ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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サ行 サ で始まる用語を紹介する。
用語一覧 サ行 サ
【 サーマル NOx 】 ,
【 サイアミン 】 ,
【 再汚染防止剤 】 ,
【 サイクロトロン運動 】 ,
【 細骨材(砂) 】 ,
【 サイザル麻 】 ,
【 最終エネルギー消費 】 ,
【 サイズ排除クロマトグラフィー 】 ,
【 再生可能エネルギー 】 ,
【 再生経路 】 ,
【 再生繊維 】 ,
【 ザイツェフ則 】 ,
【 彩度 】 ,
【 細胞質基質 】 ,
【 サイロキシン 】
【 錯塩 】 ,
【 錯化合物 】 ,
【 酢酸 】 ,
【 錯体 】 ,
【 鎖式化合物 】 ,
【 鎖式不飽和炭化水素 】 ,
【 サッカリン 】 ,
【 殺菌剤 】 ,
【 サプレッサー 】 ,
【 サポニン 】 ,
【 サマリウム 】 ,
【 サリチル酸 】 ,
【 サルベージ経路 】 ,
【 酸塩基滴定 】 ,
【 酸塩基の定義 】 ,
【 酸塩基反応 】
【 酸化 】 ,
【 酸化安定度 】 ,
【 酸化還元酵素 】 ,
【 酸化還元滴定 】 ,
【 酸化還元電位 】 ,
【 酸化還元反応 】 ,
【 酸化剤 】 ,
【 酸化数 】 ,
【 酸化的リン酸化 】 ,
【 酸化反応 】 ,
【 酸化物 】 ,
【 酸化防止剤 】 ,
【 酸化マンガン 】
【 三元重合体 】 ,
【 三元触媒 】 ,
【 三原組織 】 ,
【 三刺激値 】 ,
【 三次構造(たんぱく質) 】 ,
【 三斜晶系 】 ,
【 三重結合 】 ,
【 三重項状態 】 ,
【 参照電極,比較電極 】 ,
【 三色表色系 】
【 酸性アミノ酸 】 ,
【 酸性雨 】 ,
【 酸性酸化物 】 ,
【 酸性度 】 ,
【 酸性プロテアーゼ 】 ,
【 酸素酸 】 ,
【 酸素の分子軌道 】 ,
【 サンプリング 】 ,
【 三方晶系 】 ,
【 酸味料 】 ,
【 酸無水物 】 ,
【 残油 】
用語の概要と関連ページ
【サーマル NOx】( thermal NOx )
空気を用いた高温燃焼で,空気中の窒素の酸化によって生成する窒素酸化物。
関連ページ : 石油製品と燃焼 燃焼排ガスの浄化 ボイラ事故と排煙処理 光化学オキシダント
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【サイアミン】( thiamin( e ) )
⇒ビタミンB1
関連ページ : 水溶性ビタミン
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【再汚染防止剤】( antisoil redeposition agent )
繊維を洗浄するとき,一度除去された汚れが再び付着するのを防止する目的で洗浄剤に配合される添加剤( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
関連ページ : 界面活性剤関連用語
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【サイクロトロン運動】( cyclotron motion )
一様な磁場の中で,荷電粒子がローレンツ力を受けて起こす円運動。
関連ページ : 核磁気共鳴分光分析法
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【細骨材(砂)】( fine aggregate )
10 mm 網ふるいを全部通り,5 mm 網ふるいを質量で 85 %以上通る骨材
関連ページ : コンクリートとは
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【サイザル麻】( SISAL , Sisal )
サイザル (Agave sisalana) の葉から得られる植物繊維。
関連ページ : 繊維とは
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【最終エネルギー消費】( )
各種産業,家庭などで実際に消費されたエネルギー。
関連ページ : エネルギーの現状と利用
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【サイズ排除クロマトグラフィー】( size exclusion chromatography )
固定相として非吸着性多孔質固体を用い,試料成分の分子の大きさによって分離を行う分析方法。
関連ページ : 有機化合物の分析
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【再生可能エネルギー】( renewable energy )
利用する以上の速度で自然界から補充されるエネルギー,一般的には,太陽光,風力,波力・潮力,流水・潮汐,地熱,バイオマス等の自然の力で補充されるエネルギー資源により得られたエネルギーをいう。
関連ページ : エネルギーの現状と利用
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【再生経路】( )
⇒サルベージ経路
関連ページ : ヌクレオチドの代謝
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【再生繊維】( regenerated fiber )
