社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)

 “社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 ここでは,カ行 “け”の用語を  けあ~けと,  けな~けん  に分けて紹介する。

 用語一覧 けな~

ゲルバー橋 】  , 【 ケルビンプローブ法 】  , 【 ケレン 】  , 【 鹸(けん)化 】  , 【 限界応力 】  , 【 限界状態 】  , 【 検査 】  ,

弦材 】  , 【 研削材 】  , 【 原子核 】  , 【 原子吸光分析 】  , 【 原子空孔 】  , 【 原子サイズ 】  , 【 原子状水素 】  , 【 原子半径 】  ,

原状 】  , 【 原状試験片 】  , 【 原色(加法混色) 】  , 【 原色(減法混色) 】  , 【 原子力発電 】  , 【 健全度 】  , 【 元素分析 】  ,

建築 】  , 【 建築基準法 】  , 【 建築構造用圧延鋼 】  , 【 建築構造用炭素鋼管  】  , 【 建築設備 】  , 【 建築物 】  , 【 検討 】  ,

現場施工 】  , 【 現場塗装 】  , 【 原板ブラスト 】  , 【 顕微赤外分光法 】  , 【 検分 】  , 【 減法混色 】  , 【 研磨紙法(耐摩耗性) 】  , 【 研磨布 】  , 【 原油

