ここでは,化学を理解するうえで必要となる基礎用語,法則類,定義などについて,その概要を紹介するとともに,関連するページとのリンクを構成する。
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サ行 セで始まる用語を ( セア - セコ ), ( セサ - セン ) に分けて紹介する。
用語一覧 サ行 セサ - セン
【 セシウム 】 ,
【 石けん(石鹸) 】 ,
【 石膏 】 ,
【 接触圧成形法 】 ,
【 接触改質(ナフサ) 】 ,
【 接触還元 】 ,
【 接触水素化 】 ,
【 接触分泌 】 ,
【 絶対検量線法 】 ,
【 絶対立体配置 】 ,
【 接着剤 】 ,
【 接着破壊 】 ,
【 セッティング 】 ,
【 セット 】
【 セメント 】 ,
【 セラミド 】 ,
【 セリウム 】 ,
【 セリシン 】 ,
【 セリン 】 ,
【 L-セリン 】 ,
【 セリンプロテアーゼ 】 ,
【 セル定数 】 ,
【 セルロース 】 ,
【 セロトニン 】 ,
【 閃亜鉛鉱型構造 】 ,
【 繊維 】 ,
【 繊維強化熱可塑性プラスチック 】 ,
【 繊維強化複合材料 】 ,
【 繊維強化ブラスチック 】
【 遷移元素 】 ,
【 遷移状態 】 ,
【 繊維状たんぱく質 】 ,
【 繊維補強コンクリート 】 ,
【 全反射 】 ,
【 洗剤 】 ,
【 洗浄力 】 ,
【 染色体 】 ,
【 腺性下垂体 】 ,
【 選択性 】 ,
【 洗濯石けん 】 ,
【 選択接触還元法 】 ,
【 セントラルドグマ 】 ,
【 全反射X線回折法( TXRD ) 】 ,
【 全反射蛍光X線分光法( TXRF ) 】 ,
【 全反射方式 】 ,
【 染料 】
用語の概要と関連ページ
【石けん(石鹸)】( soap )
高級脂肪酸の塩類。通常はアルカリ塩をいう。( JIS K 3211「界面活性剤用語」) 一般的な石けんは,天然油脂(牛脂,ヤシ油,オリーブ油,馬油,こめ油,ツバキ油など)とアルカリを原料とし,油脂鹸化法,脂肪酸中和法,エステル鹸化法の 3 種類の方法を用いて製造する。
関連ページ : 洗剤(界面活性剤)とは 陰イオン(アニオン)界面活性剤 界面活性剤関連用語
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【石膏】( gypsum , plaster )
硫酸カルシウム 2 水和物( CaSO4・2H2O )
関連ページ : セメントの化学
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【接触圧成形法】( contact pressure moulding )
成形及び硬化の操作の間に最小の圧力をかける強化プラスチック成形品の製造工程( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。ほぼ大気圧下で行われる形成法で,すべて人手だけで行うハンドレイアップ法( HLU法),機械化を導入したスプレーアップ法( SUP法)など,FRP 製品の過半に適用される方法である。
関連ページ : FRP 成形法 FRP 関連用語
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【接触改質(ナフサ)】( catalytic reforming )
石油精製品(重質ナフサ)と水素ガスとの混合物を高温で触媒と接触させ,芳香族炭化水素の混合物を得る方法。
関連ページ : ベンゼン
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【接触還元】( catalytic reduction )
⇒求電子置換反応
関連ページ : アルケンの特徴
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【接触水素化】( catalytic hydrogenation )
⇒求電子置換反応
関連ページ : アルケンの特徴
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【接触分泌】( juxtacrine )
⇒ジャクスタクリン
関連ページ : ホルモンとは
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【絶対検量線法】( absolute calibration curve method )
単に検量線法ともいう。既知の濃度の標準物質を用いて分析種の濃度と測定強度との関係線を作成し,未知試料を同様に処理して得られた測定強度から試料中の分析種を定量する方法(JIS K 2013 「分析化学用語(基礎部門)」)。
関連ページ : ガスクロによる分析
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【絶対立体配置】( absolute configuration )
エナンチオマー(光学異性体)の立体配置を示す場合,これを絶対配置や絶対立体配置という。
関連ページ : アミノ酸の構造
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【接着剤】( adhesive )
物体の間に介在することによって物体を結合することのできる物質( JIS K6800 「接着剤・接着用語」)。
接着によって材料をつなぎ合わせることのできる物質(JIS K 6900「プラスチック―用語」)。
なお,接着とは,二つの表面が接着剤の助けをかりて,化学的又は物理的力又は双方によってつなぎ合わされている状態(JIS K 6900「プラスチック―用語」)。
関連ページ : プラスチックの記号と関連用語 その他高分子材料
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【接着破壊】( adhesive failure , adhesion failure )
接着剤と被着材との界面で生じた破壊,界面破壊ともいう。
関連ページ : その他高分子材料
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【セッティング】( setting )
化学的又は物理的作用(例えば,重合,酸化,ゲル化,水和,冷却又は揮発性成分の揮散)によって接着強さが発現する過程( JIS K6800 「接着剤・接着用語」)。
関連ページ : その他高分子材料
