社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,カ行 “か”の用語を  かあ~かいさ,  かいし~かか,  かき~かし,  かす~かち,  かつ~かね,  かの~かわ,  かん~かんす,  かんせ~かんん  に分けて紹介する。

 用語一覧 かす~かち

加水分解 】  , 【 ガスクロマトグラフィー質量分析 】  , 【 ガス定数 】  , 【 ガス切断 】  , 【 ガス置換 】  , 【 ガス透過性 】  , 【 かすびき(亜鉛めっき) 】  ,

ガス腐食 】  , 【 ガス腐食試験 】  , 【 ガス溶接 】  , 【 化成処理 】  , 【 化成皮膜 】  , 【 化成皮膜処理(航空宇宙-アルミニウム合金の化成皮膜処理-一般用) 】  ,

風荷重 】  , 【 架設 】  , 【 ガセット 】  , 【 河川水 】  , 【 河川法 】  , 【 カソード 】  , 【 カソード反応 】  , 【 カソード反応分極曲線 】  ,

カソード膨れ 】  , 【 カソード防食 】  , 【 可塑剤 】  , 【 可塑性 】  , 【 ガソリン 】  , 【 形鋼 】  , 【 硬さ 】  , 【 堅練ペイント 】  , 【 可鍛鋳鉄 】  , 【 カチオン電着塗装