セルロースやたんぱく質を溶解して再生した繊維( JIS L 0204 「繊維用語」)。すなわち,天然の有機物を出発物質とし,それを化学処理して得られた繊維を意味する。
関連ページ : 繊維とは
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【ザイツェフ則】( Saytzeff's rule )
分子内脱水などの脱離反応( elimination reaction )では,結合している水素原子数の少ない方から水素原子が失われる。
関連ページ : アルコールの反応
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【彩度】( chroma )
ある面について,それと同様に照明された,完全な白又は高い透過率に見える面の明るさと比較して表した色み。
関連ページ : 無機化学(物体色の評価)
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【細胞質基質】( cytoplasmic matrix )
細胞内の細胞質から細胞小器官を除いた部分。細胞質ゾル,サイトゾル,シトソール (cytosol) ,細胞礎質ともよばれる。なお,細胞質(cytoplasm)とは,細胞膜で囲まれた細胞核以外の領域。細胞小器官(organelle)とは,小胞体,ゴルジ体,エンドソーム,リソソーム,ミトコンドリア,葉緑体,ペルオキシソームなどの細胞内部で特に分化した形態や機能を持つ構造の総称。
関連ページ : 脂質の同化
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【サイロキシン】( thyroxin )
甲状腺から分泌される略号 T4 の甲状腺ホルモンの一つ。
関連ページ : 主な内分泌器官
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【錯塩】( complex salt )
→ 錯体
関連ページ : ハロゲン化物
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【錯化合物】( complex compound )
→ 錯体
関連ページ : ハロゲン化物
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【酢酸】( acetic acid )
飽和の最も簡単なモノカルボン酸(CH3COOH)
関連ページ : カルボン酸とは カルボン酸の製法
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【錯体】( complex )
配位結合や水素結合によって形成された分子の総称で,古くは錯塩と呼ばれていた。狭義には,金属と非金属の原子が結合した構造の化合物(金属錯体)をいう。
関連ページ : ハロゲン化物
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【鎖式化合物】( open chain compound )
炭素-炭素の結合が鎖状につながる化合物で,非環式化合物( acyclic compound )とも言われる。
関連ページ : 分子構造による分類
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【鎖式不飽和炭化水素】( chain unsaturated hydrocarbon )
二重結合結合が 1 つのアルケン,2 つのジエン,三重結合が 1 つのアルキン,2 つのジアルキンなどがある。共役系以外の鎖式不飽和炭化水素は,比較的容易に付加反応を起こすため,各種材料を合成する際の原料として活用されている。
関連ページ : 脂肪族炭化水素 不飽和脂肪族の特徴
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【サッカリン】( saccharin )
サッカリンは,砂糖の 500 倍と極めて強い甘味が特徴で,サッカリンナトリウムは,水に溶けにくいサッカリンを水に溶けやすくしたものである。濃度が薄くなっても甘味が長く残る(後味を持つ)特性があり,漬物,粉末清涼飲料,魚介加工品,しょう油,つくだ煮,煮豆,ビン詰,缶詰などに用いられる。
関連ページ : 甘味料,酸味料,苦味料,香料
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【殺菌剤】( disinfectant , germicide )
バクテリア,かびなどの菌類の繁殖を防止し,死滅させる薬剤( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
関連ページ : 界面活性剤関連用語
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【サプレッサー】( suppressor )
イオンクロマトグラフィーにおいて電気伝導度検出器を用いる場合,測定するイオン種成分の検出を損なうことなくバックグラウンドとなる電気伝導度を低減する装置。
関連ページ : イオンクロマトグラフィー
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【サポニン】( saponin )
多環式化合物のサポゲニンと糖から構成される配糖体の総称で,種々の植物や一部の棘皮動物(きょくひどうぶつ:ヒトデ,ナマコなど)の体内に含まれる界面活性を示す物質である。清涼飲料水,酒類,乳製品,菓子類などの食用添加剤(乳化剤)として用いられる。
