化学関連用語解説 (索引)

 ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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レアアース 】  , 【 レアメタル 】  , 【 励起状態 】  , 【 冷蒸気原子吸光分析 】  , 【 レーザー 】  , 【 レーザーアブレーション 】  , 【 レーザーダイオード 】  , 【 レーザー脱離質量分析法( LDMS ) 】  , 【 レーザーの分類 】  , 【 レーザー発振器

レーヨン 】  , 【 歴青炭 】  , 【 レシチン 】  , 【 レジンインジェクション成形法 】  , 【 レジンインフュージョン法(RIMP) 】  , 【 レゾール 】  , 【 レチナール 】  , 【 レチノイン酸 】  , 【 レチノール 】  , 【 レディーミクストコンクリート

レニウム 】  , 【 レプリケーター 】  , 【 レプリコン 】  , 【 レプリソーム 】  , 【 錬金術 】  , 【 連鎖重合 】  , 【 連鎖反応 】  , 【 連続成形法 】  , 【 連続パネル成形 】  , 【 レントゲニウム

 用語の概要と関連ページ


 【レアアース】( rare earth elements )
 → 希土類元素
 関連ページ : 周期表第 3 族 その1   
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 【レアメタル】( rare metal )
 以下の ①~④ のどれか一項目を満たし,かつ ⑤ の条件にあてはまるものをレアメタル(希少金属)という。
 ① 存在する量が少ない。
 ② 鉱床を作らず,広く薄く分布している。
 ③ 鉱床を作っても,特定の国や地域に限定されている。
 ④ 鉱物からの取り出し,精製が難しい。
 ⑤ 現代の産業に欠かせない素材である。
 関連ページ : 分類:その他   周期表第 3 族 その1   
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 【励起状態】( excited state )
 定常状態のうち,エネルギーが最低の基底状態を除いた状態。すなわち,基底状態の物質がエネルギーを吸収して状態が変化(遷移)した状態。
 関連ページ : 無機化学(光の評価)   無機化学(吸光・発光の原理)   無機化学(吸光量の評価)   
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 【冷蒸気原子吸光分析】( cold vapor atomic absorption spectrometry )
 冷蒸気方式を用いた水銀蒸気の原子吸光分析計( JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」)。
 試料溶液に還元剤を加え,水銀を還元気化させる還元気化器と吸収セルで構成される水銀分析に特化した機能をもつ原子吸光分析。
 関連ページ : 原子吸光法   
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 【レーザー】( laser )
 Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭文字で,直訳すると“輻射の誘導放出による光の増幅”となる。
 一般的には,“誘導放出によって,コヒーレントな光放射を放出する光源と定義されている。
 関連ページ : レーザー   発光分光分析   
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 【レーザーアブレーション】( Laser Ablation )
 固体試料にレーザー光を照射しそのエネルギーで試料を蒸発・微粒子化する
 関連ページ : 質量分析   
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 【レーザーダイオード】( laser diode )
 → 半導体レーザー
 関連ページ : レーザー   
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 【レーザー脱離質量分析法( LDMS )】( laser desorption mass spectrometry )
 気化にレーザー脱離(LD)を用いた質量分析法。レーザー脱離( laser desorption :LD)とは,固体試料にレーザー光を照射し,気相の試料イオンを得る方法。固体試料を気化させる目的でも用いられる。( JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」)
 関連ページ : 質量分析   
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 【レーザーの分類】( )
 媒質の状態で気体レーザー,液体レーザー,固体レーザー,半導体レーザーに分けられ,発振方法でCWレーザー,パルスレーザーに分けられる。また,レーザー光の波長でX線レーザー,紫外線レーザー,可視光線レーザー,赤外線レーザーにも分けられる。
 関連ページ : レーザー   
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 【レーザー発振器】( laser oscillator )
 レーザー発振器は,光共振器(キャビティ),その中の媒質,および媒質を励起(ポンピング)するための装置から構成される。
 関連ページ : レーザー   
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 【レーヨン】( viscose , rayon )
 ビスコース法で製造されたセルロース繊維。 人絹ともいわれ,絹に似せた繊維として開発されたセルロースの再生繊維で,ビスコースレーヨンやポリノジックレーヨンなどがある。
 関連ページ : 繊維とは   
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 【歴青炭】( bituminous coal )
 読み:れきせいたん,炭化度が褐炭(かったん)と無煙炭(むえんたん)の間の最も一般的な石炭。
 関連ページ : 石炭と燃焼   
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 【レシチン】( lecithin )
 最も典型的なグリセロりん脂質の一つで,りん脂質混合物の総称として使われることもある( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
 レシチンは,動植物の細胞中に存在する生体膜の主要構成成分である。
 グリせロリン脂質とは,分子構造中にリン酸エステル部位をもつリン脂質( phospholipid )の中で,グリセリンを骨格とするものをいう。