 用語の概要と関連ページ


 【加水分解】( hydrolysis )
 加水分解とは,水分子と反応し,反応物が分解した生成物が得られる反応である。 このとき水分子( H2O )は,H と OH に分割されて生成物中に取り込まれる。
 関連ページ : 腐食基礎:腐食反応 ,  塗料各論:ジンクリッチ系塗料の硬化特性 ,  
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 【ガスクロマトグラフィー質量分析】( gas chromatograph – mass spectrometer )
 GC/MS と略され,質量分析計を検出器とするガスクロマトグラフィー。【JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」】
 ガスクロマトグラフィー( GC ;gas chromatography )とは, 移動相として気体を用いるクロマトグラフィー(JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」)で,混合試料の構成成分の分離回収,各成分の定性・定量などを目的とする分析方法。
 質量分析( MS ;mass spectrometry )とは,高真空下で,複数の原子が結合した状態の分子をイオン化し,イオンを一定速度に加速して,電場及び磁場,又は 4 個の電極から構成した四重極場に導き,飛跡を曲げることによって質量スペクトルを求め,存在イオン種の定性・定量できる方法。
 イオン化された分析種をイオンの質量( m )と電荷数( z )の質量電荷比( m /z )に応じて,分離・測定する装置を質量分析部(質量分離部)といい,加速されイオンが磁界を通過するときのローレンツ力と遠心力とが釣り合うように描く曲率半径( r )の弧を解析する。
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【ガス定数】( gas constant )
 ⇒ 気体定数
 関連ページ : 鋼の腐食:水質(温度)の影響 ,  
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 【ガス切断】( gas cutting )
 金属材料をガス炎で加熱し,金属と酸素の急激な化学反応を利用して行う切断。
 関連ページ : 鋼橋製作:接合・溶接 ,  
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 【ガス置換】( inert gas replacement )
 一般には,空気に含まれる酸素による酸化防止を目的に,閉ざされた空間の空気を除去し,他の不活性なガス(窒素,二酸化炭素など)を充填することをいう。
 一般に広く用いられるものは,食品の酸化防止や微生物の繁殖抑制などを目的にしたもので,JIS Z0108 「包装用語」)では,ガス置換包装(gas exchangepackaging)とは“内容物の充塡時に容器から空気を吸引排気し,代わりに窒素及び二酸化炭素のような不活性ガスで置換して密封し,又は不活性ガスで強制的に容器内空気を置換して密封し,物品の変質などを防止することを目的とする包装。容器には,ガスバリア性の優れた包装材料を用いる。”と定義されている。
 関連ページ : 防食設計:防食法の概要 ,  
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 【ガス透過性】( gas transmission )
 気体透過性ともいい,ゴム・プラスチック・フィルム等の高分子材料の気体を通過させる性質で,その程度は種類,厚さ等に応じて異なる。
 ガス透過性の程度は,ガス透過度(gas transmission rate)といい,その評価法には差圧法と等圧法がある。
 JIS K7126-1 「プラスチック−フィルム及びシート−ガス透過度試験方法−第 1 部:差圧法」では, 試験片を,ガス透過セルの二つのチャンバ間に密封シールするような状態で装着し,低圧チャンバを真空排気し,試験ガスを高圧チャンバに導入する。試験片を通過する試験ガスの透過は,低圧側の圧力上昇又はガス量の増加で示される。
 JIS K7126-2 「プラスチック−フィルム及びシート−ガス透過度試験方法−第2部:等圧法」では,ガス透過セルの二つのチャンバ間に密封シールするような状態で装着し,チャンバ B にはキャリヤーガスをゆっくり流してパージし,次にチャンバ A には試験ガスを供給する。各チャンバの圧力は等しい(大気圧)が,試験ガスの分圧はチャンバ A のほうが高いので,試験ガスは試験片を透過してチャンバ B のキャリヤーガス中へ移動する。試験片を透過した試験ガスは,キャリヤーガスによってセンサへ運ばれる。用いるセンサの種類は,試験する材料及び使用するガスに基づいて決める。
 これにより得られた,透過するガスの単位面積,単位時間及び材料両面間の単位分圧差当たりの体積( [mol/(m2・s・Pa)] )を“ガス透過度” GTR (gas transmission rate) といい,透過するガスの単位厚さ,単位面積,単位時間及び材料両面間の単位分圧差当たりの体積( [mol・m/(m2・s・Pa)] )を“ガス透過係数(ガス透過率)” P (gas permeability coefficient of gas permeability) という。
 関連ページ : 防食基礎:有機ライニングの要求性能 ,  塗膜の試験規格:耐湿性 ,  塗膜の試験規格:膨れの等級 ,  
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 【かすびき(亜鉛めっき)】( ash deposts )
 めっきの不具合の一つとして,表面に亜鉛酸化物又はフラックス残差が著しく付着しているもの。
 一般に耐食性に影響がある。したがって,付着した場合はやすりなどで除去しておく方がよい。【JIS H8641 「溶融亜鉛めっき」】
 関連ページ : 金属概論:亜鉛について ,  防食基礎:溶融めっきの不具合 ,  
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 【ガス腐食】( gaseous corrosion )
 読み「がすふしょく」,液体の水の存在しない場での腐食現象を総称してガス腐食という。単に乾食ということもある。
 関連ページ : 腐食基礎:環境による分類 ,  腐食基礎:腐食現象の分類 ,  
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 【ガス腐食試験】( pollutioning gas corrosion test, gaseous corrosion test )
 ガス腐食とは,液体の水の存在しない場での腐食現象の総称で,単に乾食ということもある。ガス腐食試験とは,腐食ガスの雰囲気に,試験片をさらして行う試験をいう。JIS に規定されるガス腐食試験には,
 二酸化硫黄(SO2)によって汚染された大気による接点及び接続部の腐食効果を評価する JIS C60068-2-42 「環境試験方法-電気・電子-接点および接続部の二酸化硫黄試験方法(sulphur dioxide test)」,
 接点及び接続部に使用される銀及び銀合金の腐食の効果を評価するため,硫化水素(H2S)を用いた JIS C 60068-2-43「環境試験方法−電気・電子−接点及び接続部の硫化水素試験方法(hydrogen sulphide test )」,