関連ページ : 増粘安定剤,乳化剤,膨張剤
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【サマリウム】( samarium )
サマリウム( Sm ),ランタノイド系,原子番号62の元素
関連ページ : 周期表第 3 族 その 2
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【サリチル酸】( salicylic acid )
C6H4(OH)COOH,ベンゼン環上のオルト位にカルボキシル基とヒドロキシル基を持つ芳香族カルボン酸。
関連ページ : カルボン酸とは カルボン酸の製法
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【サルベージ経路】( salvage pathway )
体内で不用になった核酸,食品として摂取された核酸などの分解経路で得られた成分を再利用する経路。
関連ページ : ヌクレオチドの代謝
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【酸塩基滴定】( acid-base titration )
関連ページ : 酸塩基滴定(中和滴定)
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【酸塩基の定義】( )
主要な酸,塩基の定義には,アレニウス酸・塩基,ブレンステッド‐ローリー酸・塩基,及びルイス酸・塩基がある。
関連ページ : 配位結合
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【酸塩基反応】( acid-base reaction )
酸塩基の反応とは,塩を形成する化学反応をいう。
アレニウスの定義による酸と塩基の反応では,水と金属塩を生成する。
ブレンステッド・ローリーの定義による酸と塩基の反応では,金属塩に限定されず,必ずしも水の生成を伴わない反応で,非水溶液での反応も扱える。
関連ページ : 酸・塩基反応とは
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【酸化】( oxidation )
原子が電子を失うことであり,単体のときより電子密度が低くなった状態である。失った電子の数を正 ( + ) の酸化数とする。
関連ページ : 分子内結合
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【酸化安定度】( oxidative stability )
石油製品(オイル・グリース類)の酸化に対する安定性の度合。
関連ページ : 石油製品と燃焼
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【酸化還元酵素】( oxidoreductase )
酸化還元反応を触媒する酵素で,オキシドレダクターゼとも呼ばれ,生体内で最も多い酵素群である。酸化還元反応による物質代謝の他に,酸化反応でのエネルギー産生( ATP 産生)にも関与する。生体内での酸化還元反応は,水素原子の移動(脱水素酵素),電子の移動(電子伝達系),酸素原子の付加(酸化酵素)の形態に分けられる。
関連ページ : 酵素(はじめに) 酵素の EC 番号とは
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【酸化還元滴定】( oxidation-reduction titration ,redox titration )
容量分析の一手法で,酸化還元反応を積極的に利用した滴定法である。
関連ページ : 酸化剤還元滴定
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【酸化還元電位】( redox potential )
水溶液中など酸化還元反応が起きる場(反応系)での電子授受で発生する電極電位を酸化還元電位という。 酸化還元電位は,規定する条件下において,反応にあずかる物質の電子の放出しやすさ,又は受け取りやすさを定量的に評価する尺度となる。
関連ページ : イオン化傾向 標準酸化還元電位 参考(イオン化)
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【酸化還元反応】( oxidation-reduction reaction )
反応物から生成物が生じる化学反応において,物質間で電子の授受のある反応である。
酸化還元反応では,ある物質の酸化過程と他の物質の還元過程が並行して進行する。すなわち,一般にいうところの「酸化反応」と「還元反応」は,対象物質を見る立場で,現象の説明を容易にするために用いる便宜的な用語であり,それらを別個に扱うことはできない。
関連ページ : 用途による分類 酸化還元とは 酸化還元反応の基礎 酸素・水素の関わる酸化還元反応例 酸素・水素の関わらない酸化還元反応例
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【酸化剤】( oxidizing agent , oxidant )
対象とする物質を酸化する為に使用する物質をいう。すなわち,注目した物質を酸化させることを目的とした場合に,意図的に選択した酸化還元反応において,電子を受け取り還元される物質(電子受容体)である。
関連ページ : 酸化還元とは 酸化剤・還元剤
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【酸化数】( oxidation number )
