化学関連用語解説 (索引)

 ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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 カ行 ク で始まる用語を紹介する。

 用語一覧  カ行  ク

グアニル酸 】  , 【 グアニン( G ) 】  , 【 グアユールゴム 】  , 【 空間格子 】  , 【 空間補正保持時間 】  , 【 空間補正保持容量 】  , 【 空気硬化性樹脂 】  , 【 空気非硬化性樹脂 】  , 【 空燃比(A/F) 】  , 【 クーロンの法則 】  , 【 クエン酸 】  , 【 クエン酸回路 】  , 【 クチクラ 】  , 【 クチナシ色素 】  , 【 屈曲寿命 】  , 【 屈折 】  , 【 クメン法 】  , 【 曇り点
 
クラーク数 】  , 【 クラウジウスの不等式 】  , 【 グラスウール 】  , 【 クラスター 】  , 【 クラスレート化合物 】  , 【 クラッキング(石油化学) 】  , 【 グラフト重合体 】  , 【 クラフト点 】  , 【 グリアジン 】  , 【 クリープ 】  , 【 繰り返しの精度
 
グリコーゲン 】  , 【 グリコーゲンシンターゼ 】  , 【 グリコーゲン脱分枝酵素 】  , 【 グリコーゲンホスホリラーゼ 】  , 【 グリコシド結合 】  , 【 グリコシド性ヒドロキシル基 】  , 【 グリコ糖脂質 】  , 【 グリコリピド 】  , 【 グリシジルアミン型 】  , 【 グリシジルエーテル型 】  , 【 グリシジルエステル型 】  , 【 グリシン 】  , 【 クリスタルガラス
 
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グルコサミン 】  , 【 グルコノデルタラクトン 】  , 【 グルタミン 】  , 【 L-グルタミン 】  , 【 グルタル酸 】  , 【 クレゾール 】  , 【 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 】  , 【 クレブス回路 】  , 【 クレンザー 】  , 【 グロー放電 】  , 【 グロー放電質量分析法( GDMS ) 】  , 【 グロー放電分析法( GDS ) 】  , 【 クロス 】  , 【 クロトニルACP 】  , 【 グロブリン 】  , 【 クロマ
 
クロマトグラフィー 】  , 【 クロマトグラム 】  , 【 クロム 】  , 【 クロム族元素 】  , 【 クロロフィル 】  , 【 クロロフィル系色素 】  , 【 クロロプラスト 】  , 【 クロロプレン 】  , 【 クロロプレンゴム

 用語の概要と関連ページ


 【グアニル酸】( guanylic acid )
 グアノシン一リン酸( Guanosine monophosphate )とも呼ばれ,グアニン( 2-アミノ-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン),五炭糖のリボース,1 つのリン酸より構成される。リン酸エステルの位置により,2'-体,3'-体,5'-体が知られ,5'-体は RNA の部分構造となる。5'-体の二ナトリウム塩はうま味調味料として用いられる。
 関連ページ : 調味料   
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 【グアニン( G )】( guanine )
 核酸を構成する核酸塩基の一つ。
 関連ページ : 核酸とは   
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 【グアユールゴム】( guayule rubber )
 グアユールゴムノキ( Parthenium argentatum )から,ゴム及び樹脂を抽出して分離したシスポリイソプレン( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
 関連ページ : ゴム関連用語   
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 【空間格子】( space lattice )
 結晶を構成する粒子(原子,イオン,分子)の構造単位で,それらを点で置き換えて理想化した網目状の格子
 関連ページ : 固体の形と結晶構造   
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 【空間補正保持時間】( adjusted retention time )
 試料を注入してから各物質が検出されるまでの時間を保持時間といい,物質が液相に溶解していた時間を(空間補正保持時間)とキャリアガスによりカラム内を移動していた時間(ホールドアップタイム)の合計になる。 では,対象成分の保持時間からホールドアップタイムを引いた値(JIS K 0214「分析化学用語(クロマトグラフィー部門)」)。なお,ホールドアップタイムとは,試料導入時からカラムに保持されない成分のピークの頂点が現れるまでの時間で,デッドタイムともいわれる。
 関連ページ : ガスクロによる分析   
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 【空間補正保持容量】( adjusted retention volume )
 ホールドアップボリュームによって補正された保持容量(JIS K 0214「分析化学用語(クロマトグラフィー部門)」)。なお,ホールドアップボリュームとは,カラムに保持されない成分に対する保持容量,すなわちカラム中の遊び空間体積(空隙容量),試料導入部,検出器の実効体積などが関係する。
 関連ページ : ガスクロによる分析   
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 【空気硬化性樹脂】( air cure type resin )
 空気に接する面が完全に硬化する樹脂。 備考 特に不飽和ポリエステル樹脂に用いられる( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
