社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)
“社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
ここでは,ヤ行 “よ”の用語を よあ~ようせ, ようそ~よん に分けて紹介する。
用語一覧 ようそ~
【 よう素価 】 ,
【 溶存酸素 】 ,
【 溶存酸素濃度 】 ,
【 溶体化処理 】 ,
【 溶断 】 ,
【 溶棒式フレーム溶射 】 ,
【 塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯 】 ,
【 溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯 】 ,
【 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼 】 ,
【 塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 】 ,
【 溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 】 ,
【 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼 】 ,
【 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼 】 ,
【 溶融亜鉛めっき 】 ,
【 溶融亜鉛めっき鋼 】 ,
【 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 】 ,
【 溶融亜鉛めっき試験方法 】 ,
【 溶融アルミニウム亜鉛合金めっき 】 ,
【 溶融アルミニウムめっき 】 ,
【 溶融アルミニウムめっき鋼 】 ,
【 溶融アルミニウムめっき試験方法 】 ,
【 溶融押出成型法 】 ,
【 溶融めっき(塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯) 】 ,
【 溶融めっき(溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯) 】 ,
【 溶融めっき(溶融アルミニウムめっき鉄線及び鋼線) 】 ,
【 溶融めっき 】 ,
【 容量絶対湿度 】 ,
【 横桁 】 ,
【 横構 】 ,
【 予防保全 】 ,
【 溶融アルミナ 】 ,
【 四ふっ素化樹脂 】
用語の概要と関連ページ
【よう素価】( iodine value, iodine number )
油脂・樹脂に化学的に結合する酸素の量に比例し,不飽和度を推定するために用いる。試料100gと結合するハロゲンの量を換算して得るよう素のg数で表す。ウィス法とハンス法とがある。 【JIS K5500「塗料用語」】
JIS K 5421 参照。
関連ページ : 塗料各論:はじめに , 塗料各論:塗料分類(形態別分類) , 塗料各論:アルキド樹脂とは , 塗料各論:長油性フタル酸樹脂塗料 , 塗料各論:JISフタル酸樹脂塗料 ,
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【溶存酸素】( dissolved oxygen )
DOと略称され,水中に溶解している酸素の量を意味し,一般的には水の汚染の程度を示す指標として用いられる。海洋や河川では,4~5mg/L を下回ると水中生物の生命が脅かされるといわれている。
関連ページ : 腐食基礎:腐食反応と溶存酸素 , 腐食基礎:酸素拡散律速とは , 腐食基礎:腐食は化学 , 腐食基礎:腐食開始と継続 , 鋼の腐食:湿食 , 鋼の腐食:淡水腐食(溶存酸素濃度の影響) , 鋼の腐食:大気腐食の分類 , 防食基礎:酸素除去 , 鋼の腐食:海洋環境(環境別腐食) ,
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【溶存酸素濃度】( dissolved oxygen concentration )
溶存酸素量や単に溶存酸素,DOともいい,主に水に溶解する酸素の量を示す。酸素の水への溶解量は水温,溶解塩類の濃度,気圧などにより影響を受ける。ちなみに,1気圧の蒸留水の飽和溶存酸素量は,20℃で 8.84mg/L ,25℃で 811mg/L ,30℃で 7.53mg/L である。
関連ページ : 腐食基礎:溶存酸素濃度の影響 , 腐食基礎:表面の揺らぎ , 鋼の腐食:濃淡電池腐食 , 鋼の腐食:淡水環境の腐食・目次 , 鋼の腐食:淡水中の金属腐食 , 鋼の腐食:溶存酸素の拡散 , 鋼の腐食:水質(温度)の影響 , 鋼の腐食:水質(温度)の影響 , 鋼の腐食:海水の特徴 , 鋼の腐食:海洋環境(環境区分) ,
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【溶体化処理】( solution treatment )
固溶化熱処理ともいい,化合物となっている合金元素を原子の状態で溶け込ませる(固溶という)ための熱処理で,充分に加熱して合金成分を固体に溶け込ませ,その後に析出物を出さないように急冷する処理である。この処理で得たれたものを固溶体という。
例えば,常温のアルミニウムに固溶できる元素は小さいが,温度を上げることで固溶できる元素の量が増える。そこで,多くの合金元素を含む合金を高温に保つことで,全ての合金元素を固溶できる。
関連ページ : 金属概論:アルミニウム合金とは , 鋼の腐食:粒界腐食 ,
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【溶断】( melt-cutting )
金属の融点以上に加熱し,金属材料を切断する技術。溶断は,熱源の違いで,ガス切断(酸素-アセチレン炎),アーク切断(アーク放電),レーザー加工に分けられる。
関連ページ : 防食塗装系:新設時塗装方法 ,
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【溶棒式フレーム溶射】( rod flame spraying )
棒状の溶射材料を用いて行うフレーム溶射。【JIS H8200「溶射用語」】
溶射材料に棒状の材料を用いる溶射法。 線材に加工することができないセラミックスの溶射などに用いる。【日本溶射学会・溶射用語集より】
⇒ フレーム溶射
関連ページ : 防食基礎:金属溶射 , 防食基礎:溶射方式 ,
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【塗装溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯】( prepainted hot-dip 55% aluminium-zinc alloy-coated steel and strip )
