ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
☆ “ホーム” ⇒ “生活の中の科学“ ⇒ “化学(目次)“ ⇒
マ行 マ で始まる用語を紹介する。
用語一覧 マ行 マ
【 マー 】 ,
【 マイクロ波誘導プラズマ( MIP ) 】 ,
【 マイケルソン干渉計 】 ,
【 マイトネリウム 】 ,
【 前処理 】 ,
【 膜結合型酵素 】 ,
【 膜酵素 】 ,
【 マクスウェル方程式 】 ,
【 マクスウェル分布 】 ,
【 マグネシウム 】 ,
【 マグネシウム族元素 】
【 曲げ強さ 】 ,
【 末端複製問題 】 ,
【 マッチドメタルダイ成形法 】 ,
【 マトリックス 】 ,
【 マニラ麻 】 ,
【 マリンス効果 】 ,
【 マルコフニコフ則 】 ,
【 マルセル石けん 】 ,
【 マルターゼ 】
【 マルチモード光ファイバ 】 ,
【 マルトース 】 ,
【 マルトトリオース 】 ,
【 丸ボイラ 】 ,
【 マレイン酸 】 ,
【 マロン酸 】 ,
【 マンガン 】 ,
【 マンガン族元素 】 ,
【 マンセル表色系 】 ,
【 マンニッヒ反応 】
用語の概要と関連ページ
【マー】( mer )
重合過程において単一の単量体分子により形成される最大の構成単位。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語 熱硬化性プラスチックとは
用語一覧へ
【マイクロ波誘導プラズマ( MIP )】( microwave induced plasma )
マイクロ波領域の高周波電力によって誘導されて発生するプラズマである。
ラジオ波領域の高周波電力を誘導結合させて発生する誘導結合プラズマ(ICP)及びマイクロ波領域の高周波電力によって誘導されて発生するマイクロ波誘導プラズマ(MIP)を総称して高周波プラズマ( high frequency plasma )という( JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」。
関連ページ : 発光分光分析
用語一覧へ
【マイケルソン干渉計】( Michelson's interferometer )
干渉計(interferometer)とは,光の干渉を利用して光路差などを測定する機器( JIS K 2012「分析化学用語(光学部門)」)。マイケルソン干渉計,マッハ・ツェンダー干渉計,フィゾー干渉計などがある。
関連ページ : 赤外分光分析装置
用語一覧へ
【マイトネリウム】( meitnerium )
マイトネリウム( Mt ),周期表第9族,原子番号109の元素
関連ページ : 周期表第 9 族
用語一覧へ
【前処理】( pretreatment )
→ 試料調整
関連ページ : 化学分析の流れ
用語一覧へ
【膜結合型酵素】( membrane-bound enzyme )
⇒膜酵素
関連ページ : 酵素(はじめに)
用語一覧へ
【膜酵素】( membrane enzyme )
生体膜に結合している酵素で,膜結合型酵素ともいわれる。膜酵素は,クエン酸回路で紹介したようなエネルギー授受,物質移動など生体膜の機能を担う酵素で,ATP アーゼ( ATP を ADP とリン酸に加水分解),ATP合成酵素( ADP とリン酸から ATP を合成),チャンネル(無機イオンの輸送体),トランスポーター(たんぱく質の輸送体),ヒドロゲナーゼ(酸化還元反応の触媒)などがある。これらの膜酵素は,生体膜との結合形態により,酵素の一部が付着している形態の付着型,酵素の一部が生体膜に埋没している埋没型,生体膜を貫通している貫通型に分けられる
関連ページ : 酵素(はじめに)
用語一覧へ
【マクスウェル方程式】( Maxwell's equations )
電磁場の挙動に関する古典電磁気学の基礎方程式。
関連ページ : 電気特性の測定原理
用語一覧へ
【マクスウェル分布】( Maxwell distribution )
熱力学的平衡状態で気体分子の速度が従う分布関数(マクスウェル-ボルツマン分布:Maxwell - Boltzmann distribution ともいう)である。
マクスウェル速度分布からは,分子速度のピーク νmax = ( 2 k T / m )1/2,平均速度νave = ( 4 / π)1/2νmax となる。また,二乗平均速度〈ν2 〉= 3 k T / m となる。
ここで,m :分子の質量,k ボルツマン定数,T :温度(ケルビン)
関連ページ : 気体の圧力:気体分子の熱運動 活性化とは
用語一覧へ
【マグネシウム】( magnesium )
マグネシウム( Mg ),周期表第2族,原子番号12の元素
関連ページ : 周期表第 2 族
用語一覧へ
【マグネシウム族元素】( magnesium group )
周期表第 2 族(最外殻の s 軌道が電子対で満たされた典型元素)の中で,共有結合性が強いベリリウム( Be ),マグネシウム( Mg )を指す。
関連ページ : 分類:化学的性質
用語一覧へ
【曲げ強さ】( flexural strength )
破断に至る曲げ試験の間に試験片に発現する最大の曲げ応力。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語
用語一覧へ
【末端複製問題】( )
真核生物のDNAポリメラーゼでは,親鎖の 3'側の最末端領域を複製できない。このままでは娘鎖は親鎖よりも短くなる。そこで,酵素テロメラーゼの作用で親鎖の 3’末端を鋳型鎖なしに伸長させ,本来よりも長くなった 3‘末端にプライマーが置かれDNAポリメラーゼが複製することで解決される。