 用語の概要と関連ページ


 【ゲルバー橋】( Gerber bridge, cantilever bridge )
 連続橋の主桁の途中にヒンジを設けて静定構造とした橋梁である。地盤沈下の想定される都市部に広く用いられている。
 関連ページ : 鋼橋構造 ,  
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 【ケルビンプローブ法】( Kelvin probe method )
 振動容量法,単にケルビン法ともいい,仕事関数既知の金属電極(参照電極)と未知の金属電極 2枚からなるコンデンサを振動させ,容量変化に起因する電荷の移動を補償する直流を印加することで,両電極間の仕事関数の差(接触電位差)が測定できる。
 参照電極を針状の物を用いることで,物体表面の仕事関数の分布を知ることができる。これを利用したものに,ケルビンプローブフォース顕微鏡(Kelvin Probe Force Microscopy ,KPFM)がある。
 関連ページ : 腐食基礎:仕事関数 ,  
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 【ケレン】( cleaning, hand cleaning )
 素地調整と同義語。【 JIS Z 0103「防せい防食用語」】
 「第2版 鉄道用語辞典」丸善,2006では,塗装前に被塗面上のさび,油脂,汚れその他塗料の付着性や防せいに有害な物質を除去することで,素地調整ともいう。その方法にはショットブラスト,サンドブラスト,ケレンハンマなどの機械的処理や,塩酸,硫酸,リン酸などで酸洗いする化学的処理などがある。
 (社)色材協会編「塗料用語辞典」技報堂出版,1993では,cleanの転訛(てんか)した陶工用語,鋼橋塗装,建築塗装等で鉄部のさびた部分をスクレーパ-等で除去すること。
 関連ページ : 塗装概論:素地調整技術 ,  塗装概論:手工具 ,  塗装概論:塗替え塗装管理(除せい) ,  防食塗装系:塗替え塗装 ,  防食塗装系:道路:塗替え塗装の基礎 ,  防食塗装系:鉄道:塗替え塗装の基本 ,  防食塗装系:タンク外面の防食 ,  防食塗装系:建築物鋼面の防食塗装 ,  防食塗装系:建築物亜鉛めっき面の防食塗装 ,  
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 【鹸(けん)化】( saponification )
 鹸(けん)化とは,油脂又はエステルがアルカリによって加水分解し,石けんを生成する反応。脂肪酸のアルカリによる中和反応も含まれる。
 一般的には,次式に示すように,油脂(脂肪)を水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの塩基を使ってグリセリンと高級脂肪酸塩に加水分解することをいう。
 R-COOCH2CH(OOC-R)CH2OOC-R + 3NaOH → C3H5(OH)3 + 3R-COO-Na ,R:アルキル基
 関連ページ : 塗膜の評価:耐アルカリ性 ,  
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 【限界応力】( critical stress )
 外力を受けた物体が,破壊されずに耐え得る最大限度の応力。
 関連ページ : 鋼の腐食:応力腐食割れ ,  
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 【限界状態】( limit state )
 構造物が要求性能を満足しなくなる限界の状態。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【検査】( survey )
 構造物の現状を把握し,構造物の性能を確認する行為。(鉄道橋,道路橋では点検という)
 検査には,初回検査(新設構造物,改築・取替構造物の初期の状態を把握),通常全般検査(2年を超えない期間で定期的に実施),特別全般検査(健全度の判定の精度を高める目的で必要に応じて実施),臨時検査(災害や大きな事故発生,予期しない異常の発見した時),個別検査(全般検査,臨時検査の結果,詳細な検査が必要とされた場合等に実施。道路では詳細調査という) がある。
 関連ページ : 防食塗装系:はじめに ,  
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 【弦材】( chord member )
 トラスの上側および下側を形成する部材。上側を上弦材,下側を下弦材という。【新版図説土木用語辞典】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【研削材】( grinding, abrasive )
 研削材(けんさくざい)とは,ブラスト処理に用いる,鋼材表面を細かく切削及び打撃する効果をもつ固体の粒子。【 JIS Z 0310「素地調整用ブラスト処理方法通則」】
 研削材の多くは研磨剤としても広く用いられている。けい砂,ガーネット,鋳鋼ショット・グリットなどの主な研削材は,JIS Z 0311「ブラスト処理用金属系研削材」,JIS Z 0312「ブラスト処理用非金属系研削材」に規定されている。
 関連ページ : 防食基礎:ブラスト処理 ,  塗装概論:ブラスト処理 ,  塗装概論:研削材 ,  防食塗装系:新設時塗装方法 ,  
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 【原子核】( atomic nucleus )
 原子の中心にある正電荷の微小な粒子で,中性子と陽子が核力で強く結合したもの。原子質量の大部分を原子核が占める。
 関連ページ : 金属概論:金属の化学的特徴 ,  
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 【原子吸光分析】( atomic absorption spectrometry )
 原子吸光分光分析法ともいい,試料中に含まれる分析対象元素を,フレーム(炎),電気加熱,又は化学反応によって原子化し,その原子蒸気層の吸光度を測定することによって分析対象元素の濃度を求める方法。【JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」】
 試料中に含まれる分析対象元素を,フレーム(炎),電気加熱(フレームレス),又は化学反応によって原子化し,その原子蒸気層の吸光度を測定することによって分析対象元素の濃度を求める方法。
 吸光度(absorbance)とは,試料側を透過する光の強度と,透過前の光の強度との比を常用対数によって表した数値。【JIS K 0211「分析化学用語(基礎部門)」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【原子空孔】( atomic vacancy )
 格子欠陥の一種,結晶の格子点に存在すべき原子が欠落している状態をいう。 1個の原子が欠落しているときは,空格子点(vacancy)といい,複数の原子が欠落している場合は空孔(ボイド)を形成する。原子空孔は,材料の電気伝導や拡散に影響する。
 逆に,格子間に余分の原子が入る場合を格子間原子(interstitial atom)といい,原子空孔との対をフレンケル欠陥(Frenkel defect)という。
 関連ページ : 腐食基礎:金属構造欠陥 ,  
