社会資本・腐食防食関連の技術用語 (索引)
“社会資本“,及び“腐食防食“に関連する記事を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
ここでは,カ行 “こ”の用語を こあ~こうき, こうく~こうす, こうせ~こうそ, こうた~こお, こか~こん に分けて紹介する。
用語の概要と関連ページ
【極厚鋼板】( extremely thick steel plate )
一般的には,厚鋼板の中で,厚さ 150mm以上の鋼板に対して用いる。⇒ 厚鋼板
関連ページ : 金属概論:一般構造用圧延鋼 ,
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【黒鉛球状化剤】( )
⇒ ダクタイル鋳鉄
関連ページ : 金属概論:ダクタイル鋳鉄 ,
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【国際ゴム硬さ】( international rubber hardness degrees )
国際ゴム硬さ(IRHD)は,硬さの単位。規定の条件下で試験片に規定の押針でへこむ深さから得られる量。
注記 IRHD のスケールでは,押針を押し込んだときに,測定可能な抵抗を示さない材料を 0とし,全くへこみのない材料を 100 とする。このスケールは,JIS K 6253 に規定されている。
関連ページ : 塗膜の評価:硬さ ,
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【国道】( national route, national roads, national highway )
一般的に知られる高速自動車国道(expressway),一般国道(national route, national roads, national highway),都道府県道(prefectural road),市町村道は,「道路法」 で定義される道路である。⇒ 道路
関連ページ : 社会資本:道路網 , 防食塗装系:鋼道路橋の維持管理 ,
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【国民車構想】( )
通商産業省自動車課が,1955年に発表した「国民車育成要綱案」の通称である。国民車の条件は,最高時速100km以上,定員4人,エンジン排気量 350~500cc,定地燃費 30km/L以上,価格 25万円以下の国産技術による自動車である。国がこの条件を満たす自動車を募った。
国民車構想を契機に,価格面などで構想を完全に満たすものではないが,1955年に鈴木自動車工業(現スズキ)が“スズライト”を,1958年に富士重工業(現スバル)がスバル360を,1960年には東洋工業(現マツダ)がマツダ360を,ダイハツ工業がハイゼットを,1961年に新三菱重工業(現三菱自動車)が三菱・360を,1963年には本田技研工業がT360を発売している。
関連ページ : 社会資本:自動車の発展 ,
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【湖沼】( lake )
海とは直接に連絡していない陸地に囲まれた静止水塊をいい,深さと植生により湖,沼,沼沢に分けられる。
関連ページ : 鋼の腐食:淡水とは ,
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【こ(跨)線橋】( over bridge )
道路や鉄道の上を通過するために設けられた橋。
目的によって,こ線道路橋,こ線鉄道橋,こ線水路橋などがある。
関連ページ : 防食塗装系:鋼橋の構造例 ,
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【固定アーチ橋】( fixed arch bridge )
アーチの途中にヒンジ(部材と部材の継ぎ目,回転できる支点,蝶番)がなく,両支点が完全に固定されたアーチ橋をいう。一般にはコンクリートアーチに用いることが多い。
関連ページ : 鋼橋構造:アーチ橋 ,
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【固定支承】( fixed bearing )
支承のうち,回転移動はできるが,水平移動しないように固定された支承をいう。シューの代わりにベッドプレートを用いる。
関連ページ : 鋼橋構造:支承部 ,
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【コバルトグリーン】( cobalt green )
酸化コバルト(CoO)と酸化亜鉛(ZnO)から製造される緑色の無機顔料。
関連ページ : 塗料概論:着色顔料 ,
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【碁盤目試験(付着性)】( cross cut test, lattice pattern cutting test )
塗膜の付着性試験法の一つで,JIS改訂でクロスカット法と名称が変更されたが,一般名称として広く用いられている。
塗料,ワニス及び関連製品の試料採取及び試験を扱う規格の一つで,直角の格子パターンが塗膜に切り込まれ,素地まで貫通するときの素地からのはく離に対して塗膜の耐性を評価する。【JIS K5600-5-6「塗料一般試験方法−第 5部:塗膜の機械的性質−第 6 節:付着性(クロスカット法)」】
