ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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ラ行 ラ で始まる用語を紹介する。
用語一覧 ラ行 ラ
【 ラーモア歳差運動 】 ,
【 ラーモア周波数 】 ,
【 ラウールの法則 】 ,
【 ラウレス硫酸ナトリウム 】 ,
【 酪酸 】 ,
【 ラクタム 】 ,
【 ラクトース 】 ,
【 ラクトフラビン 】 ,
【 ラザフォード 】 ,
【 ラザフォード後方散乱分光法( RBS ) 】 ,
【 ラサホージウム 】 ,
【 ラジウム 】
【 ラジオアイソトープ線源 】 ,
【 ラジカル開始剤 】 ,
【 ラジカル反応 】 ,
【 ラテックス 】 ,
【 ラテックス型接着剤 】 ,
【 ラフィノース 】 ,
【 ラボアジェ 】 ,
【 ラマン(散乱)分光法 】 ,
【 ランゲルハンス島 】 ,
【 ランタン 】 ,
【 ランバート・ベアーの法則 】 ,
【 卵胞刺激ホルモン 】
用語の概要と関連ページ
【ラーモア歳差運動】( Larmor precession )
重力場に置かれたコマの首振り運動(歳差運動という)のように,外部磁場に置かれた磁気モーメントを持つ核は,自転しているので,磁気モーメントが外部磁場によって歳差運動を起こす現象をいう。
関連ページ : 核磁気共鳴とは
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【ラーモア周波数】( Larmor frequency )
与えられた外部磁場,磁気回転比で,回転運動の角周波数をラモーラ周波数という。なお,磁場中でのラーモア周波数を共鳴周波数とも呼ぶ。
関連ページ : 核磁気共鳴とは 核磁気共鳴分光装置
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【ラウールの法則】( Raoult's law )
「混合溶液の各成分の蒸気圧はそれぞれの純液体の蒸気圧と混合溶液中のモル分率の積で表される」をいう。
一般的には,十分に希薄な溶液について成り立つ。
関連ページ : 液体への溶解現象:溶解現象とは 希薄溶液の性質:はじめに
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【ラウレス硫酸ナトリウム】( sodium laureth sulfate )
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム( AES )の中で一般的に利用される界面活性剤である。
SLS とも呼ばれるポリ(オキシエチレン)=ドデシルエーテル硫酸エステルナトリウムである。1-ドデカノール( C12H25OH )を酸化エチレン( C2H4O :1,2 -エポキシエタン,オキシラン,エチレンオキシドともいう)でエトキシル化し,次いで硫酸エステル化後に炭酸ナトリウムで中和することでラウレス硫酸ナトリウム( CH3(CH2)10CH2 (OCH2CH2)nOS(O2)O-Na+ )が得られる。
関連ページ : 陰イオン(アニオン)界面活性剤
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【酪酸】( butyric acid )
飽和のモノカルボン酸
関連ページ : カルボン酸とは
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【ラクタム】( lactam )
環式化合物で,環状部分に –NHCO– を有するものをいう。
関連ページ : 熱可塑性・エンプラなど
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【ラクトース】( lactose )
天然産出の二糖類,母乳や牛乳などの乳汁中に存在する。D‐ガラクトースのアノマー炭素のヒドロキシル基と D‐グルコースの C4 炭素のヒドロキシル基とのグリコシド結合( 1 , 4‐グリコシド結合)したもので,グリコシド性ヒドロキシル基をもち還元性を示す。
関連ページ : オリゴ糖とは
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【ラクトフラビン】( lactoflavine )
⇒ビタミンB2
関連ページ : 水溶性ビタミン
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【ラザフォード】( Ernest Rutherford )
ニュージーランド出身の物理学者,化学者。マイケル・ファラデーと並び称される実験物理学の大家で,α線とβ線の発見,ラザフォード散乱による原子核の発見,原子核の人工変換などの業績により「原子物理学の父」と呼ばれる。1908 年にノーベル化学賞を受賞。
関連ページ : 原子とは
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【ラザフォード後方散乱分光法( RBS )】( Rutherford backscattering spectrometry )
高速イオン( He+ ,H+ など)を照射し,試料の原子核でラザフォード散乱(弾性散乱)を受けた散乱イオンのエネルギーと収量から深さ方向の元素組成を得る方法。
関連ページ : 表面・局所分析
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【ラサホージウム】( rutherfordium )
ラサホージウム( Rf ),周期表第4族,原子番号104の元素
関連ページ : 周期表第 4 族
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【ラジウム】( radium )
ラジウム( Ra ),周期表第2族,原子番号88の元素
関連ページ : 周期表第 2 族
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【ラジオアイソトープ線源】( radioisotope )