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 【原子サイズ】( atomic size )
 原子の大きさは,電子雲の広がりと定義すると直感的に理解しやすい。しかしながら,電子雲は電子の存在確率を意味し,その境界面の明確な定義は困難である。さらに,複数の原子の化学結合による分子では,特定の原子に属する電子雲を定義する必要がある。
 従って,原子の大きさを定量的に示す原子半径は,必要不可欠の情報でありながら,原子の状態により,統計力学(量子力学)の自己無撞着(じこむどうちゃく;self-consistent)場を用いた理論的な原子半径,共有結合半径,金属結合半径,イオン半径,ファンデルワールス半径などの複数の定義と複数の値が使い分けられるている。
 関連ページ : 腐食基礎:合金の結晶構造 ,  
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 【原子状水素】( atomic hydrogen )
 地球上では,水素原子の多くは,二原子の結合した分子状水素(H2)として存在するが,宇宙では,全質量の 75%が陽子 1個と電子 1個で構成される水素原子(H)として存在する。この状態の水素原子を原子状水素とも称される。
 水素原子は反応性が非常に高いため、ほぼ全ての元素と結合できる。酸素や窒素などと結びついた反応性の強い水素原子は活性水素(active hydrogen)といわれる。電気分解で発生する水素も反応性が激しく一種の活性水素である。
 関連ページ : 鋼の腐食:水素脆化 ,  
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 【原子半径】( atomic radius )
 分子や結晶内の原子それぞれを剛体球とみなした場合の半径をいうが,同じ原子でも結合様式により定義が異なる。主な結合様式による原子半径にはファンデルワールス半径,共有結合半径,金属結合半径,イオン半径などがある。⇒ 共有結合半径,イオン半径
 関連ページ : 腐食基礎:参考(腐食反応) ,  
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 【原状】( the original state, the original condition )
 変化する前のもとのままの状態・形。
 関連ページ : 塗料評価:上塗り適合性 ,  
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 【原状試験片】( original specimen )
 同一の原料(塗料)から同時に同じ方法で作製した試験片で,品質試験を終了した試験片との比較に用いられる。
 関連ページ : 塗膜の評価:耐水性 ,  塗膜の評価:促進耐候性 ,  塗膜の評価:耐候性 ,  塗膜の試験規格:促進耐候性 ,  
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 【原色(加法混色)】( additive color primaries )
 一般の加法混色に用いる基本の色刺激。任意の色を再現するには互いに独立な三つの色刺激が必要であって,加法混色の色域(2092 参照)を広げるために,通常,適当な赤,緑及び青紫の 3 色を用いる。【JIS Z8105「色に関する用語」】⇒ 加法混色
 関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,  
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 【原色(減法混色)】( subtractive primaries )
 減法混色に用いる基本の吸収媒質(の色)。任意の色を再現するには互いに独立な 3 種の吸収媒質が必要であって,減法混色の色域(2092 参照)を広げるために,通常,シアン(スペクトルの赤部を吸収する),マゼンタ(スペクトルの緑部を吸収する)及び黄(スペクトルの青紫部を吸収する)の 3 媒質を用いる。【JIS Z8105「色に関する用語」】⇒ 減法混色
 関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,  
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 【原子力発電】( nuclear power generation )
 原子核反応(核分裂,核融合)で発生する熱エネルギーで高圧の水蒸気を作り,タービン電力へ変換する発電方式。
 関連ページ : 社会資本:電源設備 ,  
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 【健全度】( soundness, integrity )
 構造物に定められた要求性能に対し,当該構造物が保有する健全さの程度。
 適切な措置を実施するためには,適切な健全度判定が必要となる。基礎となる健全度の判定区分に対する変状の程度と措置の必要性の考え方は,維持管理を行う事業者により定められているのが通例である。
 関連ページ : 維持管理(鉄道):考え方 ,  維持管理(鉄道):健全度 ,  維持管理(鉄道):健全度判定 ,  防食設計:防食設計時の要点 ,  塗装概論:塗替え塗装工程 ,  塗膜の評価:はじめに ,  防食塗装系:はじめに ,  社会資本:建築 ,  防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【元素分析】( elemental analysis )
 試料物質の含有成分元素の検出,又は定量を目的とした化学分析。
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【建築】( architecture )
 人間が活動するための空間を内部に持った構造物を計画,設計,施工,使用に至るまでの行為の過程全体,あるいは一部のこと。
 関連ページ : 社会資本:建築 ,  
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 【建築基準法】( Building Standards Act )
 建築物の敷地・設備・構造・用途についてその最低基準を定める法律。
 関連ページ : 社会資本:建築 ,  社会資本:地震と高層建築 ,  防食塗装系:建築物鋼面の防食塗装 ,  
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 【建築構造用圧延鋼】( rolled steels for building structure )
 SN材と略称され,建築構造物に用いる熱間圧延鋼材をいう。【JIS G 3136「建築構造用圧延鋼材」】
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  防食塗装系:鋼橋の構造例 ,  金属概論:建築構造用圧延鋼 ,  金属概論:鉄鋼の分類 ,  鋼の腐食:鋼材の変遷 ,  
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 【建築構造用炭素鋼管 】( Carbon steel tubes for building structure )