 電気製品の部品,装置及び材料,特に接触部及び接続部を,屋内環境で作動及び保管するときの腐食の影響を評価するため,硫化水素(H2S),二酸化窒素(NO2),塩素(Cl2),二酸化硫黄(SO2)の混合ガスを用いた JIS C 60068-2-60「環境試験方法−電気・電子−混合ガス流腐食試験(flowing mixed gas corrosion test)」,
 めっき及びそれを施したものの耐食性試験方法について規定する JIS H8502「めっきの耐食性試験方法」には,屋外暴露試験(outdoor exposure test),連続噴霧試験(continuous spray test),サイクル試験 (cyclic test) ,コロードコート試験 (corrodkote corrosion test) ,およびガス腐食試験として,
 二酸化硫黄ガスの雰囲気で行う二酸化硫黄ガス試験 (sulfur dioxide gas test) ,硫化水素ガスの雰囲気で行う硫化水素ガス試験 (hydrogen sulfide gas test) ,塩素ガスの雰囲気で行う塩素ガス試験 (chlorine gas test) ,二酸化硫黄,硫化水素,二酸化窒素又は塩素ガスの混合ガスの雰囲気で行う混合ガス試験 (mixed pollution gas test) が規定されている。
 関連ページ : 防食基礎:人工環境腐食試験 ,  
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 【ガス溶接】( gas welding )
 ガス(アセチレン・水素・プロパン・石炭ガス)と酸素の混合物の燃焼熱を利用して溶接する方法。⇒ 溶接接合
 関連ページ : 鋼橋製作:接合・溶接 ,  鋼橋製作:溶接継手 ,  
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 【化成処理】( conversion treatment, chemical oxidation, chemical conversion )
 化学的処理によって金属表面に安定な化合物を生成させる表面処理方法。りん酸塩処理・黒染め処理・クロメート処理などがある。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
 亜鉛めっきで一般的に用いられる化成処理には,リン酸亜鉛処理,クロメート処理などがある。リン酸亜鉛処理は,防食性の向上と塗料の付着性向上を目的に,リン酸(H3PO4),第一リン酸亜鉛(Zn(H2PO4)2)と酸化剤を混合した溶液を用いる処理である。 クロメート処理は,クロム酸(H2Na2CrO4),硫酸(H2SO4),硝酸(HNO3),リン酸(H3PO4)などを含む溶液を用いる処理である。
 関連ページ : 金属概論:電気亜鉛めっき ,  防食基礎:素地調整概論 ,  塗装概論:素地調整技術 ,  
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 【化成皮膜】( chemical conversion coating, conversion coating )
 酸又はアルカリ性水溶液を用いて無電解で生成した皮膜。化学皮膜ともいう。【JIS H 0201「アルミニウム表面処理用語」】
 関連ページ : 塗料各論:塩基性防せい顔料 ,  
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 【化成皮膜処理(航空宇宙-アルミニウム合金の化成皮膜処理-一般用)】( Aerospace process−Chemical conversion coating for aluminium alloys−General purpose )
 アルミニウム合金上の一般用の化成皮膜の生成及び試験に対する要求事項について,JIS W 1110「航空宇宙−アルミニウム合金の化成皮膜処理−一般用:Aerospace process−Chemical conversion coating for aluminium alloys−General purpose」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:アルミ関連JIS規格 ,  
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 【風荷重】( wind load )
 建築物や構造物の立面が受ける風圧力(N/m2)で,風速と地域ごとに決められた風力係数を掛けたもので表される。
 関連ページ : 塗装概論:足場工 ,  
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 【架設】( construction )
 橋や電線などを一方から他方へかけ渡すこと。【大辞林】 橋梁を架けるための一連の工事を架設工事という。
 関連ページ : 防食塗装系:新設時塗装方法 ,  
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 【ガセット】( gusset plate )
 接合部に集まる部材を連結接合する補強用鋼板。一般に,ガセットは,連結に必要な最小限度の大きさとし,ボルト(リベット)又は溶接により部材を接合する。
 関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,  
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 【河川水】( river water )
 河川の流路を流れる水。
 関連ページ : 鋼の腐食:淡水とは ,  
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 【河川法】( River Act )
 日本の国土保全や公共利害に関係のある重要な河川を指定し,これらの管理・治水及び利用等を定めた法律である。
 昭和39年7月10日 法律第167号 第一章 総則(目的) 第一条 この法律は、河川について、洪水、津波、高潮等による災害の発生が防止され、河川が適正に利用され、流水の正常な機能が維持され、及び河川環境の整備と保全がされるようにこれを総合的に管理することにより、国土の保全と開発に寄与し、もつて公共の安全を保持し、かつ、公共の福祉を増進することを目的とする。
 関連ページ : 塗装概論:塗替え塗装管理(施工の流れ) ,  
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 【カソード】( cathode )
 電流が電解質から電極に向かって流れ,還元反応が行われる電極。陰極ともいう。【JIS Z0103「防せい防食用語」】 ⇒ 電極
 関連ページ : 腐食基礎:腐食と電気化学 ,  腐食基礎:金属表面の特徴 ,  腐食基礎:腐食反応と溶存酸素 ,  腐食基礎:腐食の開始について ,  腐食基礎:腐食反応 ,  腐食基礎:腐食開始と継続 ,  鋼の腐食:異種金属接触腐食 ,  鋼の腐食:淡水中の局部腐食 ,  鋼の腐食:土壌腐食(マクロ腐食) ,  防食基礎:電気防食(陰極防食) ,  塗料各論:不動態化,還元系防せい顔料 ,  
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 【カソード反応】( cathodic reaction )
 電極反応において,カソードで起きる還元反応。