 関連ページ : FRP 関連用語   
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 【空気非硬化性樹脂】( non-air-cure type resin )
 空気に暴露されると表面の硬化が阻害され完全硬化しないタイプの樹脂( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
 関連ページ : FRP 関連用語   
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 【空燃比(A/F)】( air/fuel ratio )
 ガソリンエンジンの空気と燃料の混合比。
 関連ページ : 自動車用三元触媒   
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 【クーロンの法則】( Coulomb’s Low )
 荷電粒子間に働く反発し,又は引き合う力が,それぞれの電荷の席に比例し,距離の二乗に反比例(逆二乗の法則)する。
 電荷を帯びた 2つの荷電粒子間に働くクーロン力 ( F ) は,2つの粒子の電荷の大きさ ( q1 と q2 ) ,粒子間の距離 ( r ) より,次の関係から求められる。
     F = k× ( q1×q2 )/r2
     ここに,k は比例定数
 関連ページ : 原子核の構造   イオン結合   
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 【クエン酸】( citric acid )
 柑橘類などに含まれる示性式( C(OH)(CH2COOH)2COOH )の有機化合物で,ヒドロキシ酸の一つである。生体内ではクエン酸回路の構成成分で,オキサロ酢酸とアセチルCoAとの反応によって生成する。また,「ポン酢」として知られるように,多くの食品に存在する代表的な食用の有機酸がクエン酸である。食品添加物としてのクエン酸は,でんぷん類を原料として発酵法により製造され,酸味・酸度( pH )の調整の他に,酸化防止剤や保存料と併用し,保存性の強化目的(補助剤)などに用いられる。
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   カルボン酸の製法   甘味料,酸味料,苦味料,香料   クエン酸回路(TCA回路)    
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 【クエン酸回路】( citric acid cycle )
 酸素呼吸する生物全般に見られる生化学反応回路で,TCA 回路,トリカルボン酸回路,クレブス回路などと呼ばれる。ミトコンドリア内部のマトリックスにおいて,脂肪酸のβ酸化で生成するアセチル CoA ,及び解糖やアミノ酸の分解で得られるピルビン酸,ピルビン酸から生成するアセチル CoA が回路に組み込まれ,効率良くエネルギーを生産する経路である。さらに,アミノ酸代謝,糖の代謝などの他の経路の仲立ちをする代謝経路でもある。
 関連ページ : 糖の代謝   脂質の代謝とは   脂質の異化   脂質の同化   クエン酸回路(TCA回路)    ATP 生成とクエン酸回路    
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 【クチクラ】( cuticula )
 多くの無脊椎動物の表皮の細胞が外側に分泌する丈夫な膜をいう。
 関連ページ : 多糖とは   
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 【クチナシ色素】( carotenoid )
 アカネ科クチナシの果実から水やアルコールで抽出したクロシンとクロセチンを主成分とする抽出液(イリドイド配糖体)とその誘導体で,黄色,青色,赤色の色素が菓子,麺類に用いられている。
 関連ページ : 着色料   
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 【屈曲寿命】( flex life )
 所定の方法で屈曲される試験片が,規定の疲労状態となる屈曲回数( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
 関連ページ : ゴム関連用語   
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 【屈折】( refraction )
 光がその単色光成分の周波数を変えずに光学的に不均質な媒質中を進むとき,又は異種の媒質間の境界面に入射するとき,位相速度の変化に応じて伝搬方向が変わる現象。
 関連ページ : 無機化学(光の評価)   
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 【クメン法】( Cumene Process )
 (1-メチルエチル)ベンゼン(慣用名イソプロピルベンゼン,クメン)を酸化してアセトンとフェノールを得る化学合成法。
 関連ページ : フェノール   
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 【曇り点】( cloud temperature , cloud point )
 ノニオン界面活性剤水溶液の温度を上昇させたとき,白濁し始める温度。通常は,白濁し相分離が起こる。曇点ともいう。( JIS K 3211「界面活性剤用語」)
 関連ページ : 界面活性剤関連用語   
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 【クラーク数】( Clarke number )
 地表部付近から海水面下 10マイル(16km)までの元素の割合で,存在度が 1%以上の元素には,酸素( O; 49.5),けい素( Si; 25.8),アルミニウム( Al; 7.56),鉄( Fe; 4.70),カルシウム( Ca; 3.39),ナトリウム( Na; 2.63),カリウム( K; 2.40),マグネシウム( Mg; 1.93)が挙げられる。ちなみに,その他の身近な元素の存在度は,水素( H; 0.83),塩素( Cl; 0.19),炭素( C; 0.08),窒素( N; 0.03)である。
