化学関連用語解説 (索引)

 ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
 
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 ア行 アの用語を  ( アア - アト ) ,  ( アナ - アリ ) ,  ( アル - アン ) に分けて紹介する。
 

 用語一覧  ア行 アナ - アリ

アナへ 】  , 【 アニオン開環重合 】  , 【 アニオン界面活性剤 】  , 【 アニオン重合 】  , 【 アノイリン 】  , 【 アノード 】  , 【 アノマー 】  , 【 アベックの規則 】  , 【 アボガドロの法則 】  , 【 アポ酵素 】  , 【 亜麻
 
アミド結合 】  , 【 アミノアシル tRNA 】  , 【 アミノエタン酸 】  , 【 アミノ基 】  , 【 アミノ基転移反応 】  , 【 アミノ酸 】  , 【 アミノ酸残基 】  , 【 アミノ酸配列 】  , 【 アミノ酸誘導体系ホルモン
 
アミノ糖 】  , 【 2-アミノブタン二酸 】  , 【 2-アミノプロピオン酸 】  , 【 アミノペプチダーゼ 】  , 【 2-アミノペンタン二酸 】  , 【 アミノリシス 】  , 【 アミラーゼ 】  , 【 アミロース 】  , 【 アミロペクチン 】  , 【 アミン
 
アメリカ化学会 】  , 【 アメリシウム 】  , 【 アラニン 】  , 【 L-アラニン 】  , 【 アラミド 】  , 【 アリール基 】  , 【 アリストテレス 】  , 【 亜硫酸ガス 】  , 【 アリリド 】  , 【 アリル置換反応

 用語の概要と関連ページ


 【アナへ】( anaphe )
 アナへ蚕( Anaphe )の絹糸線から得られる動物繊維。
 関連ページ : 繊維とは   
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 【アニオン開環重合】( anionic ring‐opening polymerization )
 水中でイオン化し,界面活性を示す部分が陰イオンである界面活性剤( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。水中で解離したとき陰イオンになるもので,親水基にカルボン酸,スルホン酸,又はリン酸構造を持つものが多い。
 関連ページ : ポリウレタン樹脂   
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 【アニオン界面活性剤】( anionic surface active ageht )
 