はり又はカッタナイフなどで塗膜を貫通する碁盤目を切り,塗膜の傷やはく離状態を調べて,付着性を評価する試験。【JIS G 0202「鉄鋼用語(試験)」】
関連ページ : 塗装概論:塗替え塗装管理(素地調整) , 塗料評価:付着性 , 塗料評価:層間付着性 , 塗膜の評価:機械的性質とは , 塗膜の評価:付着性 ,
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【個別検査】( individual inspection )
全般検査,臨時検査の結果,詳細な検査が必要とされた場合等に実施する検査。(道路では詳細調査という)
関連ページ : 維持管理(鉄道):考え方 ,
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【コミューター航空会社】( commuter airline )
リージョナル航空会社(regional airline),地域航空会社ともいう,航空会社の定義のひとつで小型航空機で近距離の2つの地点を中心に結ぶ航空会社のこと。
関連ページ : 社会資本:空港 ,
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【ゴム】( rubber, gum )
日本語でゴムといった場合は,植物体を傷つけたとき得られる軟質の高分子物質を示すゴム(gum)と,エラストマーの一種であるゴム(ruber ,ラバー)を示す用語として用いられる。一般的には,エラストマーをとしてゴム(ruber)が用いられ,軟質物質を示すゴム(gum)はガムと称されることが多い。
ベンゼン,メチルエチルケトン,エタノール・トルエン共沸混合物などの沸騰中の溶剤に本質的には不溶性(しかし,膨潤できる)の状態に改質できる原料ゴム,又は既に改質されているエラストマー材料。 【JIS K 6200「ゴム‐用語」】
注記 1:改質後のゴムの状態では,加熱及び圧力を加えても容易に恒久的な形状に再成形できない。
注記 2:ゴムは,改質され,かつ,希釈剤を含有していない状態では,室温( 18℃~29℃)においてその長さを 2 倍に伸ばし,かつ,緩める前に 1 分間そのままに保持しても,1 分以内に元の長さの 1.5 倍未満に収縮する。 【JIS K 6200「ゴム‐用語」】
関連ページ : 防食基礎:有機高分子材料 ,
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【固溶体】( solid solution )
複数の元素が互いに溶け合い,全体として均一の固相となっているものをいう。一般には,金属元素を含む場合に固溶体といい,非金属元素同士の場合は混晶(mixed crystal)ともいわれる。
関連ページ : 金属概論:鉄鋼の基礎 , 金属概論:アルミニウム合金とは , 腐食基礎:合金の結晶構造 ,
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【ころばし】( )
部材を水平にすることを転ばすといい,水平に使った部材をころばし(転ばし)や根太(ねだ)という。例えば足場の水平に渡した部材をころばしと呼ぶ。
関連ページ : 塗装概論:足場工 ,
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【コンクリート】( concrete )
セメント(cement)に砂(細骨材),砂利(粗骨材),水などを混ぜ,凝固させた硬化物をコンクリートという。なお,セメントを水で溶いて混ぜたものをセメントペーストといい,セメント,水,細骨材のみの硬化物をモルタル(mortar)という。
関連ページ : 塗膜の評価:耐アルカリ性 , 防食塗装系:道路:塗装系コンクリート面用 ,
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【混合ガス試験】( mixed pollution gas test )
二酸化硫黄,硫化水素,二酸化窒素又は塩素ガスの混合ガスの雰囲気で行うガス腐食試験。【JIS H8502「めっきの耐食性試験方法」】⇒ ガス腐食試験
関連ページ : 防食基礎:人工環境腐食試験 ,
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【混合比】( mixing ratio, humidity ratio )
気象用語で,乾燥空気の質量に対する水蒸気の質量の比で表される。 質量絶対湿度,重量絶対湿度ともいわれる。
関連ページ : 鋼の腐食:絶対湿度とは ,
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【混合溶剤】( mixed solvent )
各種の塗料・塗装条件に合わせて 2種類以上の溶剤を混合し,蒸発速度や樹脂溶解性を調整した溶剤。
関連ページ : 塗料概論:溶剤類 ,
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【紺青】( iron blue pigment, milori bule, prussian blue )
読み「こんじょう」,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)(フェロシアン化第二鉄)を主成分とする青顔料。JIS K 5113 「紺青」参照。【JIS K5500「塗料用語」】
関連ページ : 塗料概論:着色顔料