 なお,太陽系の元素存在度(宇宙存在度:cosmic abundance of elements)では,水素( H )とヘリウム( He )が 99%以上を占め,その他で存在量の多い順に,酸素( O ),炭素( C ),ネオン( Ne ),窒素( N ),マグネシウム( Mg ),シリコン( Si ),鉄( Fe ),カルシウム( Ca )が挙げられている。
 関連ページ : 無機化学(分類と性質)   
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 【クラウジウスの不等式】( inequality of Clausius )
 ⇒熱力学第二法則
 関連ページ : 自由エネルギー変化   
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 【グラスウール】( glasswool )
 断熱,遮音,耐火を目的とするガラス繊維を加工(溶融したガラスを遠心力で吹きとばし,生成した短繊維を綿状に加工 )した製品。
 関連ページ : FRP とは   
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 【クラスター】( cluster )
 クラスターとは,葡萄の房,集団や群れを意味し,水クラスター( water cluster )とは,液体の中で複数の水分子が会合し,一団となっている様子を指す。水クラスターについて分かっていることはとても少なく,化学上の未解決問題のひとつである。
 水の六量体,八量体から十量体までの水クラスターが観測されている。計算化学による検討で,複数のモデルが提案されているが,いずれのモデルも,水の特異性,例えば密度の変化を十分には説明できていない。
 水クラスターの寿命は極めて短く,10-14 秒から 10-12 秒オーダーでの動的変化の観測報告がある。
 関連ページ : 希薄溶液の性質:特異性の源   
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 【クラスレート化合物】( clathrate compound )
 ホスト分子の三次元網目構造の中にできるすき間に,ゲスト分子と呼ばれる他の原子または分子が一定の組成で入りこんでできる巨大な化合物(シクロデキストリン,クラウンエーテル,クリプタンド,カリックスアレーンなど)
 関連ページ : 有機化合物の分類   
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 【クラッキング(石油化学)】( cracking )
 重質石油を熱分解あるいは接触分解し,ガソリンなどの軽質石油にするなどアルカンの熱分解をいう。
 関連ページ : アルケンの特徴   
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 【グラフト重合体】( graft polymer )
 1 種類以上のブロックが,主鎖に側鎖として結合している重合体( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。なお,2 種類以上の単量体から派生したグラフト重合体をグラフト共重合体(graft copolymer)という( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
 関連ページ : ゴム関連用語   
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 【クラフト点】( Krafft temperature , Krafft point )
 界面活性剤の水への溶解度を温度を変えて測定したとき,溶解度が急に大きくなる温度( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
 関連ページ : 界面活性剤関連用語   
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 【グリアジン】( gliadine )
 小麦などに含まれるプロラミンの一種で,水,塩類溶液,希酸水溶液,希塩基水溶液,無水アルコールに不溶で,70 ~ 80 %アルコールに溶けるたんぱく質である。
 関連ページ : たんぱく質とは   
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 【クリープ】( creep )
 応力によって生ずる時間依存性のひずみ。(注) 瞬間ひずみは除外する。(JIS K 6900「プラスチック―用語」),一定の応力のもとでの,経時的なひずみの増大( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
 関連ページ : プラスチックの記号と関連用語   ゴム関連用語   
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 【繰り返しの精度】( precision )
 関連ページ : 化学分析の流れ   
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 【グリコーゲン】( glycogen )
 グリコーゲンは,アミロペクチンよりもさらに枝分かれの多いグルコースの高分子化合物である。グリコーゲンは,動物デンプンとも呼ばれ,余剰のグルコースを一時的に貯蔵しておく目的で,主に肝臓と骨格筋で合成される貯蔵多糖類である。
 関連ページ : 多糖とは   糖の代謝   
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 【グリコーゲンシンターゼ】( glycogen synthase )
 グリコーゲンの合成に関与する酵素。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グリコーゲン脱分枝酵素】( glycogen branching enzyme )
