化 学 (物質の構造)

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 【配位結合】

 配位結合( Coordinate bond )とは,結合する二つの原子において,結合に関わる電子対が一方の原子のみから提供される化学結合である。
 配位結合は,ルイス酸とルイス塩基との結合でもある。電子対を受け取る物質はルイス酸,電子対を与える物質はルイス塩基となる。
 なお,二つの原子が,それぞれに電子を 1 個供給して結合電子対を形成する場合は,共有結合といい配位結合とは区別される。
 
 配位結合の一般的な説明事例として,アンモニウムイオンやオキソニウムイオン(ヒドロニウムイオン)の形成が用いられる。
 ここでは,配位結合の例として,アンモニア(気体)と塩酸(気体)から固体の塩化アンモニウム(アンモニウムイオンと塩化物イオンの化合物)生成反応を紹介する。化学式は,電子対の配置が分かりやすい電子式(ルイス構造式)で示す。

配位結合例:塩化アンモニウムの生成

配位結合例:塩化アンモニウムの生成

【参考】
 ● 酸・塩基の定義
 主要な酸,塩基の定義には,アレニウス酸・塩基,ブレンステッド‐ローリー酸・塩基,及びルイス酸・塩基がある。
 アレニウス酸・塩基 ( Arrhenius acid,base )
 スウェーデンの科学者スヴァンテ・アレニウス( 1859 ~ 1927 ,物理化学の創始者)が 1884年に定義した酸・塩基。
 :水溶液中においてプロトン ( H+ ) を出す物質。
 塩基:水に溶けた時に水酸化物イオン ( OH- ) を出す物質。

 ブレンステッド‐ローリー酸・塩基 ( Brönsted acid,base)
 デンマークの科学者ヨハンス・ブレンステッド( 1879 ~ 1947)とイギリスの科学者マーチン・ローリー( 1874 ~ 1936 )が同時( 1923年)に定義した酸・塩基。
 :反応する相手に対しプロトンを与える物質。
 塩基:反応する相手からプロトンを受け取る物質。

 ルイス酸・塩基 ( Lewis acid,base )
 アメリカの物理化学者ギルバート・ニュートン・ルイス( 1875 ~ 1946 )が 1923年に定義した酸・塩基。
 :電子対を受け取る物質。
 塩基:電子対を供給する物質。

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