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【セット】( set )
変形を生じさせる力を完全に取り除いた後に残る変形( JIS K 6200「ゴム‐用語」)。
関連ページ : ゴム関連用語
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【セメント】( cement )
一般的には,建築・土木で用いるモルタルやコンクリートの原料として,水や液剤などで水和,重合し硬化(水硬性:hydraulicity )する粉体を指すことが多い。
関連ページ : セメントの化学
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【セラミド】( ceramide )
スフィンゴシン(2-アミノ-4-オクタデセン-1,3-ジオール)と脂肪酸がアミド結合した化合物をいう。
関連ページ : 脂質とは
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【セリウム】( cerium )
セリウム( Ce ),ランタノイド系,原子番号58の元素
関連ページ : 周期表第 3 族 その1
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【セリシン】( sericin )
⇒動物繊維
関連ページ : 繊維とは
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【セリン】( serine )
ヒドロキシ基を持つα-アミノ酸
関連ページ : ヒドロキシ酸・アミノ酸
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【L-セリン】( L-serine )
硫黄を含まない中性アミノ酸。食品添加物としては,タンパク質原料の加水分解により,又は糖類を原料とした発酵により得られたものを分離して得る。栄養強化剤としても用いられるアミノ酸系調味料。
関連ページ : 調味料 アミノ酸の構造
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【セリンプロテアーゼ】( serine protease )
触媒残基の種類によって作用するエンドペプチダーゼの一種。
関連ページ : たんぱく質の代謝
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【セル定数】( cell constant )
塩化カリウム標準液を満たしたセルの電極間で測定した電気伝導度で,その標準液の電気伝導率を除したもの。単位は m−1 。
関連ページ : 電解液の電気伝導率
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【セルロース】( cellulose )
セルロースは,繊維素ともいわれ,植物細胞の細胞壁,植物繊維の主成分である。セルロースは,地球上で最も多く存在する炭水化物といわれている。
関連ページ : 多糖とは
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【セロトニン】( serotonin )
アミノ酸誘導体系ホルモンの一種であるが,インドール基をもつのでインドールアミンという。
関連ページ : ホルモンとは
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【閃亜鉛鉱型構造】( zinc-blende structure )
代表的な結晶構造の一つ。⇒硫化亜鉛型構造(閃亜鉛鉱型)
関連ページ : イオン結晶構造
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【繊維】( fibre , fiber )
厚さ又は直径に対する長さの比が高いことを特徴とする比較的短い長さの材料の構成単位( JIS K 6900「プラスチック-用語」)。衣類を中心に,シート,ロープなどに実用される木綿,麻,羊毛,絹,レーヨン,アセテート,ナイロン,ポリエステル,アクリル,ビニロン,ポリアミドなど多種多様の材料がある。
関連ページ : 生活の中の有機材料 プラスチックの記号と関連用語 繊維とは
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【繊維強化熱可塑性プラスチック】( fibre reinforced thermoplastic )
マトリックスとして熱可塑性樹脂を用いた繊維強化プラスチック。略称 FRTP( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
関連ページ : FRP 関連用語
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【繊維強化複合材料】( fibre reinforced composite material )
各種の繊維強化材と各種のマトリックスとの複合材料( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
関連ページ : FRP 関連用語
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【繊維強化ブラスチック】( fibre reinforced plastic )
各種繊維を強化材とし,熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂をマトリックスとする複合材料。略称 FRP( JIS K7010 「繊維強化プラスチック用語」)。
プラスチックと強化材の複合材料の一種で,強化材に無機繊維や有機繊維を用い,FRP と称され,金属に代わる軽量構造用材料として広く実用されている。 代表的なものにガラス繊維強化プラスチック( GFRP ),炭素繊維強化プラスチック( CFRP )などがある。
なお,熱硬化性樹脂を用いた繊維強化プラスチックを FRP と表現し,熱可塑性樹脂を用いたものは FRTP として区別される。
関連ページ : 生活の中の有機材料 FRP とは FRP 成形法 FRP 関連用語
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【遷移元素】( transition element )