 食品添加物(乳化剤)として利用されているものは,アブラナやダイズなどの種子や卵黄から抽出し,アイスクリーム,マーガリン,菓子類,調整粉乳などに広く用いられている。
 関連ページ : 界面活性剤関連用語   増粘安定剤,乳化剤,膨張剤   
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 【レジンインジェクション成形法】( resin injection moulding,resin transfer moulding )
 合せ型内に繊維基材を置き,型に設けられた注入口から液状樹脂を圧入して成形する方法。略称 RI 成形又は RTM。( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)
 関連ページ : FRP とは   FRP 成形法   FRP 関連用語   
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 【レジンインフュージョン法(RIMP)】( resin infusion moulding )
 上型にフイルムを使用し,下型とフイルムの気密性を保ち減圧によって樹脂を充填,含浸させる低圧成形法。
 関連ページ : FRP 成形法   
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 【レゾール】( resole resin )
 水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウム,アルカリ土類金属の水酸化物,アンモニアや第三アミンなどの塩基性触媒を用いて得られた液状のフェノール樹脂。
 関連ページ : フェノール樹脂   
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 【レチナール】( retinal )
 ビタミンAアルデヒド(ビタミン A1 ),レチナールは,網膜の視物質(ロドプシン)の構成成分で,光により酸化して 11-シス-レチナールに変化するなど,光による興奮の引き金機構として重要な物質である。
 関連ページ : 脂溶性ビタミン   
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 【レチノイン酸】( retinoic acid )
 ビタミン A 酸(ビタミン A1 )
 関連ページ : 脂溶性ビタミン   
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 【レチノール】( retinol )
 ビタミンAアルコール(ビタミン A1)
 関連ページ : 脂溶性ビタミン   
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 【レディーミクストコンクリート】( ready-mixed concrete )
 工場で予め調整され,ミキサ車などで荷卸し地点まで配達されるフレッシュコンクリートで,一般にいうところの“生コン”である。
 関連ページ : コンクリートとは   
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 【レニウム】( rhenium )
 レニウム( Re ),周期表第7族,原子番号75の元素
 関連ページ : 周期表第 7 族   
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 【レプリケーター】( replicator )
 DNAの複製開始段階で複製起点となる塩基配列。
 関連ページ : DNA , RNAとは   
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 【レプリコン】( replicon )
 DNA複製において,複製起点によって巻き戻しが及ぶ範囲をいう。
 関連ページ : DNA , RNAとは   
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 【レプリソーム】( replisome )
 ⇒複製装置
 関連ページ : DNA , RNAとは   
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 【錬金術】( alchemy )
 紀元前 4世紀には,“物体は,単純物体である火・空気・水・土を構成要素とし,乾・冷・湿・温の作用で互いに変換する”と考えるアリストテレスの 4 元素説の影響を受けて,金の合成を目的とした錬金術がエジプトで台頭する。
 紀元 1世紀ごろエジプトからアラビアを経てヨーロッパに広がり,卑金属を貴金属の金に変えようとする化学技術,不老不死の仙薬を求める呪術的性格をもった物として,14~15世紀に全盛をきわめた。科学としては誤りであったが,多くの化学的知識が蓄積され近代化学成立の基礎となった。
 関連ページ : 化学(はじめに)   
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 【連鎖重合】( chain polymerization )
 ⇒連鎖反応
 関連ページ : 高分子合成反応   
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 【連鎖反応】( chain reaction )
 連続反応の一種で,一つの反応で生成された化学種が次の反応を引き起こす過程が連続して進行する反応である。重合反応,爆発反応,核分裂などに見られる。
 関連ページ : 高分子合成反応   
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 【連続成形法】( continuous molding )
 圧力による分類とは別に,繊維を切断せずに連続的に成形する方法を連続成形法といい,管状に成形する FW(フィラメントワインディンク)法,長尺形状に成形する引抜成形法,格子状に成形するピンワインディング成形法に分けられる。
 関連ページ : FRP 成形法   
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 【連続パネル成形】( continuous laminating moulding )
 離型フィルム上に触媒などを調合した樹脂,繊維基材を供給し,他方の離型フィルムで覆いながらロールで含浸脱泡を行い,所定の形状を保って加熱炉などで硬化し連続的に成形する方法( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
 関連ページ : FRP 成形法   FRP 関連用語   
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 【レントゲニウム】( roentgenium )
 レントゲニウム( Rg ),周期表第11族,原子番号111の元素
 関連ページ : 周期表第 11 族   
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