 グリコーゲンに特有の枝分れ構造の形成に関与する酵素。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グリコーゲンホスホリラーゼ】( glycogen phosphorylase )
 グリコーゲンを加リン酸分解してグルコース1-リン酸にする反応を触媒する酵素。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グリコシド結合】( glycosidic bond )
 糖のアノマー炭素( C1 炭素)のヒドロキシル基(グリコシド性ヒドロキシル基)と別の糖などの有機化合物のヒドロキシル基との脱水縮合で形成する共有結合である。すなわち,グリコシド性ヒドロキシル基との脱水縮合反応になるため,直鎖構造の単糖では起こらず,環状構造の糖での反応に限られる。
 関連ページ : オリゴ糖とは   核酸とは   ヌクレオチドとは   
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 【グリコシド性ヒドロキシル基】( )
 環境構造の単糖において,酸素原子 2 個と結合する C1 炭素(アノマー炭素)のヒドロキシル基をグリコシド性ヒドロキシル基という。
 関連ページ : 環状構造の単糖   オリゴ糖とは   
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 【グリコ糖脂質】( glyceroglycolipid )
 加水分解で脂肪酸,グリセリン(グリセロール),及び糖になる糖脂質。
 関連ページ : 脂質とは   
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 【グリコリピド】( glycolipid )
 糖脂質(glycolipid)ともいい,糖と脂質が共有結合した物質の総称。
 関連ページ : 脂質とは   
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 【グリシジルアミン型】( )
 分子量が小さく,多官能性のため,硬化物の耐熱性に優れ,耐熱性の複合材料用の樹脂として用いられている。
 関連ページ : エポキシ樹脂   
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 【グリシジルエーテル型】( )
 塗料や接着剤などで用いられる最も一般的なピスフェノール A 型エポキシ樹脂やビスフェノールF 型エポキシ樹脂など 2 官能繰り返し構造,半導体の封止用途で用いられるとなどクレゾールノボラック型エポキシ樹脂,フェノールノボラック型エポキシ樹脂など多官能繰り返し構造型,及び 2 以上のエポキシ基を持つ単体の多官能単量体型の 3 種類に大別される。
 関連ページ : エポキシ樹脂   
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 【グリシジルエステル型】( )
 反応性はグリシジルエーテル型より高く,酸無水物系硬化剤を用いる。ビスフェノールA型エポキシ樹脂に比べ低粘度で,硬化物の対アーク性,耐トラキング性,耐候性に優れ,電機絶縁材料として広く用いられている。
 関連ページ : エポキシ樹脂   
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 【グリシン】( glycine )
 グリココルとも呼ばれる糖原性アミノ酸。タンパク質を構成するアミノ酸の中で最も単純な構造( H2NCH2COOH )である。
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   アミノ酸の構造   
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 【クリスタルガラス】( lead glass )
 酸化鉛等の添加で,溶解温度が低く抑えられ,成形性がソーダ石灰ガラスより容易な,透明度と屈折率に優れる高品位の無色透明ガラスである。
 関連ページ : ガラス   
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 【グリセリド】( glyceride )
 グリセリン (プロパントリオール) の脂肪酸エステルの総称で,天然に油脂として多くの種類が知られる。
 関連ページ : 脂質とは   
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 【グリセリン】( glycerin(e ) )
 学術的にグリセロール(glycerol)と呼ばれる 3 価のアルコール(プロパン-1,2,3-トリオール: propane-1,2,3-triol )であるが,一般的にはグリセリンの呼称が広く用いられている。
 関連ページ : ポリウレタン樹脂   脂質とは   脂質の代謝とは   脂質の異化   
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 【グリセロール】( glycerol )
 =グリセリン
 関連ページ : 脂質とは   
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 【グリセロリン脂質】( glycerophospholipid )
 グリセリンを中心骨格とし,りん酸とエステル結合したリン脂質。
 関連ページ : 脂質とは   
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 【グリニヤール試薬】( Grignard reagent )
 エーテル溶媒中で付加させたい構造を持つハロゲン化アルキルに金属マグネシウムを作用させ,炭素-ハロゲン結合を炭素-マグネシウム結合に置き換えることで生成した一般式 R–MgX ( R :有機基,X :ハロゲン)で表される有機マグネシウムハロゲン化物であり,有機合成には欠かせない有機金属試薬である。
 関連ページ : アルコールの特性   アルコールの反応   カルボン酸の製法   求核付加反応   
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 【グリニャール反応】( Grignard reaction )