 関連ページ : 生活の中の有機材料   洗剤(界面活性剤)とは    陰イオン(アニオン)界面活性剤    界面活性剤関連用語   
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 【アニオン重合】( anionic polymerization )
 ⇒イオン重合
 関連ページ : 高分子合成反応   
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 【アノイリン】( aneurin( e ) )
 ⇒ビタミンB1
 関連ページ : 水溶性ビタミン    
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 【アノード】( anode )
 酸化反応を生じる電極。
 関連ページ : 電極反応(はじめに)   
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 【アノマー】( anomer )
 環状構造を取ることで発生する立体異性体をいう。ハース投影式で記述した場合,グリコシド性ヒドロキシル基( C1 炭素のヒドロキシ基)が下向きのアノマーがα型,上向きのアノマーがβ型に相当する。
 関連ページ : 環状構造の単糖   
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 【アベックの規則】( Abegg's rule )
 原子価に関する指摘で,正常原子価および逆原子価の最高値の絶対値の和はつねに 8 になるというものである。
 関連ページ : 非金属元素とは   典型元素の化学   
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 【アボガドロの法則】( Avogadro's law )
 「同一圧力,同一温度,同一体積のすべての種類の気体には同じ数の分子が含まれる」である。
 物質量 1 mol とそれを構成する粒子の個数との対応を示す比例定数をアボガドロ数( Avogadro's number )と命名された。記号 NA で表し単位は mol−1 である。
 その後,アボガドロ数は,1969年のIUPAC総会でアボガドロ定数( Avogadro constant )に改称された。
 主要な物理定数の見直しは,国際学術連合会議の科学技術データ委員会( CODATA )に 設置された基礎物理定数作業部会( Task Group on FundamentalPhysicalConstants )によって,不定期であるが,10年程度の間隔で実施されている。
 現在の推奨値( 2010年)は,NA = 6.02214129 ( 27 ) × 1023 mol−1 である。なお( )内の数値は最後の 2 桁に対する不確実さを示している。
 関連ページ : 気体の状態方程式:気体の状態方程式   
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 【アポ酵素】( apoenzyme )
 通常は不活性であるが,金属原子や補酵素と結合することで活性化する酵素の総称。活性をもつ酵素をホロ酵素と呼ぶ。
 関連ページ : 酵素(はじめに)   
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 【亜麻】( FLAX, Lin )
 亜麻 (Linum usitatissimum) の茎から得られる植物繊維。
 関連ページ : 繊維とは   
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 【アミド結合】( amide bond )
 アミンとカルボン酸の脱水縮合反応で生成されるカルボン酸アミド( R–C(=O)–N R'R")の構造のうち,C(=O)–N のカルボニル基と窒素との結合部
 関連ページ : 置換基・特性基・官能基   置換反応   
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 【アミノアシル tRNA】( aminoacyl-tRNA )
 tRNAの 3' 末端にアミノ酸が結合したもの。
 関連ページ : たんぱく質の代謝   
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 【アミノエタン酸】( aminoethanoic acid )
 アルキル鎖を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【アミノ基】( amino group )
 アンモニア( NH3 ),第一級アミン( NH2R ),第二級アミン( NHRR" )から水素を除去した 1 価の基( -NH2 ,–NHR ,–NRR' ) をいう。
 関連ページ : 置換基・特性基・官能基   アミノ酸の構造   
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 【アミノ基転移反応】( transamination )
 α-アミノ酸のアミノ基がアミノ基転移酵素( transaminase )の作用でα-ケトグルタル酸に移され,α-ケト酸( 2-オキソ酸)に変わる反応である。
 関連ページ : アミノ酸の代謝   
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 【アミノ酸】( amino acid )
 カルボキシル基の他にアミノ基( –NH2 )を持つ化合物。
 関連ページ : カルボン酸とは   ヒドロキシ酸・アミノ酸   調味料   アミノ酸の構造   
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 【アミノ酸残基】( amino acid residue )
 関連ページ : アミノ酸の構造   
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 【アミノ酸配列】( amino acid sequence )
 関連ページ : たんぱく質とは   
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 【アミノ酸誘導体系ホルモン】( amino acid derivative hormone )
 アドレナリンや甲状腺ホルモンなど,アミノ基を持つホルモンで,セロトニンはインドール基をもつのでインドールアミン( indoleamine )といえる。なお,インドール( indole )とは,ベンゼン環とピロール環が縮合した構造の有機化合物である。ドーパミン,ノルアドレナリン,アドレナリンはカテコール基をもつのでカテコールアミン( catecholamine )とも呼ばれる。なお,カテコールアミンとは,一般にチロシンから誘導されたカテコール( catechol ,示性式 C6H4(OH)2 のフェノール類)とアミンを有する化学種をいう。
 関連ページ : ホルモンとは   
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 【アミノ糖】( amino sugar )
 グルコサミンなど,アミノ基(‐NH2 )を持ち,一般的な単糖の分子式 CnH2nOn で表すことができない糖。
 関連ページ : 環状構造の単糖   脂質とは   