関連ページ : DNA , RNAとは
用語一覧へ
【マッチドメタルダイ成形法】( matched metal die moulding )
金型の間に成形材料を入れ,金型を閉じて加熱加圧して成形する方法。略称 MMD 成形( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
特殊な金型(マッチドメタルダイ)を用いる方法で,金型の間に補強剤と樹脂とを入れ,100~130 ℃に加熱・加圧して成形する方法で,多種少量生産に向いた方法である。
関連ページ : FRP とは FRP 成形法 FRP 関連用語
用語一覧へ
【マトリックス】( matrix )
FRP (繊維強化プラスチック)に用いられる樹脂を指す場合に用いられる。
関連ページ : FRP とは
用語一覧へ
【マニラ麻】( ABACA, Abaca )
マニラ麻 (Musa textilis) の葉から得られる植物繊維( JIS L 0204 「繊維用語」)。
関連ページ : 繊維とは
用語一覧へ
【マリンス効果】( Mullins effect )
変形と回復の結果生じる,加硫ゴムの弾性モジュラスの減少( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
関連ページ : ゴム関連用語
用語一覧へ
【マルコフニコフ則】( Markovnikov’s rule )
二重結合を持つ炭化水素の求電子付加反応に関する経験則である。非対称形の反応剤が非対称形のアルケンに付加するとき,二重結合の二個の炭素のうち水素原子数の多いほうの炭素に,電気的に陽性な原子団(水素など)が結合する。
関連ページ : アルケンの特徴 ジエンの特徴
用語一覧へ
【マルセル石けん】( marseilles soap )
繊維工業などに使われる石けん。オリーブ油を主原料としたフランスのマルセーユ地方で製造された石けんに由来している。( JIS K 3211「界面活性剤用語」)
関連ページ : 洗剤(界面活性剤)とは 界面活性剤関連用語
用語一覧へ
【マルターゼ】( maltase )
マルトースを加水分解さしグルコースを得る酵素。
関連ページ : 糖の代謝
用語一覧へ
【マルチモード光ファイバ】( multimode optical fiber )
対象となる波長で二つ以上の伝搬モードを伝搬する光ファイバである。
関連ページ : 光ファイバ
用語一覧へ
【マルトース】( mannose )
天然産出の二糖類,大麦を発芽させ,湯を加えてデンプンが糖化されたものに多く含まれるため,麦芽糖ともいわれる。
2 分子の D‐グルコースが,アノマー炭素のヒドロキシル基と C4 炭素のヒドロキシル基とのグリコシド結合( 1 , 4‐グリコシド結合)したもので,グリコシド性ヒドロキシル基をもち還元性を示す。なお,分子中でグリコシド性ヒドロキシル基の存在する末端を還元性末端,その反対側を非還元性末端という。
関連ページ : オリゴ糖とは 糖の代謝
用語一覧へ
【マルトトリオース】( maltotriose )
天然産出の三糖類,3 分子の D‐グルコースが 1 , 4‐グリコシド結合した三糖である。
二糖類のマルトースにグルコースが連なった構造の糖で,マルトオリゴ糖,直鎖オリゴ糖とも呼ばれ,デンプン由来の糖質の中で最も保湿性の高いオリゴ糖である。
関連ページ : オリゴ糖とは
用語一覧へ
【丸ボイラ】( cylindrical boiler )
本体が直径の大きい円筒形の胴体からできていて,内部に組込まれた煙管,炉筒,火室などにより構成されるボイラである。
保有水量が比較的多く,負荷の変動に強い特徴はあるが,立ち上がりが遅く,爆発事故の被害は甚大となる。
関連ページ : ボイラの化学
用語一覧へ
【マレイン酸】( maleic acid )
IUPAC名 cis-butenedioic acid (cis-ブテン二酸)。鎖状不飽和ジカルボン酸の一つで,構造式 HOOC–CH=CH–COOH (ブテン二酸)のシス体を指す。
なお,トランス体のブテン二酸(trans-butenedioic acid )の慣用名はフマル酸である。
関連ページ : カルボン酸とは カルボン酸の製法
用語一覧へ
【マロン酸】( malonic acid )
マロナートやマロネート(malonates)ともいい,構造式 HOOC−CH2−COOH のプロパン二酸(ジカルボン酸の一種)。
関連ページ : カルボン酸とは
用語一覧へ
【マンガン】( manganese )
マンガン( Mn ),周期表第7族,原子番号25の元素
関連ページ : 周期表第 7 族
用語一覧へ
【マンガン族元素】( manganese group )
周期表第 7 族のマンガン( Mn ),テクネチウム( Tc ),レニウム( Re )の総称である。
関連ページ : 分類:化学的性質
用語一覧へ
【マンセル表色系】( Munsell color system )
マンセル (A. H. Munsell) の考案による色票集に基づき,1943 年に米国光学会 ( Optical Society of America ) の測色委員会で尺度を修正した表色系。
関連ページ : 無機化学(物体色の評価)
用語一覧へ
【マンニッヒ反応】( Mannich reaction )
活性なα水素を持つ化合物(カルボニル化合物,カルボン酸誘導体,ニトロ化合物など)のイミニウムイオン([R1R2 C =N R3R4]+)への求核付加反応。
関連ページ : 求核付加反応
用語一覧へ
ページの先頭へ