 グリニャール試薬が関与する反応の総称,有機合成にとって重要な反応である。
 関連ページ : カルボン酸の製法   求核付加反応   置換反応   
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 【クリンカー】( clinker )
 一般的な組成( xCaO・yAl2O3・zSiO2・wFe2O3 )の複数の鉱物(クリンカー鉱物という)で構成される軽石状の集合体として得られる。
 関連ページ : セメントの化学   
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 【グルカゴン】( glucagon )
 内分泌器官の一つで,膵臓のランゲルハンス島から分泌されるペプチド系ホルモン。血糖を抑制する作用を有するホルモンで,低血糖により促進され高血糖により分泌が抑制される。
 関連ページ : 主な内分泌器官   
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 【1,4-α-グルカン分枝酵素】( )
 グルカン鎖が 11 残基以上のとき,非還元末端から約 7 残基を切り取り,グルカン鎖のC6-OHに移す。すなわち,1,4‐グリコシド結合を切って 1,6‐グリコシド結合を作ることで分岐させる。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グルコアミラーゼ】( glucoamylase )
 デンプンやグリコーゲンなどの糖鎖(グルコース鎖)の非還元末端の結合を加水分解し,グルコースを逐次分解(端か順に)する酵素で,麹菌やキノコなどの真菌類に見られる。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グルコース】( glucose )
 六員環構造の単糖で,ブドウ糖,デキストロースともいい,動・植物の活動エネルギーとなる代表的単糖の一つである。
 関連ページ : 環状構造の単糖   糖の代謝   
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 【グルコース 6-リン酸】( glucose-6-phosphate )
 6位の炭素がリン酸化したグルコース分子,ロビソンエステルともいう。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グルコース-1-リン酸ウリジリルトランスフェラーゼ】( glucose—hexose-1-phosphate uridylyltransferase )
 ガラクトースをグルコースへ転換する酵素。ガラクトース-1-リン酸ウリジリルトランスフェラーゼ(galactose—1-phosphate uridylyltransferase , GALT)とも呼ばれる。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【グルコサミン】( glucosamine )
 分子式 C6H13NO5 ,α‐D‐グルコースの 2 位の炭素のヒドロキシ基がアミノ基に置換されたアミノ糖の一つである。グルコサミンやN‐アセチルグルコサミンは,節足動物や甲殻類の外骨格(外皮)を形成するキチンやヒアルロン酸の成分である。
 関連ページ : 環状構造の単糖   
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 【グルコノデルタラクトン】( glucono-delta-Lactone )
 グルコノラクトン( Gluconolactone )ともいわれる天然の食品添加剤である。ミツバチの体内でグルコースからグルコノラクトンを作り,蜂蜜に多く含まれるため,別名ハチミツ酸ともいわれる。低温で反応することが少なく均一な発泡をするので,ビスケット,ドーナッツ,パンなどの膨脹剤の酸成分として,炭酸水素ナトリウムなどと併用して使用される。
 関連ページ : 増粘安定剤,乳化剤,膨張剤   
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 【グルタミン】( glutamine )
 アミド基を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【L-グルタミン】( glutamic acid )
 2 つのカルボキシル基を持つα-アミノ酸。グルタミン(中性アミノ酸)⇒(加水分解)⇒L-グルタミン酸(酸性アミノ酸)。食品添加物に用いられるグルタミン酸は,糖類を原料とした発酵により得られたものから分離して得たアミノ酸系調味料である。栄養強化剤としても用いられる。
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   調味料   アミノ酸の構造   
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 【グルタル酸】( glutaric acid )
 飽和ジカルボン酸(二価)
 関連ページ : カルボン酸とは   
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 【クレゾール】( cresol )
 芳香族炭化水素(二置換化合物)=メチルフェノール
 関連ページ : フェノール   芳香族化合物とは   
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 【クレゾールノボラック型エポキシ樹脂】( )
 関連ページ : エポキシ樹脂   
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 【クレブス回路】( Krebs cycle )
 ⇒クエン酸回路
 関連ページ : クエン酸回路(TCA回路)    
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 【クレンザー】( cleanser )
 ベントナイト,けいそう土などの研磨材に少量の界面活性剤を配合した洗剤( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
