ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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ナ行 ナ で始まる用語を紹介する。
用語の概要と関連ページ
【ナイアシン】( Niacin )
⇒ビタミンB3
関連ページ : 酵素(はじめに) 水溶性ビタミン
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【内燃機関】( )
ガソリンエンジンなどの内燃機関では,シリンダ内で燃料と空気の混合気体に点火し,その燃焼のエネルギーを利用しピストンを動かす。シリンダ内の燃焼温度は 2000 ℃程度といわれている。
関連ページ : 内燃機関
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【内標準物質】( reference substance )
内標準法において,試料に加える物性が正確に知られた化学物質を内標準物質という( JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」)。
分析種と化学的性状が類似し,そのピークが分析種のピークの位置になるべく近く,試料中の成分ピークとも完全に分離する安定な濃度既知の物質を用いる。
関連ページ : ガスクロによる分析
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【内標準法】( internal standard method )
特性が正確に知られている化学種を試料に加えてこれを標準として分析種を定量する方法( JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」)。
強度比法ともいう。
検量線法と同様の方法で標準溶液を準備し,これらとは別に,分析種と物理的・化学的性質の類似する他の物質の溶液(内標準)を準備する。試料溶液と標準溶液に,同一量の内標準を添加した溶液を分析し,分析種と内標準物質の測定強度比をを目盛ることによって検量線(校正曲線,校正関数)を作成する。
関連ページ : 検量線を用いた定量 ガスクロによる分析
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【内部エネルギー】( internal energy )
系の全体が持っているエネルギー(運動エネルギー+位置エネルギー)で,一般的には記号 U で表される。
実際には,粒子には体積があり,無視できない程度の粒子間相互作用を持つ系を扱うので,内部エネルギーの絶対値は求めることができない。
実際に求めることができるのは,状態に変化が生じた時の内部エネルギーの変化量である。
関連ページ : 内部エネルギーとエンタルピー
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【内部光電効果】( internal photoelectric effect )
⇒光電効果
関連ページ : 赤外分光分析装置
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【内分泌】( endocrine )
分泌腺から体内へ分泌される物質をいう。狭義では,血液やリンパ液などの体液によって離れた器官に運ばれそこで作用するホルモンなどをいう。分泌された物質と標的細胞との関係から傍分泌(パラクリン),自己分泌(オートクリン),接触分泌(ジャクスタクリン)に分けられる。
関連ページ : ホルモンとは 視床下部・下垂体
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【内分泌器官】( endocrine organ )
脊髄動物の場合,視床下部,下垂体,甲状腺,副甲状腺,副腎,膵臓,腎臓,卵巣,精巣,胎盤など部位の数は多い。これらを分泌開始の刺激の違いで分類すると,視床下部・下垂体・副腎髄質などは神経の情報で,性腺・副腎皮質・甲状腺濾胞細胞・心臓などは細胞状態の情報で,消化管・膵臓・甲状腺濾胞傍細胞・副甲状腺などは栄養情報で分泌する。
関連ページ : ホルモンとは
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【ナイロン】( Nylon , polyamide )
繰り返しているアミド結合の 85 %以上が脂肪族又は環状脂肪族単位と結合している長鎖状合成高分子から成る繊維( JIS L 0204 「繊維用語」)。
脂肪族系のポリアミドを示す名称で,元来は商標であったが,今日では化合物を示す慣用名として定着している。ラクタムの重縮合で得られるナイロン 6 (ε-カプロラクタム;C6H11NO ),ジアミン( ヘキサメチレンジアミン;H2N–(CH2)6–NH2 )とジカルボン酸(アジピン酸;HOOC–(CH2)4–COOH )の共重縮合で得られるナイロン 66 など,伝統的な名称の中の数値は,原料としたモノマー成分の炭素数に由来する指数である。
関連ページ : 熱可塑性・エンプラなど 繊維とは
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【長岡 半太郎】( )
日本の物理学者,土星型原子モデル提唱などの業績がある。東京帝国大学教授,初代大阪帝国大学総長や帝国学士院院長などを歴任した。
関連ページ : 原子とは
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【ナトリウム】( natrium )
ナトリウム( Na ),周期表第1族,原子番号11の元素
関連ページ : 周期表第 1 族
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【ナフサ】( naphtha )
原油を常圧蒸留装置によって蒸留分離して得られる製品のうち沸点範囲 30 ~ 180℃程度のものをナフサ(naphtha)といい,そのうち沸点範囲 35 ~ 80℃程度のものを軽質ナフサ(light naphtha ),80 ~ 180℃程度のものを重質ナフサ(heavy naphtha )という。
関連ページ : 石油製品とは 石油製品と燃焼
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【ナフタレン(ナフタリン)】( naphthalene )
芳香族炭化水素(縮合環化合物)
関連ページ : 芳香族化合物とは
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【ナフチル基】( naphthyl group )
⇒アリール基
関連ページ : 芳香族化合物とは
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【生ゴム】( crude rubber , raw rubber )
ゴムノキから得られる乳液はフィールドラテックス(新鮮ラテックス)とよばれ,ゴム成分が平均直径1マイクロメートルの粒子として懸濁している。このゴム成分を凝固・分離した生ゴム,又は乳濁液のまま安定剤を加え濃縮したラテックスとして出荷される。
関連ページ : ゴム(エラストマー)とは
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【鉛】( lead )
鉛( Pb ),周期表第14族,原子番号82の元素
関連ページ : 周期表第 14 , 15 族
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【鉛電池】( lead-acid battery )
硫酸水溶液( 30 ~ 35%)を電解液として用い,鉛の格子に二酸化鉛( PbO2 )を充填した正極(+極),鉛の格子に海綿状の金属鉛を充填した負極(-極)とする起電力約 2 V の充電可能な二次電池(蓄電池)である。
関連ページ : 電池 電気分解
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【ナリンジン】( Naringin )
ナリンギンともいい,グレープフルーツの果皮,果汁又は種子から水,又はエタノール,若しくはメタノールで抽出・分離して得られる苦味料である。
関連ページ : 甘味料,酸味料,苦味料,香料
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【軟化温度】( softening temperature )
特定の試験条件のもとで測定する際,材料が特定量の変形をする温度。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語
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【軟質不飽和ポリエステル樹脂】( flexible unsaturated resin , non-rigid resin )
常温における弾性率が約 70 MPa 以下の不飽和ポリエステル樹脂( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
関連ページ : FRP 関連用語
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【軟質プラスチック】( non-rigid plastic )
指定の条件のもとで,曲げ試験,又はそれが適用できない場合には引張試験における弾性率が70MPa より大きくないプラスチック。(注) 材料は通常 ISO 291 に従って標準温度及び相対湿度において分類される。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語
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【難燃剤】( flame retardant )
火炎の伝ぱを著しく遅延する物質。(注) 難燃剤はプラスチック中に添加剤(外部難燃剤)として又は重合工程において反応性中間体の使用により基本重合体中の化学基類(内部難燃剤)としてプラスチック中に混合される。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語
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【難燃性】( flame retardance )
材料に適用する用語で,火炎の伝ぱを著しく遅延させる物質又は処理の特性。(JIS K 6900「プラスチック―用語」)
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語
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