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 【2-アミノブタン二酸】( 2-aminobutanedioic acid )
 2 つのカルボキシル基を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【2-アミノプロピオン酸】( 2-aminopropanoic acid )
 アルキル鎖を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【アミノペプチダーゼ】( aminopeptidase )
 N 末端から分解するエキソペプチダーゼ。
 関連ページ : たんぱく質の代謝   
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 【2-アミノペンタン二酸】( 2-aminopentanedioic acid )
 2 つのカルボキシル基を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【アミノリシス】( aminolysis )
 関連ページ : 置換反応   
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 【アミラーゼ】( amylase )
 ジアスターゼともいわれ,膵液や唾液に含まれ,デンプン中のアミロースやアミロペクチンをグルコース(単糖類),マルトース(二糖類,麦芽糖)やオリゴ糖に変換する酵素群である。アミラーゼには,作用の違いからα-アミラーゼ,β-アミラーゼ,グルコアミラーゼ,イソアミラーゼなどに分類される。
 関連ページ : 糖の代謝   
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 【アミロース】( amylose )
 高分子中の結合がすべて 1 , 4‐グリコシド結合で構成されたデンプン,グルコース残基 3,000~12,000 程度の枝分かれのほとんどない直鎖構造で,グルコース 6 単位で 1 巻きのらせん構造の鎖状高分子化合物となる。
 関連ページ : 多糖とは   
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 【アミロペクチン】( amylopectin )
 高分子中の結合が 1 , 4‐グリコシド結合による直鎖の分子の途中で,1 , 6‐グリコシド結合を用いて分岐した構造のデンプン,直鎖部分のグルコース単位 20~25 程度で分岐し,分子全体としてグルコース残基 90,000~250,000 程度の大きさで,分子内の水素結合で凝集した球状の高分子化合物となる。
 関連ページ : 多糖とは   糖の代謝   
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 【アミン】( amine )
 アンモニアの水素原子を炭化水素基または芳香族原子団で置換した化合物の総称。エポキシ樹脂の常温硬化剤としては,ジエチレントリアミン( DETA ),トリエチレンテトラミン( TETA )などの脂肪族ポリアミンが用いられている。
 関連ページ : ポリウレタン樹脂   エポキシ樹脂   
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 【アメリカ化学会】( American Chemical Society , ACS )
 関連ページ : 有機化合物の命名法   
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 【アメリシウム】( americium )
 アメリシウム( Am )
 関連ページ : 周期表第 3 族 その 3   
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 【アラニン】( alanine )
 アルキル鎖を持つα-アミノ酸
 関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸   
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 【L-アラニン】( L-Alanine )
 硫黄を含まない中性アミノ酸,必須アミノ酸,食品添加物には,タンパク質原料の加水分解又は発酵若しくは酵素法により得られたものを分離して得る。
 関連ページ : 調味料   アミノ酸の構造   
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 【アラミド】( aramid )
 芳香族系のポリアミドで,高耐熱性・高強度のエンジニアリング・プラスチックに分類される。アラミドは,商標ケブラーとして知られる p –フェニレンジアミンとテレフタル酸クロリドの共重縮合で得られるパラ系アラミド( poly-p-phenyleneterephthalamide ),商標ノーメックスで知られる m –フェニレンジアミンとイソフタル酸クロリドから共重縮合して得られるメタ系アラミド( poly-m-phenyleneisophthalamide )に大別される。 なお,アラミド繊維とは,2 個のベンゼン環に直接結合しているアミド又はイミド結合が質量比で 85 %以上で,イミド結合がある場合は,その数がアミド結合の数を超えない長鎖状合成高分子から成る繊維( JIS L 0204 「繊維用語」)と定義されている。
 関連ページ : 熱可塑性・エンプラなど   FRP とは   FRP 関連用語   繊維とは   
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 【アリール基】( aryl group )
 芳香族炭化水素が置換基となった場合,アリール基には,フェニル基( phenyl group : Ph – ),ナフチル基( naphthyl group : Np – )などがある。
 関連ページ : 芳香族化合物とは   
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 【アリストテレス】( Aristotelēs )
 古代ギリシャの哲学者(紀元前 384~ 322 ),プラトンの弟子,ソクラテス,プラトンとともに西洋最大の哲学者の一人,自然学についても幅広く活躍し「万学の祖」ともいわれる。
 関連ページ : 化学(はじめに)   
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 【亜硫酸ガス】( sulfur dioxide )
 = 二酸化硫黄( SO2
 関連ページ : 燃焼排ガスの浄化   
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 【アリリド】( allylide )
 → イオン性炭化物
 関連ページ : 炭化物・窒化物   
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 【アリル置換反応】( allyl substitution reaction )
 アリル置換は,アルケンの二重結合を保持したまま,二重結合に隣接する炭素(アリル位)の水素が選択的にハロゲンに置換される求核置換反応の一種である。
 関連ページ : アルケンの特徴   
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