CGLC材と記され,冷間圧延原板を用いた溶融 55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯(SGLC材)に,耐久性又は,耐久性及び日射反射性のある合成樹脂塗料を両面又は片面に均一に塗装,焼き付けた塗装溶融 55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3322「塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯:Prepainted hot-dip 55% aluminium-Zinc alloy-coated steel and strip」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯 】( hot-dip 55% aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip )
SGLH材,SGLC材と記され,質量分率で約 55%アルミニウム,1.6%けい素,残部亜鉛を標準組成とするめっき浴において,溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3321「溶融 55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip 55% aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。なお,SGLH材は原板に熱間圧延鋼板をもちいたもの,SGLC材は原板に冷間圧延鋼板を用いたものを示す。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼】( hot-dip 55% aluminium-zinc alloy-coated steel )
SHLH材と記され,質量分率で約 55%アルミニウム,1.6%けい素,残部亜鉛を標準組成とするめっき浴において,溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板を加工した波板,品質については,JIS G 3321「溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip 55% aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS , 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【塗装溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 】( prepainted hot-dip zinc-5% aluminium alloy-coated steel sheet and strip )
CZAC材と記され,冷間圧延原板を用いた溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯(SZAC材)に,耐久性又は,耐久性及び日射反射性のある合成樹脂塗料を両面又は片面に均一に塗装,焼き付けた塗装溶融亜鉛−5 %アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3318「塗装溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯:Prepainted hot-dip zinc-5% aluminium alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融亜鉛-5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 】( hot-zinc-5% aluminyum alloy-coated steel sheet and strip )
SZAH材,SZAC材と記され,質量分率で約 5%アルミニウム及び残部亜鉛からなるめっき浴において溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3317「溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯:Hot-zinc-5% aluminyum alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。なお,SZAH材は原板に熱間圧延鋼板をもちいたもの,SZAC材は原板に冷間圧延鋼板を用いたものを示す。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼】( hot-dip zinc-5% aluminyum alloy-coated steel )
SZAH材と記され,質量分率で約 5%アルミニウム及び残部亜鉛からなるめっき浴において溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板を加工した波板,品質については,JIS G 3317「溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯:Hot-zinc-5% aluminyum alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS , 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼】( hot-dip zinc-aluminium-magnesium alloy-coated steel )
SGMH材,SGMCと記され,質量分率で,5.0%から 13.0%のアルミニウム,2.0%から 4.0%のマグネシウム,その他元素の合計 1.0%以下及び残部亜鉛からなるめっき浴において,両面等厚の溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3323「溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip zinc-aluminium-magnesium alloy-coated steel sheet and strip」に規定されている。なお,SGMH材は原板に熱間圧延鋼板をもちいたもの,SGMC材は原板に冷間圧延鋼板を用いたものを示す。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS , 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 , 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【溶融亜鉛めっき】( zinc hot dip galvanizing )