単体や化合物に含まれる原子の酸化・還元状態の理解を助けるために導入された考え方である。
関連ページ : 分子内結合 酸化還元とは 酸化数
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【酸化的リン酸化】( oxidative phosphorylation )
電子伝達系とも呼ばれ,ミトコンドリア内の水素イオンの濃度勾配を利用し,水素受容体( NADH2+ ,FADH2 など還元型の補酵素)を酸化し,酸素に電子を伝えて水を生成する過程において,光リン酸化と同様に,ADP とリン酸から ATP を生成する反応系。
関連ページ : ATP 生成とクエン酸回路
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【酸化反応】( oxidation reaction )
対象とする物質が電子を失う化学反応。例えば,物質に酸素が化合反応,物質が水素を奪われる反応など。アルコールのO–H 結合で起きる反応については,第一級アルコールのアルデヒド( -CH=O )を経由してカルボン酸( -COOH )になる反応, 第二級アルコールのケトン( >C=O )になる反応。
関連ページ : アルコールの反応
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【酸化物】( oxide )
酸素と他元素との二元化合物の総称。
関連ページ : 酸化物
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【酸化防止剤】( antioxidant )
製品中の成分の酸化を抑制するために添加される抗酸化物質。食品添加物としては,食品の保存性を良くするために用いられる。
関連ページ : 食品添加物とは
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【酸化マンガン】( manganese oxides )
酸化マンガンには,マンガンの酸化数により,酸化マンガン(II) (一酸化マンガン:MnO),酸化マンガン(II,III) (Mn3O4),酸化マンガン(III) (Mn2O3),酸化マンガン(IV) (二酸化マンガン:MnO2),酸化マンガン(VI) (無水マンガン酸:MnO3),酸化マンガン(VII) (Mn2O7)がある。
関連ページ : 酸化剤・還元剤
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【三元重合体】( terpolymer )
3 種類の異なる単量体から合成された重合体( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
関連ページ : ゴム関連用語
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【三元触媒】( three-way conversion catalyst )
排ガス中の炭化水素,一酸化炭素,窒素酸化物を同時に処理(炭化水素と一酸化炭素を酸化し二酸化炭素に変え,窒素酸化物を還元し窒素に変える反応)する機能を持つ触媒。触媒機能を持つ白金( Pt ),パラジウム( Pd )やロジウム( Rh )などの貴金属(レアメタル)を微粒子(ナノ粒子)化し,下図に例示するように,担体表面に付着させたものである。
関連ページ : 内燃機関 自動車用三元触媒 地球温暖化問題
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【三原組織】( three foundation weave )
平織,斜文織,朱子織をいう( JIS L0206 「繊維用語(織物部門)」)。
関連ページ : 繊維関連用語
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【三刺激値】( tristimulus values )
与えられた三色表色系において,試料の色刺激と等色するための 3 個の原刺激の量。
関連ページ : 無機化学(物体色の評価)
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【三次構造(たんぱく質)】( tertiary structure )
たんぱく質を構成するポリペプチド鎖は,二次構造(αヘリックスやβシートなど)の特定の組み合わせが,ループやターンと呼ばれる構造に折り畳まれ,局部的に集合した超二次構造やモチーフ呼ばれるβヘアピンやαヘアピンなどの単位ができ,部分的にまとまったたんぱく質ドメインを複数形成する。このドメインの構造を含めたタンパク質全体の立体的な構造を三次構造という。
関連ページ : たんぱく質の構造
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【三斜晶系】( triclinic system )
関連ページ : 固体の形と結晶構造
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【三重結合】( triple bond )
⇒共有結合
関連ページ : 不飽和脂肪族の特徴 共有結合とは
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【三重項状態】( lowest triplet state )
エネルギー状態で,最低三重項状態ともいう。
