化 学 (物質の構造)

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 【共有結合とは】

 共有結合( covalent bond )とは,原子同士が電子を共有しあうことで生じる化学結合である。
 イオン結合は,【イオン結合】で紹介したように,結合する 2 原子間の電気陰性度の差が大きい場合に,電気陰性度の小さい原子の最外殻電子が,電気陰性度の大きい原子に引き寄せられる。

 電気陰性度の小さい原子のイオン化エネルギーが小さく,電気陰性度の大きい原子の電子親和力大きい場合には,結合に関わる電子対が電子親和力の大きい原子の電子軌道に帰属することで安定し,これにより発生する両原子間の静電的引力による化学結合である。
 
 しかし,【電気陰性度】,及び【双極子とは】で解説したように,分子内結合をイオン結合と共有結合とに明確に区別できる化合物は少なく,多くの化合物では,電気陰性度の差に応じた電子対の帰属程度,すなわちイオン結合性と共有結合性の寄与度で区分される。

 例えば,水素( H2 ),酸素( O2 )などの同種元素による等核二原子分子では,電気陰性度の差がなく,共有結合性100%の分子になる。
 一方,例えば塩化水素( HCl )のように,電気陰性度の異なる異種元素の二原子分子では,分子内結合を共有結合性 82 %,イオン結合性 18 %と評価される。一般的には,共有結合性が高い分子は,共有結合の分子として扱われる。

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