鋼材及び鋼材加工品(素材)に防食の目的で施される。【JIS H 8642(溶融亜鉛めっき)】⇒ 溶融めっき
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融亜鉛めっき鋼】( hot dip galvanized steel sheet, hot-dip zinc-coated steel sheets )
溶融亜鉛めっき鋼は,溶融めっき法の一種で,鋼材や部材を 440℃前後の溶融した亜鉛浴に浸漬して,鋼材表面に鉄と亜鉛の合金層,純亜鉛層の厚い皮膜を形成したものである。
SGH材やSGC材と記され,質量分率で,97%以上の亜鉛を含むめっき浴(ただし,通常,アルミニウムを 0.30%以下)において,両面等厚の溶融亜鉛めっきを行った鋼板及び鋼帯,並びに板を加工した波板,品質については,JIS G 3302「溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip zinc-coated steel sheet and strip」に規定されている。
関連ページ : 鋼橋製作:その他防食対策 , 金属概論:鉄鋼製品JIS , 金属概論:亜鉛について , 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 , 金属概論:溶融亜鉛めっき , 金属概論:電気/溶融亜鉛めっき比較 , 金属概論:溶融亜鉛めっき鋼の品質 , 金属概論:溶融亜鉛めっき層の構造 , 防食基礎:溶融めっき , 防食基礎:溶融めっき鋼 , 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 】( Hot-dip zinc-coated steel sheet and strip )
SGH材,SGC材と記され,質量分率で,97%以上の亜鉛を含むめっき浴(アルミニウム 0.30%以下)において,両面等厚の溶融亜鉛めっきを行った鋼板及び鋼帯並びに板について,JIS G 3302「溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip zinc-coated steel sheet and strip」に規定されている。なお,SGH材は原板に熱間圧延鋼板をもちいたもの,SGC材は原板に冷間圧延鋼板を用いたものを示す。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融亜鉛めっき試験方法 】( Test methods for hot dip galvanized coatings )
鋼材及び鋼材加工品に施した溶融亜鉛めっきの試験方法について,JIS H 0401「溶融亜鉛めっき試験方法:Test methods for hot dip galvanized coatings」に規定されている。
規定される試験項目は,付着量(厚さ)試験方法,均一性試験方法(硫酸銅試験),密着性試験方法,性状試験方法(アルカリ試験)である。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融アルミニウム亜鉛合金めっき】( hot-dip aluminium-zinc alloy coated steel sheets/strip )
主に建材用の高防錆性(防せい性)をもつ,溶融アルミニウム-亜鉛合金めっきを行った鋼板及び鋼帯。約5%アルミニウムと亜鉛の合金めっきをしたもの及び約55%アルミニウムと亜鉛の合金めっきをしたものがある。【JIS G 0203「鉄鋼用語(製品及び品質)」】
関連ページ : 金属概論:溶融亜鉛めっき , 防食基礎:溶融めっき , 防食基礎:溶融めっき鋼 ,
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【溶融アルミニウムめっき】( hot dip aluminized coatings on ferrous products )
鉄鋼製品に耐候性,耐食性及び耐熱性を向上させる目的で施しされる。【JIS H 8642(溶融アルミニウムめっき)】⇒ 溶融めっき
関連ページ : 防食基礎:溶融めっき , 防食基礎:溶融めっき鋼 ,
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【溶融アルミニウムめっき鋼】( hot-dip aluminium-coated steel )
SA材と記され,溶融アルミニウムめっきを行った鋼板及び鋼帯,品質については,JIS G 3314「溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip aluminium-coated steel sheets and coils」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼製品JIS , 防食基礎:溶融めっき , 防食基礎:溶融めっき鋼 , 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【溶融アルミニウムめっき試験方法】( Methods of test for hot dip aluminized coatings on ferrous products )
鉄鋼製品に耐候性,耐食性及び耐熱性を向上させる目的で施した溶融アルミニウムめっきの試験方法について,JIS H 8672「溶融アルミニウムめっき試験方法:Methods of test for hot dip aluminized coatings on ferrous products」に規定されている。規定される試験項目は,めっき厚さ試験方法,付着量試験方法,ピンホール試験方法,密着性試験方法である。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 ,
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【溶融押出成型法】( extrusion molding )
熱可塑性樹脂をフィルム化する一般的な方法で,シリンダー内で加熱しスクリューで加圧した溶融状態の樹脂を押出金型の吐出口(リップ)から押し出し冷却工程を経て成型する。
金型の形状や冷却方法などにより細分類されるが,金型の違いでは,インフレーション法(inflation)とTダイ法(T-die)に分けられる。インフレーション法とは,押出機の先端にリングダイス(またはクロスヘッドダイ)と呼ばれる環状の金型を設置し,チューブ状に押し出して連続的に成型する方法である。Tダイ法(フラットダイ法)とは,押出機の先端にTダイと呼ばれる直線状の金型を設置し,平板状に押し出して連続的に成型する方法である。
関連ページ : 防食基礎:有機ライニング鋼管 , 防食基礎:ライニング方法 ,
