社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,ヤ行 “や”の用語を紹介する。

 用語一覧 

焼付け 】  , 【 焼付け塗料 】  , 【 焼嵌め(やきばめ) 】  , 【 やけ 】  , 【 屋根用高日射反射率塗料 】  , 【 ヤングの式

 用語の概要と関連ページ


 【焼付け】( stoving, baking )
 塗り付けた塗料の層を,あらかじめ設定された最低温度で加熱して,バインダーの架橋(分子量を増大)を起こさせて硬化させる工程。加熱は暖めた空気の対流,赤外線の照射などによる。加熱して乾燥させて得た塗膜は一般に硬い。通常は,66℃以上の温度で乾燥する場合をいう。加熱乾燥の項参照。
 備考:一般に加熱乾燥の温度範囲と時間は,塗料毎に規定されている。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 防食基礎:構造物塗装 ,  塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  
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 【焼付け塗料】( baking finish )
 生地に塗ってから加熱して塗膜が形成できるように作った塗料。加熱の温度は,通常100℃以上とする。ASTM,BSでは強制乾燥(66℃以下)より高い温度とする。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 塗料概論:塗料の分類(工程) ,  塗料各論:塗料分類(形態別分類) ,  塗料各論:エポキシ樹脂塗料概要 ,  塗料各論:ポリウレタン樹脂塗料分類 ,  塗料各論:ふっ素樹脂塗料 ,  
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 【焼嵌め(やきばめ)】( shrink fitting, thermal insert )
 軸を受ける穴を加熱し膨張させて広げ,穴の径よりわずかに大きい軸をはめ入れる方法。
 関連ページ : 鋼の腐食:フレティング・コロージョン ,  
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 【やけ】( burnt deposit )
 JIS H8641「溶融亜鉛めっき」では,めっきの不具合の一つとして,“金属亜鉛の光沢がなく,表面がつや消し又は灰色を呈したもの。甚だしい場合には暗灰色となる。”と定義している。
 関連ページ : 防食基礎:溶融めっきの不具合 ,  
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 【屋根用高日射反射率塗料】( high solar reflectant paint for roof )
 JIS K56752011 「屋根用高日射反射率塗料;High solar reflectant paint for roof 」に規定される建築物の屋根及び屋上の塗装に用いる自然乾燥形エナメル系で,品質項目に日射反射率が規定される塗料。
 この塗料は,夏季の屋内温度上昇を抑制し,冷房効率の向上,大都会におけるヒートアイランド現象防止などを目的とした用途で用いられている。
 塗料種は,希釈剤の違いから次の 2種に分けられる。1種: 水を主要な揮発成分とする液状・自然乾燥形の塗料。2種:有機溶剤を揮発成分とする液状・自然乾燥形の塗料。
 関連ページ : 塗料各論:塗料分類(機能別分類) ,  
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 【ヤングの式】( Young's equation )
 ヤング率などで知られるイギリスの物理学者トマス・ヤング(Thomas Young)が提案した固体表面に液体が静置されて平衡にあるとき,接触角 θ と固体の表面張力,液体の表面張力,固液界面張力との間の関係式。
 関連ページ : 腐食基礎:酸素濃淡電池