原子の電子配置に基づく元素分類の一種(電子軌道 d 軌道あるいは f 軌道が閉殻でない元素)で,周期表の 3族から 11族(12族を含める学者もいる)までの全ての元素をいう。各族の縦の類似性はあまり著しくなく,横の類似性が目立つ元素類である。
関連ページ : 元素の分類 遷移元素の化学
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【遷移状態】( transition state )
化学反応で反応物から生成物に変わる過程で通る最もエネルギーの高い状態を遷移状態という。遷移状態では,衝突した分子の力学的エネルギー(運動エネルギー)が分子内部のエネルギーに変換され,元の構造と異なるゆがんだ構造となる。この状態になった分子を活性錯体,活性複合体,活性錯合体などとも呼ぶ。
関連ページ : 活性化とは
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【繊維状たんぱく質】( fibrous protein )
コラーゲン,ミオシン,フィブリンなど長い線維状の構造で,水に溶けず,結合組織(上皮組織,筋組織,神経組織など),腱,骨,骨格筋などを作っている。
関連ページ : たんぱく質とは
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【繊維補強コンクリート】( fiber reinforced concrete )
関連ページ : コンクリートの種類と劣化
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【全反射】( total reflection )
屈折率の大きい媒質から屈折率の小さい媒質へ光が入射するとき,特定の角以上の入射角で,入射光のエネルギーがすべて反射される現象。
関連ページ : 無機化学(光の評価)
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【洗剤】( detergent )
固体の表面に付着した汚れに対し洗浄作用をもつ薬剤。主として合成洗剤をいう。( JIS K 3211「界面活性剤用語」)なお,一般家庭で洗剤といった場合,石けん(石鹸)と合成洗剤を指し,意識して区別していないが,科学的・技術的には区別される。
関連ページ : 生活の中の有機材料 洗剤(界面活性剤)とは 界面活性剤関連用語
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【洗浄力】( detergency )
汚れを基質から除去し,これを溶液又は分散状態にする能力( JIS K 3211「界面活性剤用語」)。
関連ページ : 界面活性剤関連用語
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【染色体】( chromosome )
複数のヌクレオソームがリンカー DNA と呼ばれる DNA で連結凝集した巨大な糸状分子で,クロマチンともいわれる。
関連ページ : DNA , RNAとは
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【腺性下垂体】( )
⇒下垂体
関連ページ : 視床下部・下垂体
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【選択性】( selectivity )
関連ページ : 化学分析の流れ
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【洗濯石けん】( laundry soap )
洗濯に用いられる石けん。固型及び粉末のものがあり,それぞれに無添剤と添剤入りとがある。( JIS K 3211「界面活性剤用語」)
関連ページ : 洗剤(界面活性剤)とは
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【選択接触還元法】( selective catalytic reduction process (SCR) )
ボイラの排煙脱硝装置の一種で,触媒を用いて,排ガス中の窒素酸化物( NOx )をアンモニアなどの還元剤によって,窒素と水蒸気とに分解する方法。
関連ページ : ボイラ事故と排煙処理
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【セントラルドグマ】( central dogma )
全生物に共通する基本原理の名称で,DNA の 3 つの塩基の組み合わせが 20 種類のアミノ酸に対応し,この情報を mRNA に転写(遺伝子発現)することで,,細胞内のリボソームでたんぱく質が合成される。
関連ページ : DNA , RNAとは
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【全反射X線回折法( TXRD )】( total reflection X-ray diffractometry )
全反射が起こるような低角度で試料面にX線を照射することによって表面からの回折X線だけを検出して,物質の表面の結晶構造を解析する方法。
関連ページ : 表面・局所分析
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【全反射蛍光X線分光法( TXRF )】( total reflection X-ray fluorescence spectroscopy )
全反射条件の下で一次X線を照射した表面から放出される蛍光 X 線のエネルギー分布をX線分光器で測定する手法。
関連ページ : 表面・局所分析
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【全反射方式】( total reflection method )
蛍光X線分析において,平滑な表面にX線を入射したとき,視射角が一定の値(臨界角)以下になると,入射したX線がほとんどすべて反射する現象(全反射現象:total reflection )を利用した表面分析方式。
関連ページ : 蛍光X線分析
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【染料】( dye )
関連ページ : 生活の中の有機材料
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