関連ページ : 無機化学(吸光・発光の原理)
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【参照電極,比較電極】( reference electrode )
作用電極又は指示電極と組み合わせて電位を測定又は制御するために基準とする電極
関連ページ : 電極電位の測定
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【三色表色系】( trichromatic system )
適切に選ばれた 3 個の原刺激の加法混色による等色に基づいて,色刺激を三刺激値によって記述する体系。
関連ページ : 無機化学(物体色の評価)
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【酸性アミノ酸】( acidic amino acid )
グルタミン酸,アスパラギン酸など酸性の側鎖をもつアミノ酸の総称。
関連ページ : アミノ酸の構造
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【酸性雨】( acid rain )
一般的には,標準的な大気中で雨水と二酸化炭素が平衡状態にあるときの水素イオン濃度(pH)値 5.6 より低い雨を酸性雨と呼ぶ。
関連ページ : 燃焼排ガスの浄化 自動車用三元触媒 環境問題の国際的取り組み
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【酸性酸化物】( acidic oxide )
水と反応して酸を生じる。塩基と反応して塩と水になる酸化物などである。
関連ページ : 酸・塩基の分類 酸化物
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【酸性度】( acidity , degree of acid , acid degree )
酸の強さを表す尺度で,一般的には水素イオンの濃度指数 pH が用いられるが,pH は濃度に依存するため,濃度に依存せず,溶媒を加味した電離定数の負の対数 pKa (酸解離定数)を用いて評価するのが一般的である。
関連ページ : カルボン酸の酸性度
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【酸性プロテアーゼ】( acid protease )
触媒残基の種類によって作用するエンドペプチダーゼの一種。
関連ページ : たんぱく質の代謝
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【酸素酸】( oxoacid )
→ オキソ酸
関連ページ : オキソ酸:酸素酸
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【酸素の分子軌道】( )
酸素分子では,原子の中心部にある 1s 軌道は,結合の形成にほとんど影響しない。2つの酸素原子が近づくと,2s 軌道が重なり合うことができ,水素の場合と同様に結合性分子軌道(σ2s )と反結合性分子軌道(σ* 2s )が形成される。
2p 軌道には,結合性軌道(σ2px ,π2py ,π2pz )と反結合性分子軌道(σ*2px ,π*2py ,π*2pz )が形成される。
関連ページ : 水素・酸素の分子軌道
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【サンプリング 】( sampling )
母集団から分析・試験を目的とした試料を採る操作をいう。
関連ページ : 化学分析の流れ
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【三方晶系】( trigonal system )
結晶系の1つ。六方晶系に含められることがある。菱面体晶系とも呼ばれる。
関連ページ : 固体の形と結晶構造
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【酸味料】( acidifier , acidulant )
食品に酸味の付与,酸味の調整,味の調和のために使用される食品添加物である。
関連ページ : 甘味料,酸味料,苦味料,香料
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【酸無水物】( acid anhydride )
酸無水物には,カルボン酸無水物と無機酸無水物がある。
カルボン酸無水物は,一般式 R–CO–O–CO–R' で表される。例えば,エポキシ樹脂の硬化に用いられる酸無水物系硬化剤には,無水フタル酸,テトラおよびヘキサヒドロ無水フタル酸,メチルテトラヒドロ無水フタル酸,無水メチルナジック酸,無水ピロメリット酸,無水ヘット酸,ドデセニル無水コハク酸などが用いられる。
無機酸無水物は,無水硝酸(五酸化二窒素:N2O5),無水炭酸(二酸化炭素:CO2)など酸性を示す2個の水酸基の間から水1分子がとれた形の化合物。
関連ページ : 置換基・特性基・官能基 置換反応 フェノールの反応 エポキシ樹脂
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【残油】( residue )
石油の 350 ℃程度の蒸留で,揮発成分(石油ガスから軽油)を取り除いた後に残った油。
関連ページ : 石油製品とは 石油製品と燃焼
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