック―用語」】
 単量体ともいい,重合反応などでポリマーを作る際の単位となる分子をいう。
 関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,  
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 【モノレール】( monorail )
 法令上は索道(さくどう)に分類され,1本の軌条に沿って走る鉄道。厳密には「1本のレール」ではないものもあり,二条式鉄道とは異なるものの総称として用いられる。方式として,車輌を吊るように上にレールがある形態の懸垂式 (Suspended System) と車両の下にレールがある形態の跨座式 (Straddle-beam System)に大きく分類できる。
 関連ページ : 社会資本:鉄道の変遷 ,  
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 【模様塗料】( multicolor paint )
 ⇒ 多彩模様塗料
 関連ページ : 塗料概論:分類(形態,機能) ,  塗料各論:塗料分類(機能別分類) ,  
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 【モリブデン酸塩】( molybdate )
 モリブデン(VI)のオキソアニオン(モリブデン酸イオン MoO42-,Mo2O72- など)を含む化合物をいう。
 モリブデン酸塩は,工業用水に防せい(錆)剤として添加されている。クロム酸塩の有害性で使用禁止にり,防せい力は低いが,クロム酸塩の代替物として用いられた。
 関連ページ : 塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【モルタル】( mortar )
 砂(細骨材),砂利(粗骨材),水などをセメントで凝固させた硬化物をコンクリート(concrete)といい,砂利(粗骨材)を除き,細骨材と水とセメントを練混ぜて作った材料をモルタルという。
 関連ページ : 防食基礎:モルタルライニング ,  
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 【モルタル】( mortar )
 砂(細骨材),砂利(粗骨材),水などをセメントで凝固させた硬化物をコンクリート(concrete)といい,砂利(粗骨材)を除き,細骨材と水とセメントを練混ぜて作った材料をモルタルという。
 関連ページ : 塗膜の評価:耐アルカリ性 ,  
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 【モルタルライニング】( cement mortar lining )
 鋼や鋳鉄などの金属表面にセメントモルタルを吹き付けてモルタル層で被覆する工法である。正式名称のセメントモルタルライニングを略して,モルタルライニングといわれることが多い。
 関連ページ : 防食基礎:セラミックライニング ,  
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 【漏れ電流】( leakage current )
 読み「もれでんりゅう」,一般的には,絶縁物に電圧を加えたとき流れるわずかな電流をいう。絶縁物の内部を流れるものと表面を流れるものに分けられ,一般的には表面を流れる電流が大きい。
 関連ページ : 腐食基礎:腐食形態による分類 ,  腐食基礎:腐食現象の分類 ,  防食基礎:陽極防食(排流法)