腐食概論:腐食の基礎

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  【溶存酸素濃度の影響】

 拡散層以上の十分に厚い水膜でおおわれた鋼において,接触する水の溶存酸素濃度を変えたとき(流速の影響がない条件)の腐食速度変化を下図に示す。

水中に置かれた軟鋼の腐食速度と溶存酸素濃度

溶存酸素濃度の影響
参考:H. Uhlig, D. Triadis, M. Stern, J. Electrochem. Soc., 102, 59(1955)

 不活性ガスで脱気し,溶存酸素がない状況から,溶存酸素濃度を増加させると,鋼表面で消費できる酸素量が増えるため,腐食速度も増加する。
 溶存酸素濃度が10ppm(ml/ℓ)程度まで増加すると,腐食速度の極大にいたる。これ以上の高濃度では,腐食速度の減少が観察される。
 さらに酸素濃度を増加すると,鋼表面に緻密な酸化物皮膜が形成(不動態化)し,アノード反応が抑制され始めるため,腐食速度の低下が観察される。ついには,鋼表面のアノード部全面が不動態化することで,腐食速度が著しく低下する段階を迎える。

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