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【溶融めっき(塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯)】( Prepainted hot-dip 55% aluminium-Zinc alloy-coated steel and strip )
質量分率で約 55%アルミニウム,1.6%けい素,残部亜鉛を標準組成とするめっき浴において,溶融めっきを行った鋼板及び鋼帯について,JIS G 3321「塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯:Prepainted hot-dip 55% aluminium-Zinc alloy-coated steel and strip」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:アルミ関連JIS規格 ,
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【溶融めっき(溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯)】( Hot-dip aluminium-coated steel sheets and coils )
溶融アルミニウムめっきを行った鋼板及び鋼帯について,JIS G 3314「溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯:Hot-dip aluminium-coated steel sheets and coils」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:アルミ関連JIS規格 ,
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【溶融めっき(溶融アルミニウムめっき鉄線及び鋼線)】( Hot-dip aluminium-coated steel wires )
溶融アルミニウムめっきを行ったアルミニウムめっき鉄線及びアルミニウムめっき鋼線について,JIS G 3544「溶融アルミニウムめっき鉄線及び鋼線:Hot-dip aluminium-coated steel wires」に規定されている。
関連ページ : 金属概論:アルミ関連JIS規格 ,
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【溶融めっき】( hot dip coating )
めっきしようとする物を溶融した金属の中に浸して,表面に金属被膜を作る表面処理方法。【JIS Z0103「防せい防食用語」】
溶融した液状金属に構造体や部材を浸漬し,溶融金属と構造体の温度差を利用し,構造体表面に溶融金属を凝固させる方法である。この方法では,母材が熱影響を受ける温度より低い融点の金属しかめっきできない。
鉄鋼に適用可能な低融点金属を用いた溶融めっきには,JIS H8641「溶融亜鉛めっき」(浴温度430℃以上),JIS H 8642「溶融アルミニウムめっき」(浴温度700℃以上),溶融 55%アルミニウム-亜鉛合金めっき(浴温度570℃以上)などがある。
関連ページ : 金属概論:亜鉛めっき鋼の種類 , 防食基礎:金属被覆(分類) , 防食基礎:溶融めっき , 防食基礎:溶融めっき鋼 , 防食基礎:溶融めっきの不具合 , 防食塗装系:道路:塗装系溶融亜鉛めっき用 , 防食塗装系:道路:塗替え塗装系亜鉛めっき面用 , 防食塗装系:鉄道:塗替え劣化亜鉛面用 , 防食塗装系:建築物亜鉛めっき面の防食塗装 ,
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【容量絶対湿度】( volumetric humidity )
略称 VH ,水蒸気量を直接示すために用いられ,単に絶対湿度ともいわれる。一般的には,大気の一定体積(1m3)当たりの水蒸気の量(g)で表わす容量絶対湿度 VH(volumetric humidity ; g/m3)で表される。
すなわち,容積 Va(m3)に含まれる水蒸気の質量を Mw(g)とすると,容量絶対湿度 VH=Mw/Va で定義される。
相対湿度 RH との関係は,T:温度(℃),E:水蒸気圧,Es(T):飽和水蒸気圧,とした場合に次式で与えられる。
VH= (RH/100)・Es(T)・216.7/(T+273.15)
関連ページ : 鋼の腐食:絶対湿度とは ,
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【横桁】( cross beam )
橋軸に対して横方向に設けられた桁で,縦桁の荷重を主桁に伝達する。
関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,
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【横構】( lateral bracing )
風荷重,地震荷重などの横方向の荷重に抵抗するために,主桁間を連結するように配置された部材。
関連ページ : 鋼橋構造:鋼桁部材 ,
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【予防保全】( preventive maintenance )
故障後に修理する事後保全に対し,計画的に検査・試験・再調整を行い,使用中の故障・劣化などを抑えるための保守(保全)方法をいう。
関連ページ : 防食設計:鋼構造物の現状 ,
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【溶融アルミナ】( fused alumina )
ボーキサイトなどの原料を 2000℃以上の高温で溶融精製して製造した結晶質アルミナ(Al2O3 )。
関連ページ : 塗装概論:研削材 ,
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【四ふっ素化樹脂】( polytetrafluoroethylene )
ポリテトラフルオロエチレンを指し,略号 PTFE ,完全ふっ素化樹脂,四ふっ化エチレン樹脂,商標テフロンとして知られる。
テトラフルオロエチレンの重合体。【JIS K 6900 「プラスチック―用語」】
テトラフルオロエチレン(Tetrafluoroethylene : TFE)は,炭素原子とふっ素原子のみのエチレン( C2F4 )。
抜群の耐熱性(連続使用温度約 260℃),耐薬品性(殆どの薬品に侵されない),耐燃焼性,低い表面エネルギー(非粘着性,高撥水性:水接触角約 110°),低摩擦特性(物質中で最も摩擦が少ない),低誘電率,高い絶縁性を活かした分野で利用されている。⇒ ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料