 関連ページ : 洗剤(界面活性剤)とは    
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 【グロー放電】( glow discharge )
 → 発光分光分析
 関連ページ : 発光分光分析   
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 【グロー放電質量分析法( GDMS )】( glow discharge mass spectrometry )
 グロー放電で気化した成分の質量分析方法。
 関連ページ : 質量分析   
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 【グロー放電分析法( GDS )】( glow discharge spectrometry )
 グロー放電を利用して試料の成分元素を励起し,放射された光を分光して得られるスペクトルから成分分析を行う分析法。
 関連ページ : 表面・局所分析   
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 【クロス】( cloth )
 フィラメント,ステープルヤーンにより構成される織布。
 関連ページ : FRP とは   
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 【クロトニルACP】( crotonyl ACP )
 関連ページ : 脂質の同化   
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 【グロブリン】( globulin )
 血漿タンパクの1つで,他のタンパク質を包みこむタンパク質の総称である。アルブミンに比較し,水に溶けにくい。
 関連ページ : たんぱく質とは   
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 【クロマ】( chroma )
 → 彩度
 関連ページ : 無機化学(物体色の評価)   
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 【クロマトグラフィー】( chromatography )
 ガラスやステンレス製のクロマトグラフィー管の中に,固定相を有した充填剤を詰めた装置(カラムという)の中に移動相を通し,移動相に含まれる分析対象物質と固定相との相互作用によって混合物から化合物を分離・検出する分析法。
 関連ページ : イオンクロマトグラフィー   有機化合物の分析   ガスクロマトグラフィー   クロマトグラフィーの原理   
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 【クロマトグラム】( chromatogram )
 クロマトグラフィーにおける結果の記録,又は試料成分の溶出状態を時間に対してプロットした図(溶出曲線 )をいう。
 関連ページ : イオンクロマトグラフィー   クロマトグラフィーの原理   
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 【クロム】( chromium )
 クロム( Cr ),周期表第6族,原子番号24の元素
 関連ページ : 周期表第 6 族   
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 【クロム族元素】( chromium group )
 周期表第 6 族のクロム( Cr ),モリブデン( Mo ),タングステン( W ),シーボーギウム( Sg )の総称である。
 関連ページ : 分類:化学的性質   
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 【クロロフィル】( chlorophyll )
 4つのピロールが環を巻いた構造で,中心にマグネシウムイオン( Mg2+ )を抱えたテトラピロールに,フィトールと呼ばれる長鎖アルコールがエステル結合した基本構造をもつ。クロロフィルは,中性~塩基(アルカリ)性では安定であるが,酸性や光にに対して不安定な化合物である。
 関連ページ : 着色料   糖の光合成   
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 【クロロフィル系色素】( chlorophyll-based pigments )
 葉緑素などともいわれ,クロレラ,ホウレンソウ,コンフリー,スピルリナなどの色素成分を多く含む緑色植物からエタノールなどで抽出して得られる緑色の色素であるクロロフィル( Chlorophyll )とその誘導体で,青色~緑色の色素としてキャンデーなどのあめ類,チューインガムなどの菓子類,魚肉練製品,めん類などに用いられている。なお,それぞれの色素には使用基準がある。
 関連ページ : 着色料   
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 【クロロプラスト】( chloroplast )
 ⇒葉緑体
 関連ページ : 糖の光合成   
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 【クロロプレン】( chloroprene )
 2-クロロ-1,3-ブタジエン( CH2=CCl-CH=CH2
 関連ページ : ゴム(エラストマー)とは   
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 【クロロプレンゴム】( chloroprene rubber )
 クロロプレン( 2-クロロ-1,3-ブタジエン,CH2=CCl-CH=CH2 )の乳化重合で合成される。生成物は,トランス-1,4結合を 80%以上含み,酸化マグネシウムや酸化亜鉛で架橋してゴム製品となる。難燃性,耐油性・耐候性に優れ,自動車部品,工業用部品(ベルト,ホースなど),はきもの,レジャー用品(ウェットスーツ,他)などに用いられる。
 関連ページ : ゴム(エラストマー)とは   
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