 関連ページ : 腐食基礎:酸化還元反応 ,  腐食基礎:酸素拡散律速とは ,  鋼の腐食:淡水中の金属腐食 ,  防食基礎:電気防食(陰極防食) ,  
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 【カソード反応分極曲線】( cathodic polarization curve )
 略してカソード分極曲線ともいい,電流を電極上で還元反応(カソード反応)がより優位になる方向に流すと電極電位が負の方向にずれる。これをカソード分極(cathodic polarization)といい,電流密度と電極電位を両軸にとって描いた電流密度―電位曲線をカソード反応分極曲線という。⇒ 分極,分極曲線
 関連ページ : 防食基礎:電気防食(陰極防食) ,  
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 【カソード膨れ】( cathodic delamination )
 塗装された鋼などの,塗膜欠陥部の腐食に伴い,欠陥部がアノードとなり,欠陥部付近の塗膜下に形成されたカソードの塩基(アルカリ)による付着力低下,浸透圧による水浸透による膨れなど,腐食反応に伴うカソード部の塗膜はがれから膨れる現象をいう。
 関連ページ : 塗膜の試験規格:膨れの等級 ,  
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 【カソード防食】( cathodic protection )
 陰極防食ともいい,電極電位を基準値(防食電位)以下に下げることで目的を達成する電気化学的防食法をいう。
 外部からの電流付与方法には,電源装置を用いて電流を与える【外部電源方式】,異種金属接触腐食の原理を利用した【流電陽極方式】の 2種ある。
 関連ページ : 防食設計:防食法の概要 ,  防食基礎:電気防食 ,  
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 【可塑剤】( plasticizer )
 読み「かそざい」,塗料の添加剤として用いられるものは,乾燥した膜に伸び・タフネス・たわみ性を与えて塗膜の性能を向上させるために塗料に添加される物質。塗膜形成要素と相容性のある不揮発性又は難揮発性の液体又は固体の物質を加える。主に,揮発乾燥性塗料の製造に用いる。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 防食基礎:塗料の構成 ,  塗料概論:塗料構成材料 ,  塗料概論:塗料副要素(添加剤) ,  
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 【可塑性】( plasticity )
 読み「かそせい」,塑性(そせい)とも呼ばれ,変形応力をその降伏点応力まで又はそれ以下に減少した後,変形したままで残る材料の傾向。【JIS K 6900「プラスチック―用語」】
 。ゴム分野では,原料ゴム又は未加硫ゴム混合物において,変形させた力を除去した後も,その変形を保つ性質。【JIS K 6200「ゴム‐用語」】
 すなわち,外力を加えて変形させた後で,外力を除いた後も元の寸法に戻らず変形(ひずみ)する物質の性質をいう。なお,元の寸法に戻る性質は弾性( elasticity )といい,外力を除いた後のひずみ(寸法の伸び,縮みのこと)を永久ひずみあるいは残留ひずみという。
 関連ページ : 金属概論:建築構造用圧延鋼 ,  
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 【ガソリン】( gasoline )
 石油製品の一種で,常圧蒸留装置で得られる沸点範囲 30℃~180℃程度のナフサ( naphtha )を改質・異性化などの化学的処理をしたもので,自動車ガソリン( JIS K 2202 ),航空ガソリン( JIS K 2206 ),工業ガソリン( JIS K 2201 )がある。 ガソリンは,常温での揮発性が高く,日本の法令などでは揮発油(きはつゆ)とも呼ばれる。
 関連ページ : 塗膜の評価:耐揮発油性 ,  
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 【形鋼】( sections )
 山形(L形),溝形(U形),I 形,H 形などの断面形状に圧延した鋼材。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
 関連ページ : 金属概論:一般構造用圧延鋼 ,  
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 【硬さ】( hardness )
 物質,材料の特に表面または表面近傍の機械的性質の一つ。
 塗膜の硬度は,厚みが1mm以下と薄いため,参考の項に示す金属やゴムで採用されている押し込み法では,塗膜の変形以外に素地の影響が大きく計測困難である。このため,塗膜の硬度は,引っかき法を用いて評価されている。
 試験方法の規格には,JIS K 5600-5-4「塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」,JIS K 5600-5-5「塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第5節:引っかき硬度(荷重針法)」がある。
 参考:硬さの概念は,数値化して表現しようとする場合の試験方法の定義により様々な値を取る。硬さ試験では,金属,セラミックス,ゴムなどの材料特性により微小な変形を与える力に対する挙動がそれぞれ異なる。
 材質により,ブリネル硬さ(押し込み),ビッカース硬さ(押し込み),ヌ―プ硬さ(押し込み),ロックウェル硬さ(押し込み),バーコール硬さ(押し込み),モノトロン硬さ(押し込み),ショア硬さ(反発硬さ),鉛筆硬さ(引っかき),マンテルス硬さ(引っかき)などがある。【JIS K5500「塗料用語」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・表面物性 ,  塗膜の評価:硬さ ,  
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 【堅練ペイント】( past paint )
 調合ペイント(ready-mixed paint)が広く用いられるようになる昭和初期までの塗料で,亜麻仁油を展色剤とし,顔料を練って得られるペースト状で供給され,塗装現場で塗装時に塗装職人が亜麻仁油を用いて粘度を調整する塗料。
 関連ページ : 塗料概論:歴史(日本の油性塗料) ,  塗料概論:塗料の近代化 ,  
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 【可鍛鋳鉄】( Malleable iron castings )
 熱処理をした鉄−炭素合金であり,鋳放し状態で黒鉛を含まない白銑組織をもつ鋳鉄品。可鍛鋳鉄品の要求事項,機械的性質に基づく分類は JIS G 5705「可鍛鋳鉄品:Malleable iron castings」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:鋳鉄 ,  
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 【カチオン電着塗装】( cathodic electrodeposition )
 ⇒ 電着塗装
 関連ページ : 防食基礎:工業塗装