 STKN材と記され,主に建築構造物に用いる炭素鋼鋼管,品質については,JIS G 3475「建築構造用炭素鋼鋼管:Carbon steel tubes for building structure」に規定されている。なお,構造物の基礎ぐいに用いる鋼管は,JIS A 5525「鋼管ぐい」に規定されている。
 関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS ,  防食塗装系:鋼橋の構造例 ,  
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 【建築設備】( building equipment )
 建築基準法第二条(用語の定義)では,土地に定着し建築物に設ける工作物のうち,電気,ガス,給水,排水,換気,暖房,冷房,消火,排煙若しくは汚物処理の設備や煙突,昇降機若しくは避雷針をいう。
 関連ページ : 社会資本:建築 ,  防食塗装系:建築物鋼面の防食塗装 ,  
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 【建築物】( building )
 建築基準法第二条(用語の定義)では,建築物は土地に定着する工作物のうち,① 屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。),② ①に附属する門若しくは塀,③ 観覧のための工作物,④ 地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所,店舗,興行場,倉庫,その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋,プラットホームの上家,貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい,建築設備を含む。
 関連ページ : 社会資本:建築 ,  防食塗装系:建築物鋼面の防食塗装 ,  
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 【検討】( analysis, discussion )
 定性的,経験的に要求性能を満たしているか否かを判断する行為。【鉄道構造物等設計標準・同解説(鋼・合成構造物)】
 関連ページ : 橋梁関連の基礎用語 ,  
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 【現場施工】( site fabrication, site work )
 施工現場(construction sites)で行う工事。
 関連ページ : 塗装概論:塗替え塗装管理(素地調整) ,  
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 【現場塗装】( field coating )
 工場塗装に対して用いられる用語で,例えば,橋梁の架設現場に赴き,現場の環境の中で行う塗装をいう。
 関連ページ : 防食基礎:素地調整概論 ,  塗装概論:新設塗装工程 ,  塗装概論:塗り付け方法 ,  防食塗装系:新設時塗装方法 ,  
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 【原板ブラスト】( blasting for rolled sheet )
 製鋼工場で鋼板の一次防錆を目的に行う素地調整。⇒ 一次素地調整
 関連ページ : 鋼橋製作:素地調整 ,  塗装概論:新設塗装工程 ,  塗装概論:新設時塗装管理(素地調整) ,  
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 【顕微赤外分光法】( infrared microspectrometry )
 顕微 FT–IR ともいわれ,試料が微量の場合,試料の加工が困難な場合,固体表面上の異物など,顕微鏡下で確認しながら赤外分光分析することができる。
 顕微赤外測定装置や赤外顕微鏡(infrared microscope for spectrometry)ともいわれ,400cm−1 付近から 4000cm−1 付近までの波数領域の赤外線を用いて試料の微小部分を分光分析することができる装置。光路及び対物鏡の切り替えによって透過,反射,ATR 及び高感度反射測定が可能な装置もある。【JIS K 0215「分析化学用語(分析機器部門)」】
 関連ページ : 防食基礎:腐食試験・化学分析 ,  
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 【検分】( examination, inspection, survey )
 実際に見て調べること。
 関連ページ : 塗料評価:試験準備 ,  
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 【減法混色】( subtractive color mixture )
 色フィルタ等の選択性がある吸収媒質の重ね合わせによって,個々の吸収媒質とは異なった色を作る混合方法。【JIS Z8105「色に関する用語」】
 関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,  
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 【研磨紙法(耐摩耗性)】( rotating abrasive-paper-covered wheel method (abrasion resistance) )
 JIS K 5600-5-8 「塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 8 節:耐摩耗性(研磨紙法)」
 適用範囲 この規格は,塗料の試験方法に関する一連の規格の一つである。 テーバー形摩耗試験機を用い,回転軸に取り付けた研磨紙によって乾燥塗膜を摩耗させて,その耐摩耗性を測定するための方法について規定する。
 原理 乾燥塗膜は,規定の条件でテーバー形摩耗試験機の回転輪に取り付けられた研磨紙によって摩 耗される。試験中は,回転輪には規定の荷重が加えられる。耐摩耗性は,規定の回転数の摩耗を受けたときの摩耗減量又は塗膜がはがれて下塗り塗膜若しくは素材表面に達するのに必要な回転数として求められる。⇒ 耐摩耗性
 関連ページ : 塗膜の評価:機械的性質とは ,  塗膜の評価:耐摩耗性 ,  
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 【研磨布】( coated abrasive )
 金属や木材の研削,研磨に用いるサンドペーパー,紙やすりとも呼ばれる研磨材を布や紙に接着したシート状の工具。
 関連ページ : 塗装概論:動力工具 ,  
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 【原油】( crude oil )
 原油は,組成の違いによる次のように分類される。
 パラフィン基原油:パラフィン系炭化水素を多量に含んだ原油をいう。
 ナフテン基原油:アスファルト基原油ともいい,ナフテン系炭化水素を多量に含んだ原油をいう。
 混合基原油:パラフィン基原油とナフテン基原油の中間の原油をいう。
 特殊原油:一般に芳香族炭化水素を多量に含む原油をいい,種類が少ないので特殊原油と呼ばれている。
 原油の組成や性質はきわめて多種多様で,油田によって,あるいは同じ油田でも油層によって異なる。日本に輸入されている主要な中東原油は,混合基原油である。
 関連ページ : 塗料概論:溶剤類