ラジオアイソトープ(radioisotope)とは,同位体のうち,不安定で放射性壊変をする核種。ラジオアイソトープ,又は放射性核種ともいう。( JIS K 0216(分析化学用語(環境部門)」) 一次X線
関連ページ : 蛍光X線分析
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【ラジカル開始剤】( radical initiator )
制御可能な程度の緩やかな反応条件でラジカルを発生させる化合物で,Cl2 などハロゲン分子,アゾ化合物( R-N=N-R ), -O-O- 結合を持つ有機過酸化物(ペルオキシド)などがある。
関連ページ : 高分子合成反応
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【ラジカル反応】( free-radical reaction )
反応に関わる化学種それぞれから電子 1 個が供与され,新しい結合性軌道が生成する化学反応である。
ラジカル反応によって行う重合をラジカル重合という。重合体成長の末端がラジカル(遊離基)のため,イオン重合に対し遊離基重合ともいう。
関連ページ : 電子の移動方法に注目した分類 アルケンの特徴 フェノールの反応 高分子合成反応 熱可塑性・エンプラなど 不飽和ポリエステル樹脂
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【ラテックス】( latex )
重合体の水性コロイド分散体( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
関連ページ : ゴム(エラストマー)とは ゴム関連用語
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【ラテックス型接着剤】( latex adhesive )
天然ゴム又は合成ゴムを水に乳化分散させた接着剤( JIS K6800 「接着剤・接着用語」)。
関連ページ : その他高分子材料
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【ラフィノース】( raffinose )
天然産出の三糖類,植物に広く含まれている。D‐ガラクトースと D‐グルコースの( 1 , 6‐グリコシド結合)にフラクトースとの( 1 , 2‐グリコシド結合)により連なる糖である。
関連ページ : オリゴ糖とは
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【ラボアジェ】( Antoine-Laurent de Lavoisier )
フランス人化学者 ( 1743~ 1794 ),質量保存の法則の発見,燃焼現象を酸素との反応で説明した最初の人物である。
関連ページ : 化学(はじめに)
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【ラマン(散乱)分光法】( Raman scattering spectroscopy , Raman spectroscopy )
ラマン散乱光を分光測定する方法( JIS K 0212「分析化学用語(光学部門)」)。
ラマン散乱(Raman scattering)とは,物質に光を照射したときに,照射光と振動数の異なった散乱光とが生じる現象( JIS K 0212「分析化学用語(光学部門)」)。
ラマン散乱光は,物質を構成する分子の振動などの影響を受けるため,化合物を特定できる官能基の種類と量に関する情報が得られる。
分光法には,ハイパーラマン散乱分光法(hyper-Raman scattering spectroscopy),非線形ラマン分光法(nonlinear Raman spectroscopy),チップ増強ラマン散乱分光法(tip-enhanced Raman scattering spectroscopy),顕微ラマン分光法(Raman microscopy),顕微レーザーラマン分光法(laser Raman microscopy)などがある。
関連ページ : X線回折 表面・局所分析
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【ランゲルハンス島】( islets of Langerhans )
内分泌器官の一つで,インスリン,グルカゴンなどのホルモンを分泌する膵臓の中の球状の小さな細胞。
関連ページ : 主な内分泌器官
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【ランタン】( lanthanum )
ランタン( La ),ランタノイド系,原子番号57の元素
関連ページ : 周期表第 3 族 その1
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【ランバート・ベアーの法則】( Lambert-Beer's law )
ランベルト・ベールの法則とも呼ばれ,JIS K 0212「分析化学用語(光学部門)」 では,光の強度変化( I0 , I )と光の通る道の長さ(光路長 L ),物質の量(濃度 C )との関係を I = I0×e–μCL 又は I = I0×10–εCL (ここに,μ:吸収係数,ε:吸光係数)と定義している。
JIS 規格では,モル濃度当たりの吸収係数をモル吸光係数 ( molar absorptivity )と定義している。
関連ページ : 無機化学(吸光量の評価) 赤外吸収スペクトル測定
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【卵胞刺激ホルモン】( follicle-stimulating hormone )
下垂体前葉の略号 FSH のペプチド系ホルモン。濾胞(ろほう)刺激ホルモンともいわれ,生殖細胞の成熟を刺激する。
関連ページ : 視床下部・下垂体
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